【香港映画】THEフェイタル・レイド特殊機動部隊(辣警霸王花:澳门行动/不義之戦THE FATAL RAID)

投稿者: | 2021年2月23日

お勧め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

友情と裏切りの刑事ドラマを、華麗なレディースアクションで味付けした、香港映画らしいバトルアクション!!香港レジェンド女優発見!!

作品紹介

京都国際映画祭2019にて(ザ・フェイタルレイド不義の戦い)のタイトルで上映

今回ご紹介するのは、女性特殊部隊チームが、警察内部の陰謀と戦うレディースアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1988年、マカオ。香港からの密輸団と交戦した香港警察の機動部隊だったが、銃火器で武装した集団の返り討ちに会い、

部隊はタム隊長(パトリック・タム)とと特殊部隊員ジェイド(ジェイド・レオン)を残し、全滅した。

この失態の発覚を恐れた香港警察は、事件の存在自体を隠蔽し、タム隊長は昇格となった。

そして20年後、タムとジェイドは任務のために再びマカオを訪れるのだった。

(イップマン)では悪人役でしたが、本作はメインで大活躍

香港映画の作品群の中で、一つのジャンルともなっているレディースアクション作品です。

女性が主人公ですが、そこは香港映画ですので、バリバリに殴る蹴る、吹っ飛ぶ、回転する,

など容赦ないデススタントアクションの連続となっています。

その辺の模様は、物語終了後のエンドロールのメイキング映像で、かなり自分たちでアクションをこなしているのが確認できます。

外見が整っている主演級のキャストながら、それでもここまでのアクションをこなす事は、恐らくハリウッドでは考えられないのではないでしょうか。

というより、スタントマンとの契約や、色々な条件の制約があるハリウッドではできない、というか、させないのではないでしょうか。

しかし、香港映画界では、そんな事は、あまり気にしないようなので、

そういった環境で女優業を行っていくのは、相当大変だという事が、メイキング映像を見ればはっきりと確認できてしまいます。

そんな大変な香港映画界の中で、かつて人気を誇っていた名女優が本作には二人も出演していました。

一人は、イーキン・チェンの人気が頂点のころに(決戦!紫禁城)や(レジェンド・オブ・ヒーロー)などで相手役のヒロインとして良く出演していたクリスティ・ヨンです。

クリスティ・ヨン、懐かしいですね。
アイドル時代のクリスティ・ヨン
イーキン・チェン作品に良く出演していたクリスティ・ヨン

本作では、それほど重要な役目の少ない脇役ではありましたが、今でもしっかりと輝きを放っており、大人になって落ち着いた綺麗な花、といった感じでした。

それと、もう一人、準主役級に活躍し、しっかりアクションもこなす役柄で、(黒猫ブラックキャット)シリーズのアクション女優として活躍していた、

ジェイド・レオンも出演していました。

若手の売り出し中の時期は、(ブラックキャット)というタイトルそのままのような、

獰猛すぎる黒猫のような雰囲気で、どこか陰のあるキャラクターをワイルドさと繊細さの中間のような魅力で、大活躍していました。

本作では、ちょっと過去のシーンで若作り感があるものの、その後のシーンでは落ち着いた雰囲気で、

涙ながらに、自分の過去の過ちとの葛藤が表面上に出てしまうシーンでは、

いつのまに演技派になったのか、と思うぐらいに感情を揺さぶられる名シーンを演じていました。

こちらは、物語上、非常に重要な役柄ですので、パトリック・タム同様に準主役級の活躍でした。

なかなか、この二人が同時に活躍する作品と観れる機会もあまりないと思われますので、それだけで本作は貴重な作品と言えそうです。

ジェイド・レオンも久々にアクションしてます
懐かしのジェイド・レオン。雰囲気変わってないですね。
ジェイド・レオン、アクションバリバリ時代の(ブラックキャット)シリーズ

で、肝心の内容ですが、レディースアクションがメインの作品ではあるのですが、

本作は何故か、(イップマン)シリーズで、どうしようもない子悪党(クズ系)を演じていたパトリック・タムの男のドラマが中心にあります。

ですので、レディース特殊部隊が体を張っているにも関わらず、おいしいところはパトリック・タムが結構持って行ってしまいます。

始まりもパトリック・タムと相棒刑事の男のドラマ(後半に展開があります)から始まって、

部隊が全滅して、そこから20年が経過して、ようやくレディース特殊豚が登場しますので、そこに行き着く本題までが結構長くなっています。

で、登場するなり、レディースアクション作品へと路線が変更していきます。

そこから、やっとリズム良くレデイーススクワッドメンバーの活躍を楽しんでいたら、後半になって再びパトリック・タムのドラマに引き戻されてしまいます。

こんな警察官、なかなかいません、、。

特殊部隊メンバーは結構キャラクターも立っていて、しかもしっかりとしたアクションも体当たりで演じていますので、見どころは多いです。

できれば、パトリック・タムの男臭いドラマは別作品で描き、本作ではレディースアクションに集中して描いて欲しかったところですが、どうでしょうか。

パトリック・タム人気がそこまであるかどうかも、微妙な気がしますし、、。

できれば、このメンバーを中心にして続編を見てみたいところですが、製作されても日本での公開はあまり期待できそうにないですね、、。

という事で、男臭い、裏切りのストーリーは横に置いておいて、単純にレディースアクションを楽しむつもりで鑑賞すれば、

結構楽しめる作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

なかなか、お人形さん的な存在ではない、戦う女子の高度なアクションが見れますよ。

警察官です

作品情報

2019年製作 香港・中国製作 レディースアクション

監督 ジャッキー・リー

出演 パトリック・タム、ジェイド・レオン、クリスティ・ヨン、リン・ミンチェン、ジーナ・ホー

アクションもキャスト自身ができるだけ演じています

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