おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ドルフ・ラングレンとルーク・ウィルソンが、武装集団に占拠された施設を舞台に、ダイハードな戦いを繰り広げるバトルアクション、、、、、では、ありますが、主人公が3人存在し、それぞれ同じようにゆっくり活躍、さらに誘拐される側のはずのヒロイン、ニッキー・ウィーランまで主役のような活躍を見せる主人公が4人も存在する薄味活劇!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、ルーク・ウィルソンとドルフ・ラングレンが共演したバトルアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
かつて傭兵仲間だった3人の男たちが、リーダーであるカルの結婚式を祝うために山奥の高級リゾート施設に集まった。
施設は完全貸し切りで、幸せな雰囲気に包まれるが、突然現れた謎の武装集団によって施設が占拠されてしまう。
そして、人質に取られた招待客を救出するため、カル達は逆襲を開始する!?
監督は、ベラ・ソーン主演の(マスカレード)やドミニク・パーセル主演の(ワイルドマックス)等のシェーン・ダックス・ティラーで、
豪華なキャストによるバトルアクションを演出しています。
主役となる介添人の一人役で、(ザ・コマンドー)(詳しくはこちら)や(Xメン ファーストジェネレーション)のブレンダン・フェアが登場し、
一番主人公に近い位置にいる元傭兵の控えめな男、ブラッドリーを演じています。
で、介添人の一人で元傭兵のリーダー、カル役で、(ザ・ロイヤルテネンバウムズ)や(ゾンビランド ダブルタップ)(詳しくはこちら)等の
ルーク・ウィルソンが登場し、チームを率いていきます。
で、元傭兵で、若干血の気も多いものの、心根は優しい男アンダーソン役で、(セクション8リベンジミッション)(詳しくはこちら)や(キャッスルフォール)(詳しくはこちら)等の
ドルフ・ラングレンが登場し、危機感を盛り上げていきます。
で、誘拐される側のはずなのに、やたらと活躍するヒロイン役で、(ダブルフェイス)や(ザ・ロウ刑事の掟)(詳しくはこちら)、(マンイーター捕食)(詳しくはこちら)等、
かつてのアクションスターが、その後に活躍する作品で、
スターを立てることなく、自身がバンバン活躍していく役柄を演じ続ける謎の権力者ニッキー・ウィーランが登場
し、今回もドルフや、ルーク・ウィルソンを差し置いて活躍していきます。
で、ニッキーの妹役で、(フォロイング)や(ランナウェイズ)等のスカウト・テイラー・コンプトンが登場し、
ブレンダン・フェアとカップルとなって事件に巻き込まれていきます。
で、そんな主人公達を襲う武装集団のボス役で、ドルフ主演の(ゾンビハンター)(詳しくはこちら)に製作者として参加し、
(バトルフォース 米軍 第1特殊部隊)では監督・脚本・主演と大活躍しているスコット・マーティンが登場し、
施設を占拠し、主人公達を追い詰めていきます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作は、まずは、人質救出のプロであるルーク・ウィルソン率いる傭兵部隊が、
ある闇組織に誘拐された富豪の娘の救出作戦を決行するシーンから始まります。
で、監禁されていた富豪の娘を救出はしますが、激しい戦闘状態に入り、結果的に5人いたチームの内2人が犠牲になってしまい、
やむを得ず、3人と救出した人質のみが帰還する事になります。
しかし、その作戦を機に傭兵部隊は解散、チームはそれぞれ心に傷を負いながら違う人生を歩む事になります。
で、そこから数年後、リーダーだったルーク・ウィルソンが、疎遠になっていたブレンダン・フェアの下を訪れます。
少し気まずい二人ではありますが、ルークがある女性と結婚する事になり、その結婚式へ招待するために姿を現した事が分かります。
で、その結婚相手が、数年前に闇組織から救い出した人質だった富豪の娘、ブルック(ニッキー・ウィーラン)で、
意外な相手と、かつての友人の新しい門出にブレンダンも喜んで出席することになります。
しかし、ルークが何度連絡しても、ドルフは電話に出てくれないようで、とりあえずメッセージだけ残して結婚式当日を迎える事になります。
で、当日、ルーク、ブレンダン、ニッキーと懐かし顔が揃い、そこに満を持してドルフも登場します。
どうもドルフは、ゴツい外見には似合わずに、あの作戦以来、心に負った傷は大きかったらしく、飲酒に走りがちな人生を送るようになってしまったようです。
で、懐かしいメンバーが全員揃い、いよいよ結婚式当日を迎え、親族等も集まり、結婚式は始まりますが、
花嫁の父親とドルフが、まさかの前夜の飲酒が過ぎて、泥酔状態で登場、ドルフもなんとなくアルコールが残っている、というズッコケぶりで、
さらに、ブレンダンがルークから預かっていた結婚指輪を、どこかに置き忘れる、という緊急事態も発生し、
始まっていた結婚式は一時中断、ブレンダンは昨夜共に過ごしたニッキーの妹、スカウト・ティラー・コンプトンと指輪を探しに行き、
ドルフは酔いを覚ますためにトイレに顔を洗いに行く、という状況になったところで、、、、、
、、、、、、、、、
、、、、、、、、、
武装集団の襲撃を受けます!!
傭兵軍団の同窓会とズッコケ結婚式で開始から30分、
そこから突然傭兵が登場し出して、占拠が始まる時点で開始から35分
という感じで、全く占拠のせの字も無い、展開がかなり長く続いてしまうので、もしかすると、このまま終わってしまうのでは?と
不安になりかける我慢のギリギリぐらいで、やっと(ダイハード)的な本題へと突入します。
で、本作のようなホームインべージョン作品の常として、武装集団に占拠された時には、主人公は偶然席を外していた、というパターンが多いですが、
本作、この偶然無事だった主人公が、隙をついて逃げたルークを合わせてドルフとブレンダンと3人も存在する事になります。
で、さらに、隙をついて逃げたニッキーと、その妹もブレンダンと一緒に指輪を探しに行っていますので、
まさかの
5人も武装集団は取り逃がしている事になります。
多い!!
というより、武装集団の総人数が分かりませんが、取り逃がしている人数の方が多いような、、、。
しかも、舞台となっている施設(宿泊施設やカジノなどもある複合リゾート)は、山奥で、電波は届きませんが、
要塞の様に締め切られているわけでもなく、周りは雪に閉ざされているわけでもない、
解放感満載の、のびのびできる施設
です。
出入りもイケイケという感じなので、5人もいたら、誰でも、すぐに外に出られますが、
フリーの5人は何故か特に外に助けを求めに行くわけでも無く、施設に留まり続けます。
途中、ブレンダンが、一緒に隠れているスカウトに、
ブレ『君は、外に助けを呼びに行くんだ。』
と言いますが、その言葉にスカウトは、
スカ『私をひとりにする気?あなたと一緒が一番安全でしょ。』
という、強引な台詞によって、逃げられるのに逃げない状況が作られていきます。
ついでに、スカウトはその後、
スカ『人を守るのがあなたの仕事でしょう!!私を守りなさいよ!!』
という、一夜を共にした相手に、あんまり過ぎる言葉を浴びせてしまいます。
で、主役3人(+ニッキー・ウィーランもいつものように出張ってきますので実質主人公は4人)が、誰も外に出ることなく、
目的の良く分からない武装集団(後半には判明しますが)とのバトルを、それぞれの逃げ場所で返り討ちにしていき、誰か一人に偏ることなく、逆襲していきます。
これが、他の作品には無い本作独自の特徴で、3人が公平に活躍してしまう上に、本題に入るまでに既に30分以上も、ズコッケ結婚式と、
ちょっと引いてしまうぐらいにウキウキのニッキーの魅力爆発シーンに割いてしまっているために、
主役それぞれの活躍シーンが非常に薄く、
3人も主役がいるのに、誰も主役としての印象が残らない、
という本末転倒気味な内容となっています。
群像劇ダイハード
という感じでしょうか、、、。
一応、比率的にはブレンダン・フェアが一番主役に近そうですが、実際にはアクションシーン等の見せ場も、もっさりしたアクションで、
ドルフも格闘というより、敵と対峙する度に銃を『パン!』と撃って解決、というようなアクションが多く、ルークも合間になんとなく登場する、というイメージで、
結局一番印象に残るのは、かつてのアクションスターがその後に出演した作品の数々で、ブルース・ウィリス、ニコラス・ケイジ、
そして、本作のドルフ・ラングレン(とルーク・ウィルソン)を差し置いて、白いドレスをたくし上げて走り回る
ニッキー・ウィランの印象が、どちらかというと一番残る、というこちらも本末転倒気味なアクションとなっています。
という事で、突っ込みだすとキリが無いような内容の作品ではありますが、ドルフとルーク・ウィルソンという、なかなか他の作品では見られないような二人がしっかり共演し、
一応は、(ダイハード)的な展開を楽しめる作品となっていますので、アクション好きの方や、ドルフ・ラングレンファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2023年製作 アメリカ製作 アクション
監督・脚本 シェーン・ダックス・ティラー
出演 ブレンダン・フェア、ルーク・ウィルソン、ドルフ・ラングレン、ニッキー・ウィーラン、スカウト・テイラー・コンプトン、スコット・マーティン
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