パラサイトクリーチャーズ(BLUTGLETSCHER)97分

投稿者: | 2021年10月16日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

高度の高いアルプス山脈で、謎の微生物に寄生された様々な生き物たちとの戦いを、特殊効果満載で描いた新世代版(遊星からの物体X)!!

作品紹介

2014年9月20日公開

今回ご紹介するのは、未知の微生物に寄生された様々な種類の生き物が怪物化して襲ってくるバトルホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

アルプスの山岳地帯で科学者たちと地質調査を行っている観測基地の管理人ヤネクは、観測機器の故障のためにある山岳地帯に向かう。

そこで、岩壁が赤く変色した地帯を発見する事になるが、

持ち帰った標本を調べるうちに、未知の微生物を発見し、さらにその異様なまでの生態に驚愕する事になる。

謎の赤い微生物を発見する。

オーストリア産の新世代版(遊星からの物体X)といった印象のモンスターバトル作品です。

硬度の高いアルプス山脈地帯で、観測所を襲う謎の微生物との戦いを描いた物語となっています。

本作の見どころは、まさにその微生物の設定で、とんでもない生命力の元、寄生すべき生き物の体内に潜り込んだ後は、

その生物の体内で、そのDNAを取り込んだ新しい生命を植え付ける、つまり体内に潜り込んでしまうと勝手に交配して勝手に新しい生命を作り出す、

という生物史上最強に自分勝手な生命力を持った微生物となっています。

しかも、どんな生物に対しても交配できるために、一挙にその微生物に寄生されたモンスターのような生物があちこちで誕生して暴れ出す、

という地獄絵図のような状態になっていきます。

ちょっと色んな意味でクセが凄い主人公

そのモンスターのバリエーションが非常に豊富で、キツネのモンスターに始まって、飼っていた愛犬ダンゴムシ鳥、昆虫、ヤギ、そして人間

というように、その辺にいる生物全部からモンスターが誕生していきます。

恐らく低予算のために、そのモンスターが登場するまでの時間が長く、少々じれったい時間が長めではありますが、後半は色んなモンスターとのバトルがメインになっていきますので、

非常にテンポ良く山場を迎えていきます。

バトルやモンスター表現は基本的に特殊効果がメインの描かれ方で、CGなどは極力少なくしているような表現ですので、

まさに名作(遊星からの物体X)をかなりリスペクトしたような特殊効果を楽しむ系の活劇となっていきます。

ただ、惜しいのは、やはり予算の都合からか、色んなバリエーションのモンスターが登場する割には、それぞれのモンスターはほとんど顔部分しか映らないので、

登場人物たちが物凄くピンチに陥って、激闘を繰り広げているのに、アップの多様で結局どのように戦っているのかが、あまり良く分からないシーンが結構長めに続いてしまう点が少し残念です。

それでも、唯一はっきりと映る巨大ダンゴムシや、巨体を揺らして突進してきて、その体当たりで山小屋さえ揺らす破壊力を持つヤギモンスターなどは、

モンスターとして非常に分かり易く、燃える展開を演出していました。

虫も寄生されます

それぞれの撃退方法や、物語上重要そうなシーン等を描かずにサッと飛ばしてしまう、早送りのような展開もありますが、

後半のバトル展開に関してはB級魂溢れる展開となっています。

という事で、主人公のキャラクターが少し独特なので、感情移入しにくいのが少々難ありですが、アルプス山脈の綺麗な風景の場所で展開される特撮モンスター作品(CGに頼らないタイプの特撮)というのも結構珍しく、

また後半の怒涛の展開もB級心を擽る内容になっていますので、モンスターパニック作品等がお好きな方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ただ、ラストの終わり方には賛否両論あるのではないかと思われます。

勿論人間も、、、

作品情報

2013年製作 オーストリア製作 モンスターホラー

監督 マーヴィン・グレン

出演 ゲアハート・リーブマン、エディタ・マロヴチッチ、ブリギッテ・グレン、ミヒャエル・フイト

下界との連絡が途絶えてしまう

その他のモンスターバトル作品

適度なCGと適度な特撮のバランスが絶妙な(スタング人喰い巨大蜂の襲来)はこちら

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