惑星戦記 G-LOC ジーロック (G-LOC)93分

投稿者: | 2021年12月11日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

近未来、氷河期に入った地球を脱出し、移住先惑星リアに向かう地球人が、リア人との間で反目し合いながらも友情を育んでいく宇宙を舞台にしたSFアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、宇宙船内を舞台に異文化で育った人間と宇宙人が反目しあいながらも、協力してサバイバルに挑むSFアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

地球が氷河期に突入してしまった未来。人類は新惑星リアに向けて移住を開始していた。

地球から出発した密航船に乗っていたブラン(スティーヴン・モイヤー)は、何者かの攻撃を受けるが、かろうじて漂流していた補給線に乗り換え生き残ることに成功する。

しかし、その補給船にはあるリア人が搭乗していて、人間である自身との間で争いが勃発するのだった!?

主人公のスティーヴン・モイヤー。いつもちょっとモヤっとした役柄が多いですね。

しっかりしたB級作品を多く製作するライオンズゲート社が製作した、それなりの規模のB級SF作品です。

監督は(アフガンサバイバー)や(ドント・ゴー・ダウン)などのアクション派、トム・ベイトン

主演は(ザ・インターセクションズ)(詳しくはこちら)や、(エビデンス全滅)(詳しくはこちら)などのスティーヴン・モイヤーです。

共演には(インディ・ジョーンズ)シリーズや(キングソロモンの秘宝)シリーズ、ジャッキー・チェンの(メダリオン)(詳しくはこちら)などの名脇役、ジョン・リズ・デイビス

というしっかりしたキャストとなっています。

また本作の売りでもあるVFXを担当したのは(ターミネーター新起動ジェネシス)や(007スペクター)などの一流のメジャー作品で活躍しているベン・リリー

スタッフ・キャスト共に豪華な顔ぶれとなっています。

名脇役、ジョン・リズ・デイビス。今回はゲスト的な出演、いつもそうですが、、。

その内容ですが、地球が氷河期に突入してしまった未来。地球の近くに突如ワームホールが出現し、そこを通過すると地球人も生息することができる環境の整った惑星リアに行き着くことができ、

その惑星リアへの移住も進む中、一部の特権階級のみが移住でき、貧しい者は地球に残されていた、というちょっと(機動戦士ガンダム)や(スターゲイト)の設定から発想を得ているような世界観で、

主人公は、そのリアに向かっているという事は分かっているものの、なんらかの理由で密航中のようで、小型の宇宙船(しかも酸素は残り僅か)で航行中、

というところから物語が始まります。

密航中の主人公

で、そんないきなりのピンチの最中に補給船の救難信号をキャッチし、とりあえず自身の搭乗している宇宙船も危険な状態なために、その船に向かいます。

で、その船に乗船してみると、リア人(姿形は人間と変わらない)の乗組員が既にこと切れていて、色々調べようとしていると、

そこに最後の一人の生き残りと思われるリア人の女性が登場し、助けに来た主人公が逆に殺人容疑を懸けられる、という最悪な異文化の出会いから始まり、

やがてこの人間とリア人(宇宙人)が、争いながらも一緒に苦難を乗り越えていくうちにいつの間にか熱い友情で結ばれていく

という熱い展開へと進んで行きます。

リア人の女性。まぁ、人間ですね。

しかし、この二人だけだと物語の展開が無さすぎるので、そこで、本作の大きな魅力の一つである、人工知能エディソンが登場します。

初め見たときは、物凄く簡素なデザインで表現されていますので、わざわざ映像にしなくても音声だけで良いのでは?とも思いましたが、

これが、ドラマが進んで行くにつれて、しっかりと感情移入できてしまう、という上手い演出となっています。

このデザインで後半泣ける展開になるとは、、。

しかも、このAI,非常に優れモノで、大体の問題は全て解決方法を教えてくれます。

ですので、本作で発生する問題や、解決法などほとんど全てをこのエディソンを通じて知ることになりますので、結果的に物語をひっぱる役目を果たしています。

物語は現在の時間軸である宇宙船編と過去の物語である地球編とを同時に描きながら、過去の物語のラスト、いよいよ現在の物語とつながる段階で、この人工知能エディソンとの出会いが描かれます。

そこまで物語が進んでいると、もうこのエディソンに感情移入せずにはいられないような状態になっている、という非常に上手いドラマの引っ張り方をしています。

さらに後半には非常に盛り上がる涙腺の緩む展開にもなりますので、正直なところ、終始モヤっとしている主人公よりもこのエディソンの方が、印象に残る存在となっています。

で、後半、密航者の人間一人、リア人の女性一人、人工知能一人(?)で、いよいよ惑星リア到着の最終局面と、いったところで、ある事件が、、

という少ない登場人物ながらも、その設定を活かしたドラマがしっかりと描かれている作品となっていますので、SF好き、アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、(スターシップトゥルーパーズ)のキャスパー・ヴァンディーンが一応どこかで登場します。

正直、そんなに必要というわけでもありませんでしたが、、。

ジョニー・リコ、、、ではありません。

作品情報

2020年製作 イギリス製作 SFアクション

監督・脚本 トム・ベイトン

出演 スティーヴン・モイヤー、タラ・グヴィア、ジョン・リス・デイヴィス、アラナ・ウォーレス

エディソン。良い働きをしています

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笑いとアドベンチャー要素のバランスが絶妙な特撮大活劇(スペースパイレーツ)はこちら

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