『推薦!』フェラーリの鷹(HIGHWAY RACER)101分

投稿者: | 2020年3月19日

お薦め度 ★★★★★★★★☆☆

現在のすべてのカーアクション映画に影響を与えた金字塔!!

作品紹介

1978年9月23日公開

今回ご紹介するのは、全てのカーアクション作品の原点のようなイタリア製カーアクションです。

それでは、まずはあらすじから、

イタリア、ローマにカーレーサーのようなドライビングテクニックを駆使し銀行を襲うフランス人強盗団が現れ、警察をあざ笑うように日々凶悪な犯行を繰り返していた。

それを追うローマ警察随一の暴走刑事マルコ・パルマ(マウリツィオ・メルリ)は愛車のフェラーリ(警察車両)を勝手に改造し、チューンナップしてまで強盗団逮捕に執念を燃やす。

しかし、常に犯人たちの方が一枚上手で寸前のところで逮捕を逃してしまう。

諦めきれないマルコは、上司であり実は自身も過去には暴走刑事だった上司に秘伝のドライビングテクニックを伝授してもらう。

腕を上げたマルコは、意地とプライドをかけ、再び強盗団に勝負を挑む事になる。

相棒と共にシトロエン強盗団を追う

とにかくカーアクションシーンの出来が素晴らしく、1976年製作ですが、思いつくことは既に全部出し切っているぐらい盛りだくさんでした。

当時の撮影機材や技術でこれだけのカーアクションが撮影できるのは技術力よりも物凄いカーアクションを何がなんでも撮影するという覚悟が相当あって実現したのだと思います。

他の作品ではなかなか見れないようなシチュエーションや恐らく歴史的な価値のありそうな場所での容赦ない激しいアクションは見ていて爽快でした。

その中に現代では撮影の許可が下りなさそうな場所も多数ありました。

カーアクションを手掛けたレミー・ジュリアン007シリーズやジャッキー・チェンの(プロジェクトイーグル)などを手掛けていますが、その功績は後の(TAXI)シリーズや(ワイルドスピード)シリーズにも受け継がれています。

特にストーリー中盤で、シトロエンを乗り回す強盗団を追う刑事がカーチェイスの末に取り逃がしてしまいますが、

その事に納得いかず、車を改造し、かつての凄腕ドライバーだった上司に秘伝のドライビングテクニックを教わりながら、

再び強盗団に勝負を挑んでその勝負に勝ったうえで逮捕しようとする、という男泣きの展開に燃えてきます。

こういう独特の倫理観は、後のジョニー・トー製作の香港カーアクション映画の傑作(モーターウェイ)でほぼ同じ展開となりますので、本作へのオマージュが見て取れます。

さらに、凄腕のドライビングテクニックを持つリーダー率いる強盗団に身分を偽って潜入にし、

微妙な友情関係が芽生えながら車で真剣勝負をする、という展開は後の(ワイルド・スピード)そのままの展開でした。

そういった現在の秀作カーアクション映画の原点は間違いなく本作にあると思います。

というわけで、アクション好きの方なら絶対に大興奮間違いなしの痛快カーアクション作品となっていますので、機会がありましたら是非ご鑑賞ください。

デススタントの連発

作品情報

1976年製作 イタリア製作 カーアクション

監督 スティルヴォ・マッシ

出演 マウリツィオ・メルリ、リリー・カラーチ

美しい街並みで展開されるド派手なカーアクション

スタッフ・キャスト

監督は(さすらいの一匹狼)等のマカロニウエスタンのカメラマン出身のステルヴォ・マッシで,監督作品として他に(ブラック・コブラ)などがある。

音楽は(ベニスの愛)、(ラストコンサート)などの名匠スティルヴィオ・チプリアーニ。

出演は(アウトロー・コップ)(などのマウリツィオ・メルリ。

共演は(ゴッドファーザー)、(バラキ)などのアンジェロ・インファンティ。

イタリアの街をかけめぐる

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