カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
倉田保昭、山下タダシ、トニー・プーンの三人が、元将軍に雇われて、悪人を懲らしめるために、アスリート達相手に激闘を展開する、それぞれの良さが上手く出た軽い雰囲気の娯楽カンフーアクション!!



作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、倉田保昭、山下タダシ、トニー・プーンの三人が主演したコメディ要素の高い娯楽アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ドミニカ共和国の首都サントドミンゴで、ダンスホールで問題を起こして知り合った倉田とロン、ジミーの三人は、現地警察に逮捕投獄されるが、
元スペイン将軍のジンによって、ある交換条件によって保釈される。
その条件とは、身内の財産を横取りした義理の母の息子ローパーへの懲らしめで、その全てを任された三人は、
様々な方法を使ってローパーを懲らしめるカンフー大作戦を決行するのだった!!

監督は、(ヤング・ブラッド~父子鷹~)のキャノン・マンで、少々強引な展開ではありますが、異国の地での三人の武術家の物語をアクションたっぷりに演出しています。

主人公の一人、倉田役は、(帰って来たドラゴン)(詳しくはこちら)や(無敵のゴッドファーザードラゴン世界を往く)(詳しくはこちら)等で、
香港でも不動の人気を獲得していた和製ドラゴン倉田保昭で、本作でも力強く切れ味鋭い素晴らしいアクションを披露しています。



で、倉田と出会う塗装工の武術家ジミー役で、(ザ・カラテ)や(ザ・カラテ2)等の山下タダシが登場し、
ブルース・リーっぽい素晴らしいアクションを披露していきます。



で、同じく倉田と出会う中国拳法の武術家ロン役で、(マカオ極道ブルース)や(シスター・オブ・ドラゴン)等の
トニー・プーンが登場し、行動を共にしていきます。



で、本作の武術指導兼主人公側三人組が戦いを挑む組織の用心棒役で(怒れるドラゴン不死身の四天王)(詳しくはこちら)や
(紅い愛の伝説)(詳しくはこちら)等の鹿村泰祥が登場し、素晴らしいアクションを披露しています。



で、一応ラスボス的に登場する筋肉マン役で、実際のボディビルチャンピオンで、映画作品では、(The Weapons of Death)や
(Ninja Busters)等に出演しているネイサン・ルブランが登場し、主人公三人と激闘を展開します。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、空手選手権大会で優勝した倉田保昭(役名も同じ)が、
その優勝賞品として中米はドミニカ共和国の首都サントドミンゴへの旅行と、ラジカセを満喫しつつホテルへと向かうシーンから始まります。

しかし、ひどい渋滞に巻き込まれたため、和製ドラゴンはラジカセを抱えて途中下車し、徒歩でホテルへと向かう事になります。
で、その道中、いきなりアメリカからやって来ていたジミー(山下タダシ日系のアメリカ人役)が、
ライバル塗装工たちの仕事を横取りした事をきっかけに大喧嘩を始めている所に遭遇し、ちょっとだけ顔見知りになります。



同じ頃、香港から出稼ぎにきていた中国人ロン(トニー・プーン)は、今日も店主に良いようにこき使われて、
なんだかんだと大量の洗い物や出前等、若さを理由にきつい仕事を押し付けられる毎日に嫌気がさし、憂さ晴らしをするためにダンスホールに向かいます。


そこで、ダンス世界選手権優勝の実力を持つテディ団(団忠昭、こちらも本人が本人役)の華麗なダンスを鑑賞しつつ、気分良く飲んでいましたが、
そこへ、トラブルメーカーであるジミーが、あの仕事を横取りされた塗装工連中に再び絡まれたため、ジミーはまたしても大乱闘を始めてしまいます。


その大乱闘は、思いのほか規模が大きくなり、煽りを食ったロンも乱闘に参加、さらに1人で楽しくお酒を飲んでいた和製ドラゴンにも被害が及び、
なんとなく三人組VS地元民の大乱闘へと発展していきます。


で、結局警察の御用となった三人組は、そのまま投獄され、さらに刑務官に嫌われてしまったために、地下牢獄へと投獄されてしまいます。
異国での投獄に絶望感に苛まれる三人ですが、そこにある人物の登場によって、突如釈放が決定します。


その人物こそ、元スペイン将軍(今も軍服を着ているので、現在どういう身分かよくわかりませんが、有力者という事だけは分かります)のジンで、
娘のアンナと共に、三人の前に姿を現します。


で、釈放した理由は、ジン将軍の義母(恐らく父親の再婚相手)が、資産家だった父親が亡くなった時に全ての財産を相続し、
その財産を実の息子のローパーに全て相続させたところまではまだ良かったものの、相続が終了した息子は速攻で母親を家から追い出して、
結果的にホームレスにまでさせてしまう、というとんでもない親不孝者を働き、しかも、そのローパーを影で操っているのが結婚相手の鬼嫁(マフィアのドンの娘)なので、
この鬼嫁とローパーの非道な行いに対して、ダンスホールで披露したような華麗な武術を使って

懲らしめて欲しい

という、
物凄くややこしい身内のいざこざに対する単なる嫌がらせ
を、依頼される事で、

カンフー大作戦
が決行されることになります。

そこで、まずは女性を雇ってシスターに化けさせて、ローパーが経営している牛乳製造会社で製造された謬乳を持ち込んで、

シスター『この牛乳を子供達が飲んだせいで、みんな胃腸炎になったじゃないのっ!!どうしてくれるのよっ!!』
とクレームをつけて、小切手で大金を騙し取ったり、


直接ローパーが宿泊しているホテルに、従業員の女装で潜り込んで、途中ローパーの部下にタダシが尻を撫でられて、
結果女装がバレて逃げ帰ってみたり、


マフィアのボス兼地元の有力者である兄嫁の父親の、記念館オープンパーティでお披露目するボスの銅像を、
幼稚なデザインの女性の銅像にすり替えて恥をかかせてみたり、という感じで、
独創的過ぎるカンフー大作戦
が展開されていきます。



そして、数々のいたずらに三人の存在を確認したローパーと鬼嫁は、韓国からボディーガード、ピャオ(鹿村泰祥)や腕自慢の猛者たちを招集して、ジン将軍とゆかいな仲間たちに逆襲を開始する!!
、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。


(帰って来たドラゴン)で日本でも大ブレイクを果たした和製ドラゴン・倉田保昭が香港で主演したカンフーアクション作品です。
何といっても本作は和製ドラゴンだけではなく、(ザ・カラテ)の山下タダシや、(飛龍神拳)等の鹿村泰祥、

さらにはダンス世界選手権のチャンピオン、テディ団やローラースケート拳を披露する中村勇等、日本人キャストが多数登場する作品で、
さらにあまり他の映画作品では登場しないようなドミニカ共和国を舞台とし、ネイサン・ルブランのような本物のアスリートと激闘を繰り広げるという見所の多い作品となっています。

勿論、これだけの動けるキャストが登場する作品ですので、どのアクションも見所一杯なのですが、本作基本的にはコメディ調の娯楽要素が強めな作品となっていますので、
難易度の高いアクションの連続ながらも、中盤では
和製ドラゴンの女装パンチラハイキックが炸裂

したり、
後半では
ニワトリ拳(怪鳥拳?)を駆使する短パン一丁の細身が強そうなイメージで登場



したり、
ラストバトルでは、歴史ありそうな建物の中庭スペースで、
パンイチのボディビルダーが、カンフー三人組との激闘で悶絶



してみたりと、他の作品ではあまり見れないような名(迷)勝負が要所で繰り広げられ、本作独自の味わい深さを演出しています。



笑わせようとしているのか、緊迫感を盛り上げようとしているのかは微妙ですが、この微妙なアンバランスさが、そのまま本作の魅力となっています。

ただ、この微妙なアンバランスさは、ドラマ面でも発揮され、行き当りバッタリ感漂うストーリーに、誰もが何故?と思うような
依頼人の家族内のゴタゴタのややこしさや、それを発端とする依頼内容のペラさが、結局は、
義理の兄弟同士の兄弟喧嘩
の域を全く越えていないところが、また、色んな意味(良い意味でも悪い意味でも)で愛すべきへンテコ映画と言えるかもしれません。



という事で、完成度の高い作品でも、超絶面白作品、というわけでもありませんが、観始めると意外に引き込まれる独特の味わいを持った作品ですので、
カンフー映画好きの方や、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
1980年製作 香港製作 カンフー映画
監督 キャノン・マン
出演 倉田保昭、山下タダシ、トニー・プーン、鹿村泰祥、中村勇、団忠昭、ネイサン・ルブラン


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