【未公開カンフー映画】鬼打鬼之黄金道士/鬼打鬼之靈幻天師(MAD MAD GHOST)

投稿者: | 2024年2月24日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

ラム・チェンイン演じる道士が、夫のDVに悩む女ゴーストを救い、黄金を狙う外国人ファイターと激闘を展開するゴーストコメディアクション!!

作品紹介

今回ご紹介する作品は、お馴染みラム・チェンイン道士が、DVに悩む女ゴーストと大騒動を巻き起こすゴーストコメデイアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

現代で活躍するイン道士と五人の弟子達は、あまりの格安物件ぶりに、幽霊が出ると噂のいわくつきの屋敷に住み始める。

早速夫婦の幽霊と遭遇するイン道士だったが、夫幽霊のあまりの横暴ぶりに、夫幽霊だけを追い出してしまう。

そんな中、その屋敷に隠された黄金を奪還するため、2人の外国人男性が、イン道士のもとを訪れるのだった。

監督は、俳優としても多くの作品に出演し、監督としてもジョイ・ウォンレオン・カーファイ共演の(水滸伝)や、

エリック・ツァン、マイケル・ウォン、サイモン・ヤム共演の(パートナー)等、多くのアクション作品を監督しているビリー・チャンで、

長年有名香港作品で活躍し続けている実力で、香港映画らしいアクション喜劇を演出しています。

ビリー・チャン

主演の道士役は、勿論代名詞とも言える(霊幻道士)(詳しくはこちら)や(ジョイ・ウォンの時空伝説)(詳しくはこちら)等の

ラム・チェンインで、相変わらずの貫禄とキレのあるアクションで、作品世界を盛り上げていきます。

ラム・チェンイン
ラム・チェンイン

で、屋敷に住むゴースト役で、(マジックキッチン)や(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ八大天王)等の

ジャクリーン・ローが登場し、夫のDVに悩む女性ゴースト、という役どころを愛嬌たっぷりに演じています。

ジャクリーン・ロー
ジャクリーン・ロー

で、そのDV夫ゴースト役で、(ドラゴン醉太極拳)(詳しくはこちら)や(香港・東京特捜刑事)(詳しくはこちら)等の

マンディ・チャン(チャン・チーマン)が、武術指導も兼任で登場し、後半にかけて、いつものように酷い目に合っていきます。

マンディ・チャン
マンディ・チャン(チャン・チーマン)

で、ラム・チェンインの一番弟子役で、(レイド)(詳しくはこちら)や(香港魔界大戦)(詳しくはこちら)等の

シー・メイイーが登場し、頼りがいのないズッコケ兄弟子を陽気に演じています。

シー・メイイー
シー・メイイー

で、紅一点の妹弟子役で、(野獣特捜隊)(詳しくはこちら)や(カンフースタントマン)(詳しくはこちら)等の

リー・ファイが登場し、華麗なアクションを披露しています。

リー・ファイ
リー・ファイ

で、後半になってからの登場ですが、黄金を求めて訪ねてくる外国人役で、(カンフーキッズ恋する少林寺)(詳しくはこちら)や(痩せ虎とデブゴン)(詳しくはこちら)等の

マーク・ホートンが登場し、華麗なアクションを披露して行きます。

マーク・ホートン
マーク・ホートン

で、マーク・ホートンとコンビで登場する外国人役で、(非情の街)(詳しくはこちら)や(皇家戦士)等の

エディ・メイハーが登場し、こちらも華麗なアクションを披露しています。

エディ・メイハー
エディ・メイハー

で、後半少しだけの登場ですが、ラム・チェンイン道士に挑戦するラマ道士役で、(マッドカンフー地獄拳)(詳しくはこちら)や(ユン・ピョウnドラ息子カンフー)(詳しくはこちら)等の

チャン・ロンが登場し、圧倒的な迫力ながらも、さっさと退場していきます。

チャン・ロン
チャン・ロン

で、完全なゲスト出演ですが、(霊幻道士)で共演していた(レディスクワッド)(詳しくはこちら)や(チャイニーズゴースト)(詳しくはこちら)等の

ビリー・ロウも登場し、懐かしの顔合わせが実現しています。

ビリー・ロウ
ビリー・ロウ

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、現代の香港で活躍するイン道士と五人の弟子達が、

今日も訓練を積みながら少ない道士の仕事をこなしているシーンから始まります。

シー・メイイーを一番弟子とする弟子達は、多少ズッコケ気味ながらも、実力者の妹弟子リー・ファイを始めとして、

善良な心を持った気さくな性格で、師匠とも面白おかしく良好な関係を保っていますが、時代の移り変わりには勝てず、

道士だけでは生活を保って行く事は難しく、イン師匠は警備員のアルバイト等を掛け持ちしながらなんとかやっていく、という感じで生活しています。

で、そんな中、師匠と弟子たちが全員住める格安物件を紹介してもらう事が出来ます。

その格安の理由が、その建物には、かなり前の住人である夫婦の霊が住み着いている、という事で、借り手もつかずに放置されていた、という状況で、

道士の師匠と弟子達なら、そこは問題なく生活できるので、好都合、という事で、早速その幽霊屋敷での生活が始まります。

で、実際住み始めると、早速DV夫幽霊マンディ・チャンジャクリーン・ローをかなりの度合いのDV(大声で怒鳴りながら合間で暴力を振るう)を、

延々と加える様子を、イン道士が寝ている真上の部屋で、繰り広げられ、流石の大騒動ぶりに、イン道士が二人の間に割って入る形で、幽霊騒動に突入していきます。

勿論、マンディ・チャンが演じている時点で、直ぐに予想できますが、このDV夫幽霊は、実際にはそんなに強い幽霊ではなく、

イン道士が登場するなり、簡単に封じ込められ、一目散に逃げていく事になります。

で、夫から解放されたジャクリーンは、イン道士に恩義を感じ、その後引っ越してきた弟子達とも仲良くなり楽しい日々が始まります。

そんな中、その建物に二人の外国人男性(マーク・ホートンとエディ・メイハー)が訪ねてきます。

二人はその地に布教活動のためにやってきていて、この辺に住居を探している、という事で、部屋数は十分にある建物なので、

外国人二人に期間限定で部屋を貸してあげる事になります。

又貸しですが、、、。

それはさておき、この外国人二人、実は布教活動は真っ赤な嘘で、その建物のどこかには、実は金が隠されている(誰が?何故?は明かされません)という事で、

その黄金をゲットするためにその地を訪れたという事が分かります。

で、早速黄金探しを始めた外国人二人は、エディ・メイハーが、イン道士の部屋に酒を持参して、酔っぱらって宗教談義に花を咲かせている間にマーク・ホートンが、

建物内を金属探知機で探し回る、という以外に真面目な方法(なので、悪人的な描かれ型ですが、実際にはそこまで悪事は働いていません)で、

トレジャーハントに挑み、いよいよ金属探知機が反応したところで、遊びに出かけていたジャクリーンと弟子達が調度帰宅し、

大騒動に発展していく、という流れが大体の大筋となっています。

ジャンル的には、ゴーストコメディ寄りのアクションという事で、(霊幻道士)等に雰囲気は近いですが、

本作に登場するゴーストは、基本的にはキョンシーのようなモンスターではなく、ジャクリーンマンディと、そのゆかいな仲間たち

という感じで、人間とほとんど見分けのつかないようなゴースト表現ですので、恐怖要素はほとんどなく、

どちらかというとドタバタコメデイがメインの見せ場となっています。

それも、(五福星)のようなタイプのドタバタで、他愛ない系のギャグ(壁に頭を打ち付けて、握り拳ぐらいのコブができる的な)が、

連続で展開され、その合間にラム・チェンインリー・ファイのキレのあるアクションが挿入されるという

80年代の香港映画風味の香るアクション喜劇となっています。

ただ、本作ギャグ等に関しては大笑い、という感じではありませんが、長年香港映画で活躍しているビリー・チャンの手腕なのか、

終始一貫して一番楽しかった時期の香港映画の勢いに満ちていて、他愛のないギャグの連続ながらも、楽しそうにしている登場人物達を観ていると、

なんとなく、鑑賞しているこちらも楽しくたってくるような、香港マジックに満ちた作品となっているために、

特に大きな目的があって進む物語ではないにも関わらず、すっと見続けられる魅力を放つ作品となっています。

アクションに関しても、後半のラム・チェンインVSマーク・ホートン、エディ・メイハーコンビのバトルは手に汗握る名勝負ですし、

その後に登場するチャン・ロンとの妖術合戦もラム・チェンインも出演している(妖術秘伝 鬼打鬼)(詳しくはこちら)や、(鬼喰う鬼)(詳しくはこちら)のような

妖術合戦が、少しですが展開されますので、本作の見逃せない見所となっています。

という事で、キョンシーは登場せず、ドタバタギャグがメインの作品ではありますが、合間のアクションは素晴らしく、

終始楽しいい雰囲気に満ちた香港映画となっていますので、香港映画好きの方や、香港ゴーストコメディ好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1992年製作 香港製作 ホラーコメディアクション

監督 ビリー・チャン 武術指導 マンディ・チャン

出演 ラム・チェンイン、ジャクリーン・ロー、マンディ・チャン、シー・メイイー、リー・ファイ、ビリー・ロウ、チャン・ロン、マーク・ホートン、エディ・メイハー、シュン・ワイ

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