【カンフー映画】アンジェラ・マオ テコンドーが炸裂する時(跆拳震九州WHEN TAEKWONDO STRIKES)91分

投稿者: | 2025年9月23日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

アンジェラ・マオが、テコンドーの達人、ジューン・リーと共に横暴な日本人役ウォン・インシク、サモ・ハンキンポー、風間健と激突するカンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、アンジェラ・マオ主演の痛快カンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

日本統治下の韓国で、横暴な日本人によって追い詰めらえた韓国人青年キムは、教会へと逃げ込む。

しかし、その教会には、抗日運動のリーダー、イ・ジュンドンが潜んでいて、キムに襲い掛かる日本人を逆に返り討ちにしてしまう。

この出来事が発端となってイは日本人の標的となってしまったため、女性中国武術家ホアンに協力を求めるが、

ホアンもまた、日本人の標的となってしまい、次第に抗日運動家たちは追い詰められていくのだった!!

監督は、日本人役で出演もしている(女活殺拳)(詳しくはこちら)や(疾風レディ!鉄掌拳)等のファン・フェン監督で、本作でもアンジェラ・マオの魅力を引き出した熱い物語を演出しています。

ファン・フェン

後半の主人公となる女性拳士役で、(鬼怒川)や(迎春閣之風波)等のアンジェラ・マオが登場し、華麗なアクションを披露して行きます。

アンジェラ・マオ

で、一応物語の中心となる韓国人拳士役で、(ブルース・リーの生と死)等のハプキドーの達人ジューン・リーが登場し、華麗な本格アクションを披露しています。

ジューン・リー

で、その血気盛んな弟子役で、(デブゴンの太閤記)(詳しくはこちら)や(少林寺への道)(詳しくはこちら)等の

カーター・ワンが登場し、本作でもアンジェラ・マオの引き立て役として活躍していきます。

カーター・ワン

で、悪役の日本人役と武術指導も担当しているのは、(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)や(スカイホーク鷹拳)(詳しくはこちら)等、

既にこの時期のゴールデンハーベスト作品には無くてはならない存在となっていたサモ・ハンキンポーが登場し、豪快なアクションを披露しています。

サモ・ハンキンポー

同じく、日本人の悪党役で、(ヤングマスター)や(カンフー風林火山)(詳しくはこちら)等のウォン・インシクが登場し、華麗な足技を披露しています。

ウォン・インシク

で、同じく荒くれ日本人役で、(少林醉八拳)(詳しくはこちら)や(燃えよデブゴン10友情拳)(詳しくはこちら)等の

チン・ユッサーンが登場し、傍若無人に主人公達に襲い掛かります。

チン・ユッサーン

で、同じく日本人役で、日本から、(少林寺拳法 ムサシ香港に現る)や(激突!殺人拳)等の風間健が登場し、ド迫力アクションを披露しています。

風間健

で、ジューン・リーの欧米人弟子役で、ホーチョン・ドー主演の(一代猛龍)にも出演しているアン・ウィントンが登場し、華麗なアクションを披露しています。

アン・ウィントン

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、日本統治時代の韓国で、チン・ユッサーンをリーダーとする横暴な日本人に、

韓国人のカーター・ワンが追われているシーンから始まります。

事件の発端が描かれていないので、良く分かりませんが、日本人が根城とする道場を、カーターがコソコソと覗いていたようで、

恐らく怪しかったのか、争いになり、そのまま追われる身となったようです。

で、本作のカーターは、それほど武術の腕が高い役柄ではありませんので、複数の日本人に囲まれ、追い詰められ、そのまま逃げるように教会へと入り込みます。

で、聖域であろうと問答無用なチン・ユッサーン達は、堂々と教会に入り込みカーター捜索のために信徒にまで手を出し始めます。

しかし、非暴力主義の神父にまで手を出そうとしたとき、教会の庭師として働いていたイ(ジューン・リー)と、

その弟子である神父の姪マリー(アン・ウィントン)が立ち上がり、チン・ユッサーン達を撃退してしまいます。

しかも、この時ジューン・リーは、実は韓国復興同盟のリーダーであることも知られてしまいますので、

勿論、争いがそれで治まるはずもなく、逆に日本人は、抗日のリーダーであるジューン・リーを捕らえるために、さらなる援軍を揃えます。

で、争いが激化していく事を察知したジューンカーター、アンの三人は、直ぐに身を隠しますが、教会を捨てる事ができない神父はそのまま教会に残ります。

で、結局捕らわれの身となってしまった神父は、日本人道場の地下で拷問を受ける事になります。

その後、神父が行方不明になった事を知ったジューンは、友人である中国武術の達人女性拳士ホワン(アンジェラ・マオ)に相談し、神父の行方を探ってくれるように頼みます。

で、教会に様子を探りに行ってみると、案の定、日本人たちが占拠していますので、速攻でカンフーをお見舞いし、神父が道場の地下に囚われている情報を聞き出します。

その知らせを聞いたジューンは、神父の救出を決意しますが、アンジェラも、事件に関わり、日本人を傷つけた事で、日本人の標的となってしまいます。

で、自宅兼食堂にまでやってきた日本人によって家族を傷つけられたアンジェラは、本格的に抗日運動に参加する事を決意し、

ジューンは世話になった神父を救出するために日本人道場へと向かいます。

しかし、大勢の日本人が操る奇妙な武器によって逆にジューン自身が囚われの身となってしまいます。

そこで、アンジェラ、カーター、アンの三人は、強敵の日本人道場へ、ジューンを救出作戦を決行する、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

この時期多く製作されていた(ドラゴン怒りの鉄拳)のような抗日をテーマにした物語に、多くのカンフーシーンを挿入した

アンジェラ・マオ、覚醒期のカンフーアクション作品となっています。

物語展開は、流石にありがちな流れで、分かり易いと言えば分かり易いのですが、本作の舞台は中国ではなく韓国という所が特徴的で、

サモ・ハンチン・ユッサーン等多くの香港カンフースターは日本人役、主人公側のカーターは韓国人役という事で、

全員中国語を話すので分かりにくいですが、アンジェラ・マオ以外は、全員非中国人という珍しい配役となっています。

一応、後半には中国に舞台が移りますが、基本的には同じメンバーでセットの雰囲気などもほとんど変わりませんので、

作品全体を通して韓国という異国の地のイメージで統一された、他の抗日がテーマの作品群とは、少し印象の異なる世界観となっています。

韓国が舞台という事で、披露されるアクションもテコンドー、ハプキドー系の足技を多用したアクションが多く、

主演に近い位置にテコンドーの達人、ジューン・リーをキャスティングする事で、(アンジェラ・マオの女活殺拳)のように

抗日というよりもテコンドー自体をテーマとしたような、足技系アクション満載の作品となっています。

そのアクションに関してはジューン・リーのアクションが素晴らしいのは当然ならが、アンジェラ・マオのアクションと存在感も素晴らしく、

悲劇的な役柄ながらも、シリアス一辺倒ではない、豊かな表情等、いよいよアンジェラ・マオのスターとしての覚醒期に入ったとも言えそうなオーラに満ちています。

悪役のサモ・ハン、チン・ユッサーン、ウォン・インシク、風間健等の強豪たちのアクションも素晴らしく、

覚醒しているアンジェラの強敵として十分すぎる程機能し、アンジェラの素晴らしさを引き立たせていきます。

あと、超個人的には、西洋人レデイファイター、アン・ウィンストンの、素朴な演技ながらも、均整の取れた長い手足から繰り出される目立つアクションが、

非常に作品世界のアクセントとなって、他のアクションスター達に混ざっても全然引けを取らない活躍に非常に好感が持てました。

その分、同じような位置にいるカーター・ワンが完全に喰われてしまっていましたが、、、、。

その美貌とアクションなら、もっと有名なレディドラゴンに成れたかもしれないような目立ち方ですが、

本作以外の映画作品には(ブルース・リーの生と死)しか出演していないようですので、非常に残念です。

という事で、この時期のカンフー作品の王道のような物語に、覚醒期に突入したアンジェラ・マオの魅力が重なり、

さらに、レジェンド級のアクションスター達の活躍も満載の魅力的な作品となっていますので、カンフー映画好きの方や、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1973年製作 香港製作 カンフーアクション

監督 ファン・フェン 製作 レイモンド・チョウ 武術指導 サモ・ハンキンポー

出演 アンジェラ・マオ、ジューン・リー、カーター・ワン、ウォン・インシク、風間健、サモ・ハンキンポー、チン・ユッサーン、アン・ウィントン、ウィルソン・トン、ユン・ピョウ、アラン・ツイ、ラム・チェンイン、ビリー・チャン

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