未DVD化のレア作品 【香港ニンジャ編】

投稿者: | 2021年3月22日

皆さんこんにちは、まぁくです。いかがお過ごしでしょうか。コロナの緊急事態宣言が解かれても、まだまだ、収束には長い時間がかかりそうですね、、。今はひたすら我慢の時期ですね。

さて皆さんはフィルマーク社をご存じでしょうか。70年代の後半から火事によって失われるまで香港にあった激安映画の製作会社で、忍者が活躍する作品などを多く輩出していました。

とはいっても、普通の映画製作会社とは違い、その製作体制は凄まじく、既存の完成して公開までされている旧作に、新たな忍者アクションシーンを付け加えて、台詞を英語で吹き替えし直して、

まるで別作品のようにして強引に海外向けにセールスする、というトンデモ商法を繰り広げていました。

フィルマーク社製の作品は、基本的には香港での公開ではなく海外でのセールスメインとなっていて、日本でもビデオバブル期に多くのフィルマーク社製の忍者映画が流入してきました。

そんな体制で製作している作品ですので、そのほとんどの作品のストーリーは基本的に支離滅裂な作品が多く、純粋に楽しめる作品はほとんどありません。

ある意味、それでも海外で結構売れたようですので、フィルマーク作品の存在そのものが、どんな作品でもとりあえず商品化できたビデオバブル期を物語っている、と言えるかもしれません。

そんなトンデモ作品の中から、今回は(DVD化のレア作品)の【香港ニンジャ編】と題して少しご紹介してみたいと思います。

因みに、全て、過去に最低1回は鑑賞しているはずですが、どの内容が、どの作品かなど全く覚えられないぐらいの作品群ですので、なんとなく、そんな作品があったのか、程度で受け取っていただければ、と思います。

それでは、フィルマーク社製の作品の忍者役でしか見た事のないリチャード・ハリソン主演の忍者作品から、、。

〇忍者プロテクター (NINJA THE PROTECTOR) 偽札を製作する闇の組織と警察との戦いを描いた作品に忍者アクションを抱き合わせた作品。捜査官は戦いの果てに実は忍者だった、という正体を明かし、悪の組織のボスも実は忍者だった、という物凄い偶然に説得力0なラストバトルへ。製作はジョセフ・ライ、監督・脚本はゴッド・フリーホー、さらに多くのフィルマーク作品で忍者役を演じているリチャード・ハリスンが主演(忍者パートのみ)

〇暗黒街の忍者 (NINJA DRAGON) 上海を舞台にした黒社会の2大組織(フォックス)と(イーグル)の抗争を描いたノワール作品に、実はその組織のボス同士がお互いに忍者だった、という設定を強引に付け加えた抱き合わせ作品。双方の組織に振り込んだスパイに同士の戦いや、組織のボスの娘の活躍など、元になっている作品はそれなりにしっかりした作品なので、結果忍者アクションが邪魔、という本末転倒な作品。製作はジョセフライ、監督・脚本はゴッド・フリーホーというフィルマーク社のゴールデンコンビ。それにしても脚本、、て何を書いたのでしょうか、、。

〇ニンジャコマンドー地獄の戦車軍団 (NINJA THE KILLING FIELD) 戦争アクション作品に忍者アクションを抱き合わせたバトルアクション作品。本作には黒忍者(普通)と赤忍者が登場。当然、戦争アクション部分に忍者アクションは絡みません。製作はトーマス・タン、監督はヨーク・ラム。VHS発売元のテイチクがリリースしていた忍者シリーズ、オリエンタルニンジャシリーズの第一弾、という事ですので、抱き合わせで製作した作品を抱き合わせで購入させられたようですね、、。

〇バイオニック忍者 (BIONIC NINJA) CIAとKGBの機密ファイル強奪合戦のアクションサスペンスに忍者アクションを抱き合わせた作品。本作登場の忍者は黒忍者(普通)に白忍者、赤忍者といつも通りながらも、まさかの機関銃を使いこなす、という忍者としては掟破りすぎる戦いが展開される作品。そこまで行くと、もはや忍者である意味もないような、、、。製作はトーマス・タン、監督はティム・アシュビー。

〇ゴールデン忍者 (GOLDEN NINJA WARRIOR) 企業乗っ取りサスペンスに忍者アクションを抱き合わせた作品。本作登場の忍者は派手な悪のゴールデン忍者に正義の赤忍者。しかも主役は赤忍者のくノ一という他の作品とは少し違った毛色の作品。製作はIFD(フィルマークと同じような系列の製作会社)で製作はジョセフ・ライ。多くの作品で忍者を演じているリチャード・ハリスン主演(忍者パート)。くノ一はちょっとカッコ良いです。

〇機密ファイル奪回作戦ニンジャファイター (THE THUNDERING NINJA) (片腕ドラゴン)のジミー・ウォングが出演している機密ファイルを巡るアクション作品に忍者アクションを抱き合わせたニコイチアクション。フィルマーク社の雄、トーマス・タン製作、ジョセフ・コン監督作。本作登場のニンジャは黒忍者(普通)とコマンドーのような迷彩忍者。しかも頭に赤いバンダナのような物を巻いて中心に手裏剣、日本刀持参という奇天烈風。

〇シャドーウォリアーズ極悪ニンジャ部隊 (TOUGH NINJA THE SHADOW WARRIOR) ジャッキー作品などでもお馴染みのフィリップ・コーが出演しているアクション作品に忍者アクションを抱き合わせた作品。悪の忍者組織から脱退するために戦いを挑んだ若者たちの物語。本作登場の忍者は黒忍者(普通)に白忍者、さらに迷彩忍者とブロンドくノ一も登場。カオスですね。製作は例によってトーマス・タン、監督はラリー・ハットン。

〇魔界SFX軍団死霊のニンジャ (DIAMOND NINJA FORCE) 心霊ホラー作品と忍者アクションを抱き合わせたオカルト風味の作品。一応、元の作品が心霊ホラーなので、忍者も妖術や呪術、秘術などの当時人気だった(霊幻道士)の要素も香ります。本作では黒忍者(普通)と赤忍者、黄金忍者とカラフルな忍者が登場。香港の人は、恐らく忍者の存在意義を理解していないですね、、。例によって製作はジョセフ・ライ。監督はゴッド・フリーホー。

〇仁義なきニンジャ香港代理戦争 (DEATH CODE NINJA) ノワール作品に忍者アクションを抱き合わせたハードな作品。抱き合わせる前の作品によって同じ忍者アクションながらもイメージはかなり変わります。闇組織で生きるパトリックが、妻と子供のために組織脱退を試みるが、案の定組織に命を狙われ、戦いに発展する、という裏社会もの。VHS発売時の宣伝文句は(忍びに明日はない)、なかなかカッコ良いですね。白装束と黄金忍者という忍ぶつもり0%な奇天烈忍者が登場。

〇忍者伝説シナンジュの秘宝 (NINJA DESTROYER) タイ・カンボジアの国境で元グリーンベレーのマイケルがエメラルド鉱山を狙って略奪の限りを尽くすが、タイ政府に雇われたパイロンによって反逆が開始される、というミリタリーアクションに当事者二人は実は忍者だった、というフィルマーク要素を抱き合わせたコマンド忍者アクション。例によって製作はジョセフ・ライ、監督はゴッド・フリーホー。本作のVHSは唯一書店系のメーカー大陸書房から何故か発売されました。という事は、この作品のVHSが普通の書店の棚に陳列されていた時期があったんですね、、。

というような感じで、はっきり言って、どれがどれか分かりませんし、正直、もう一度観返す気にもなりません。

アクションシーンだけ見れば、それなりに楽しめる作品もあったような気がしますが、どれが、どれかも分かりませんので、探す気にもなれない、

というどうしようもない作品群ですが、なんかその当時の香港だからこそできた、強引すぎる製作手法が、なんとなく憎めない存在となっています。

どこかのメーカーがフィルマーク社製の抱き合わせニコイチ作品の手を加えられる前のオリジナルと、

忍者アクションをプラスしたどうしようもないバージョンをカップリングでDVD化とかで発売してくれたら、速攻で購入してしまうそうなのですが、

著作権などを考えたら、今はパッケージソフト化は無理でしょうね、、。

というより、買う人がほとんどいないので、どちらにしても無理ですね。

という事で、フィルマーク社製の忍者アクションはまだまだありますので、次回【未DVD化のレア作品 香港ニンジャ編 其の弐】

へと続かせていただきます。

もう、飽きているかもしれませんが、、。

それでは、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

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