【香港映画】メダリオン(飛龍再生THE MEDALION)98分

投稿者: | 2021年9月22日

お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

ジャッキ・チェン主演、アクション監督サモ・ハンキンポーという黄金コンビにゴードン・チャン監督が加わった香港映画史上最高製作費45億円をつぎ込んだ、超人ポリスアクション!!

作品紹介

2004年6月19日公開

今回ご紹介するのは、ジャッキー・チェンが世界公開を意識して英語圏のキャストで製作した超人ポリスアクションです。

それでは、まずはあらすじから、

香港警察のエディ(ジャッキー・チェン)は、国際的密輸組織のボス、スネークヘッド(ジュリアン・サンズ)を追うが、逮捕寸前で取り逃がしてしまう。

伝説の聖典を手に入れたスネークヘッドは、永遠の命の鍵を握る少年ジャイを誘拐し、アイルランドへと連れ帰る。

極秘情報を掴んだエディはインターポールのワトソン(リー・エヴァンス)とニコル(クレア・フォーラニ)と協力し、スネークヘッドを追う!?

今回はいつものように刑事ながらも中盤超人として覚醒するスーパーコップ、ジャッキー

ジャッキー・チェンが(レッドブロンクス)の成功以降、世界的な公開を意識して製作した英語圏のキャストが活躍するアクション作品です。

ですので、香港映画ではありますが、基本的に序盤の香港でのシーン以外は英語で会話するハリウッド風味の作品となっています。

監督は(デッドヒート)でもコンビを組んだゴードン・チャン監督、そしてアクション監督は古くからの兄貴分、サモ・ハンキンポーです。

万全の製作体制で製作された本作は、キャストも豪華で、(ジョー・ブラックをよろしく)のブラッド・ピットの恋人役や、(サベイランス監視)(詳しくはこちら)等で人気のクレア・フォーラニ

ラストのNG集でジャッキーを何回も平手打ちしてしました

マウスハント)や(メリーに首ったけ)のリー・エヴァンス、(ワーロック)シリーズや(テネシーナイツ)などのジュリアン・サンズ、(インディジョーンズ)シリーズなどで印象的な脇役として活躍しているジョン・リス・デビス

リー・エヴァンス。ちょっとやかましいですね。
ジュリアンサンズも出てます。カンフー対決は少しだけあります。
(インディジョーンズ)シリーズの名脇役ジョン・リズ・デイビス

といった感じで、国際的なキャストが揃った作品となっています。

それに加えて香港からまだほとんど悪役か脇役専門だったころのアンソニー・ウォンや、(食神)や(裏町の聖者)、(太極神拳)(詳しくはこちら)などで活躍中のクリスティ・チョン

出番は少ないですがコメディチックな悪役のアンソニー・ウォン
アクションもこなすクリスティ・チョン

さらに、当時ジャッキープロデュース作品などで売り出し中だったニコラス・ツェーエディソン・チャンもゲスト出演しています。

このシーンでニコラスとエディソンが揃って登場します。(後ろの二人)

それぐらいに万全の体制で製作された本作ですが、内容としてはいつものように香港警察のジャッキーが国際的な闇組織のボスを追って国境を越えて捜索を開始、

組織のボスは永遠の命の鍵を握る少年を誘拐するが、ジャッキーが決死の捜索で埠頭で囚われている少年を発見、保護、

しかし逆に追い詰められてコンテナごと海に落ちて、、、

というのが前半となっています。

バトルも結構あります

で、ここまではいつものジャッキー映画そのまま、という感じですが、本作はここからが最大の見せ場展開になっていきます。

原題のタイトルそのままなので、意外性は勿論ない展開なのですが、コンテナごと海に沈んで、ジャッキーが帰らぬ人となってしまいます。

基本的にファミリーで鑑賞できるジャッキー映画は主人公が死んだり、大流血になったり、グロかったり、などの展開がないのが、一つの特徴となっていました。

それを、本格的な主演作(初期の作品と炎の大捜査線は除いて)でジャッキーが命を落とす、という展開は珍しく、当時結構話題になりました。

勿論、その後速攻でメダリオンの力で、超人として生き返るので、そこがコメディとしての要素になっていて、明るい展開になるのですが、それでも命を失って動かないジャッキーが画面に映るという、

ジャッキー映画で避けられていた展開が、覆った作品となっています。

メダリオンの力でジャッキー復活!!
死んでたはずのジャッキーが速攻で現れて過剰に驚くエヴァンス。まぁ、そりゃびっくりしますが、、。

そして、本作にはもう一つ、大きく今までのジャッキー映画のルールを覆した要素があります。

それは、ずっと生身の身体能力を使ったアクションをメインとして、特殊効果やワイヤーワークはあくまでその補助程度に使用していたアクションシーンが、

超人として蘇る、とんでもないジャンプ力を持った(空飛んでいるのと同じぐらいの跳躍力)刑事、という設定のもとにワイヤー満載のアクションへとシフトした事です。

これは、当時わりと衝撃的で、ついにあのジャッキーが!?という感じでファンの間でも話題になっていたのを覚えています。

恐らく、ジャッキーも年齢を重ね、そろそろワイヤー無しのアクションは困難になっていた時期と思われ、大々的にワイヤーを取り入れていこうと、その時期を伺っていたのではないでしょうか。

そんな時期にハリウッド進出も成功し、ハリウッド流の製作手法も学び、必ずしもデススタントのような命がけのアクションをすれば、それがそのまま興行結果に繋がるというものでもない

という事を学んで、危険度よりも他の部分で魅せていく製作体制にシフトしていった時期だったのではないかと思われます。

超人設定なら、ワイヤーバリバリでも問題ないので、一度死んでしまって蘇るというSFチックな超人刑事の物語を考えていったのかもしれません。

ただ、その割には、本作は前半のまだ普通の人間の時期にもワイヤーでビュンビュン飛びまくっているので、それはそれで、なんとなく悲しかったのを覚えています。

まだ超人ではないですが、結構飛びます(ワイヤーで)

という事で、豪華なキャスト陣に囲まれて、ジャッキーが一度死んで超人として蘇るファンタジックな作品となっていますので、

アクション作品好きの方や、ジャッキー作品好きの方など、ワイヤーでビュンビュン飛びまくっているジャッキーもそれはそれで楽しめますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、闇組織員の下っ端として、まさかまさかのスコット・アドキンスが少しだけジャッキーに襲い掛かる役で登場します!!

あまり画面に大写しになるような役柄ではありませんが、数カットはっきりと映るシーンもありますので、今をトキメクアクションスターの修行時代として、

貴重なお宝映像ですので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

アドキンス見参!!!
今とそんなに変わらないですね
手前で低い位置からジャッキーに蹴りを放っているのがアドキンス。流石のキレ!!

作品情報

2003年製作 香港・アメリカ製作 アクション

監督・脚本 ゴードン・チャン 脚本 アルフレッド・チョン、ベイ・ローガン アクション監督 サモ・ハンキンポー

出演 ジャッキー・チェン、リー・エヴァンス、クレア・フォーラ二、ジュリアン・サンズ、アンソニー・ウォン、ジョン・リス・デイビス、クリスティ・チョン、ニコラス・ツェー、エディソン・チャン、スコット・アドキンス

ラストにキャットファイトもあります(開戦時に猫の声入り)
一応、ラストで超人同士のバトルがありますが、あっさり目です

その他のジャッキー・チェン作品

ジャッキーが特捜隊の隊長役を演じた(プロジェクトV)はこちら

ジャッキーが著名な小説家でありながらも妖怪ハンターとして活躍する(ナイト・オブ・シャドー魔法拳)はこちら

↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓

人気ブログランキング

にほんブログ村

コメントを残す