お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
(ビルとテッド)シリーズ、まさかの29年ぶりの最新作は、今の世の中だからこそ復活の意味のある、タイトル通り音楽で世界を救う物語!!
作品紹介
2020年12月18日公開
今回ご紹介するのは、伝説的コメディスリーズのまさかの29年ぶりの最新作です。
それでは、まずはあらすじから、
伝説のロックバンドとして活躍するはずのワイルドスタリオンズは、今ではうだつの上がらない毎日を送っていた。
世界を救うはずの自分たちが、未だにその曲が書けていない。
そんな毎日を送っていた二人の元に、かつての盟友ルーファスの娘が未来から訪ねてくる。
あと、77分25秒以内に曲を完成させないと世界が崩壊する、というのだった。
そこで二人は、すでに曲を完成させているはずの未来の自分たちに会うために、再び電話ボックス型のタイムマシンに乗り込むのだった。
一方そのころ、音楽好きに成長した二人の娘は、父親たちの危機を救うため、父親たちの演奏を最高のものにするためのバンドメンバーを集めるため、
時空を越えて過去に行き、伝説のミュージシャンたちを集めるのだった!?
(ビルとテッドの大冒険)シリーズまさかの29年ぶりの最新作です。
今まで、何度も最新作の噂が出ては、消え、の繰り返しで、まず、もう最新作の実現は無理かと思われましたが、
ここへきてまさかの最新作公開が実現されました。
しかも、リメイクや、他のキャストを起用しての続編、本人たちがゲスト的に出演して実際には別のキャストが主演しているという、ビッグスターの続編にありがちな設定ではなく、
完全に主役以外のキャラクターもオリジナルキャストが再集結した、完全なる続編です。
ほとんど存在自体が奇蹟みたいな続編、といっても良いのではないでしょうか。
まず、キアヌ・リーブスほどメジャーな存在になったら、本作のようなある意味ちょっとリスキーな役柄を再び演じる、
という事自体があまり前例がないと思われますので、つくづくその人柄ゆえに、本作製作実現が成り立っているのではないかと思われます。
2作目以降に登場した死神役のウィリアム・サドラーも再び重要な同じ役で登場していますし、プリンセスたちも再び登場しています。
特に注目は、ビルとテッドの娘たちが今回から登場していますが、この二人が父親たちとそっくりに育ち、仕草や話し方など、
父親たちの遺伝をしっかり受け継いだ役柄での名演技を披露しています。
これが意外にしっかりハマっていて、単なるモノマネには収まっておらず、外見の雰囲気も合わせて、ビルとテッドの娘ならこういう感じ、
という観ている側の期待感にしっかりと収まっています。
もし、今後の展開があるのなら、この二人を主演にして物語は展開していけるのではないでしょうか。
また、オリジナルキャストの再集結だけではなく、オリジナルで本作の脚本を書いていたクリス・マシスンとエド・ソロモンのコンビも集結し、本作の熱い物語を作り出しているのも重要な要素となっています。
監督は、今回初参加のディーン・パリソットですが、以前にファン目線のSFコメディの秀作(ギャラクシークエスト)を監督していて、
得意のSFコメディ路線で、後半にかけてたたみかけるように盛り上げていくような物語演出は、まさに真骨頂といった感じで本作の監督にはピッタリな監督となっています。
内容ですが、1作目は歴史の試験に合格するために、過去にタイムスリップして偉人を訪ねる旅にでかけ、
2作目は未来から来たサイボーグに殺されてしまった二人が、生還するために地獄で旅をし、
3作目の本作では、タイムリミットまでに世界を救う曲を完成させるために、未来で曲を完成させているはずの自分たちに会いにく旅、
プラス、同時進行で娘たちはその演奏を最高のものにするために父親たちとは逆に過去にタイムスリップして伝説のミュージシャンたちをスカウトしに旅に出る、
というシリーズ完結編に相応しい内容となっています。
勿論、クライマックスは伝説のミュージシャンどころか、世界中、全時空中を一つにする大合同演奏となっていますので、
テンションの上がり方も留まるところを知りません。
まさに音楽で世界を救え!
といった感じでしょうか。
因みに原題のFACE THE MUSICとは立ち向かう、とか責任をとる というような意味があるようで、
おそらく、本作の場合、音楽を取り扱っている作品ですので、
実際の音楽と向き合う、という意味も含めて 立ち向かえ! となっていると思われます。
これは、今の時代に生きる人たちに向けた製作陣やビルとテッドからのメッセージですね。
ということで、勿論前作を鑑賞していた方がより楽しめますが、本作単独で鑑賞しても十分楽しめる内容となっていますので、
娯楽作品好き、コメディ作品好きの方などは、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
比較的しかめっ面がメインの作品の多かった最近のキアヌの、久々のヌケてる演技が良い感じですよ。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 SFコメディ
監督 ディーン・パリソット 脚本 クリス・マシスン、エド・ソロモン
出演 キアヌ・リーブス、アレックス・ウィンター、サマラ・ウィービング、ブリジット・ランディ・ペイン、クリステン・シャール、ウィリアム・サドラー、アンソニー・キャリガン、エリン・ハイズ、ジェイマ・メイズ、キッド・カティ、ホランド・テイラー
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