お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
実在の爆弾魔をモデルとした自分勝手な仕置き人による通り魔事件を描くポリスサスペンス!
作品紹介
1974年1月25日公開
今回ご紹介するのは、チャック・コナーズがサイコ爆弾魔を演じたスリラーです。
それでは、まずはあらすじから、
ロサンゼルスの郊外、ウィリアム・ゴードン(チャック・コナーズ)は自身に降りかかる不幸の連続による精神的な圧迫のはけ口として社会を恨むようになり、公共施設をターゲットにした爆弾テロを実行する。
これに対しジェロニモ・ミネリ刑事(ヴィンセント・エドワーズ)は目撃情報を元にモンタージュを作成し、犯人逮捕に向け捜査を開始する。
かくして、爆弾魔対敏腕捜査官の対決は始まった!
まず、爆弾魔を演じるチャック・コナーズの風貌に圧倒されました。
なかなか一度見たら忘れられない風貌で、チャック・コナーズをキャスティングできた時点でこの作品の方向性は決定している、ぐらいの存在感でした。
自分で自分を追い込んだ先に他人に危害を加える、というリスキーな役柄を見事に演じています。
それに対して刑事役のヴィンセント・エドワーズが非常にベビーフェイスで逆に絶対爆弾魔役はできなさそうな風貌をしていて対比が凄く効いていました。
ストーリーとしては正直行き当たりばったり感が非常に強く、どのシーンも唐突な展開が多いですが、
50年近く前の作品ですので今ではなかなか見れないような無茶な展開(今だと製作サイドの誰か大人が、その展開はおかしいだろうと意見を言うと思いますので)を楽しむのも一つの楽しみ方だと思います。
ただ、本作はジョージ・メテスキーという実在の爆弾魔がモデルとなっているようで、
公共施設33か所に爆弾をしかけて22発爆発させ、15人もの命を奪ったうえに精神鑑定によって裁かれる事がなかったような事件を元にしていますので、
あながち似たような事は起こっていたのかもしれません。
それにしてもそんな事件を映画化しようとする文化が凄いです。
ちょっと変わったサスペンスものを鑑賞したい、という方はうってつけの作品となっていますので、ご鑑賞されてはいかがでしょうか。
作品情報
1972年製作 サスペンスアクション
監督・製作・脚本・撮影 バート・I・ゴードン
出演 チャック・コナーズ、ヴィンセント・エドワーズ
スタッフ・キャスト
監督は(世界週末の序曲)や(巨大蟻の帝国)などのB級エンターテイメント作品の多いバートI・ゴードン。
出演は爆弾魔役にプロ野球選手、プロバスケットボール選手、俳優という異色の経歴の持ち主チャック・コナーズ。
それを追う刑事役に(ベン・ケーシー)、(現金に体を張れ)などのヴィンセント・エドワーズ。
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オクタヴィア・スペンサー主演のサイコサスペンス(マー サイコパスの狂気の地下室)はこちら
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