【未公開カンフー映画】剣聖たちの挽歌(豪侠LAST HURRAH FOR CHIVALRY)107分

投稿者: | 2024年6月1日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

ジョン・ウーがブレイク以前に監督した、ウェイ・パイ、ダミアン・ラウ演じる誇り高き英雄二人の、真の友情を描いた男泣き武侠カンフーアクション!!

作品紹介

衛星放送題 勇者たる者 剣豪一代

今回ご紹介する作品は、ジョン・ウー監督によるロマンあふれる友情武侠カンフー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

名家の跡取り、カオの結婚を祝う宴会の席に、カオの父に恨みを持つパイが姿を現した。

パイは花嫁までも買収し、カオ一族を襲ったが、仲間の犠牲のおかげで、なんとかカオは逃げ延びる事ができた。

そして、カオはパイへの復讐を誓い、剣豪として名高いチャンを雇おうとするが、チャンは既に江湖の世界からは身を引いていた。

しかし、ある出来事がきっかけで、依頼を受ける事になったチャンは、同じく江湖の世界で孤独に生きるチンと共にパイに戦いを挑むのだった!?

監督は、(滑稽時代)(詳しくはこちら)や(錢作怪)等のコメディ作品を監督して行く直前のジョン・ウーで、後の(男たちの挽歌)に繋がるような、

二人の男の友情物語を、ロマンたっぷりに描いています。

ジョン・ウー

主人公の剣豪の一人には、(壊小子)(詳しくはこちら)や(粉骷髏)(詳しくはこちら)等、この時期、ゴールデンハーベスト作品での主演作の多かった

ウェイ・パイが扮し、本作では、珍しく荒々しく豪快な剣士という、他の作品とは少し違ったキャラクターを好演しています。

本作のウェイ・パイ
ウェイ・パイ

で、もう一人の剣豪役で、(妖刀・斬首剣)(詳しくはこちら)や(天空の剣)等のダミアン・ラウが登場し、

こちらも酔いどれながらも、自分の信念を曲げない英雄を演じています。

本作のダミアン・ラウ
ダミアン・ラウ

で、そんな英雄二人に、一族の敵討ちを依頼する男役で、(怒りの逆襲)(詳しくはこちら)や、(カラテ愚連隊)(詳しくはこちら)等の

ラウ・コンが登場し、前半と後半で捻りのある役柄を演じています。

本作のラウ・コン
ラウ・コン

で、2人が激突する悪党のボス役で、(燃えよデブゴン7)(詳しくはこちら)や(プロジェクトDデブゴン)(詳しくはこちら)等の

リー・ホイサンが登場し、分かり易い悪党をいつものように演じています。

本作のリー・ホイサン
リー・ホイサン

で、その部下役で、(少林醉八拳)(詳しくはこちら)や(佛掌皇爺)(詳しくはこちら)等のチン・ユッサーンが登場し、華麗なアクションを披露しています。

本作のチン・ユッサーン
チン・ユッサーン

で、ウェイ・パイに勝負を挑む剣士役で、(蛇形醉歩)(詳しくはこちら)や(老鼠街)(詳しくはこちら)等の

フォン・ハックオンが登場し、残虐非道な剣法を駆使します。

本作のフォン・ハックオン
フォン・ハックオン

で、ダミアン・ラウを想い続ける女性役で、(スタントウーマン)や(失衡凶間之罪與殺)等のボニー・ンガイが登場し、ダミアンと切ない恋仲となっていきます。

本作のボニー・ンガイ
ボニー・ンガイ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、街の名家として悪党を一掃てしきたカオ家の跡取りであるラウ・コンが、

宴会の席で、かつて父が街から追い出した悪党パイ(リー・ホイサン)一派の復讐を受けるシーンから始まります。

この復讐劇で、婚約者にも裏切られ、一族はほぼ皆殺しにされ、何もかも失ってしまったラウ・コンは、その戦いで重症を負い、そのまま師匠のもとで、身体を休めますが、

どうしても沸き起こる復讐心を抑える事が出来ずに、師匠に名刀を貸してもらうようにお願いします。

しかし、ラウ・コンには、その名刀を使いこなす事ができない、という事で師匠は、名刀を貸す事を、断り続けます。

で、名刀も借りれず、実力もそれほどではないラウ・コンは、だったら、という事で、自身の代わりにパイを倒せる助っ人を探す事になります。

他力本願です。

で、師匠に教えて貰ったその候補(と言っても一人だけですが)が、ウェイ・パイ演じるマジックソードのチェンで、

金のためには動かないながらも、信頼関係が築けたなら、あるいは、、、という事で、チェンに猛烈なアタック大作戦を決行する事になります。

しかし、チェンはかつて剣豪として名を馳せながらも、今現在は既に剣は置いて、江湖の世界からは引退している身なので絶対に剣は手に取る事もなく、

チェンの噂を聞いて名前を売るために挑戦してくるフォン・ハックオン演じる凄腕剣士の挑戦も、どんなになじられ、蔑まれても受けることは無いという日々を送っています。

散々追い込まれて『臆病者』呼ばわりされても、拳では戦っても、絶対に剣を握る事はない、という芯の強さで、当然ラウ・コンの助っ人スカウトにも応じてはくれません。

しかし、勿論ラウ・コンも簡単には諦めきれないので、とりあえずは、チェンの後をつけたりしてきっかけを待っています。

で、ついにそのきっかけを掴みます。

病に臥せっていたチェンの母親が亡くなってしまい、その葬儀の世話などを全て(金持ちの)ラウ・コンが手配してくれ、親身になって身内として接してくれた事で、

義に熱いチェンの心は動き、受けた恩を返すため、さらにはパイを倒す事は世のためにもなるため、ついにラウ・コンの依頼を受ける事になります。

で、そんなチェンには、実は最近酒場や賭場で、やたらと縁のある剣士ダミアン・ラウの存在があって、

江湖の世界の殺し屋として生きながらも、どこか浮世離れしていて、常に酔っぱらい、しかもボニー・ンガイという美女に、ずっと想いを寄せられ、

本当は自分自身もボニーを想っていながらも、江湖の世界の放浪者は、決してかたぎの世界の女性を幸せにすることはできない、

という孤独な世界に生きる、その男チンに、自分と同じような道を生きる者同士として絆を感じ始めています。

で、ついに、命がけの悪党退治に向かうその時、ダミアン・ラウも姿を現し、同じ世界に生きる心で繋がった親友同士として一緒に激闘に参加する、、、、が、、、、、、、

、、、、、というのが大体の大筋となっています。

本作、武侠カンフー作品ではありますが、(男たちの挽歌)のジョン・ウーイズム全開の作品で、友情と裏切りをテーマに、

心の奥底で通じ合った二人の男が、共通の目的のために、共に戦い命の炎をたぎられていく姿が、カンフー活劇を題材に詳細に描かれていきます。

その男たちは、孤独な道を究めたがために友人は他にいなく、女性からも身を置き、どこか世捨て人のような生活を送ってはいますが、

正義の心は失わずに、ついに悪党退治をきっかけに同じ道を歩む事になります、、、が、、、

、、、、そこで物語は終わりではなく、その後に全てを覆すような大展開があり、、、

、、、何故そのデザインを採用したのか謎な、大ネタバレな本国のポスターデザインのようなクライマックスへと雪崩れ込む事になります。

なかなか、ラストシーンの動きをそのまま宣伝ポスターにしてしまう作品も珍しいのではないでしょうか。

結構な緊迫感のある展開で、熱い男泣きの究極ぐらいの名シーンですが、結果が観る前から分かってしまっていますので、初見でまさかの予定調和的なクライマックスを観る事になってしまいます。

そいう残念な点もありますが、基本的には男のロマンに溢れ、カンフーアクションシーンもたっぷりあり、

主演のウェイ・パイダミアン・ラウの名演も光る、ジョン・ウーらしい男泣きの武侠カンフー作品となっていますので、

カンフー映画好きの方や、ジョン・ウーファンの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報 

1979年製作 香港製作 武侠カンフーアクション

監督 ジョン・ウー 製作 レイモンド・チョウ 武術指導 フォン・ハックオン

出演 ウェイ・パイ、ダミアン・ラウ、ラウ・コン、リー・ホイサン、フォン・ハックオン、チン・ユッサーン、ボニー・ンガイ、チョイ・ハー、ウオン・ハー、チェン・ロイ、アラン・ツイ、マース

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