おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
アレクサンダー・ルー主演、ユージン・トーマス、ジョージ・ニコラス、チャン・サンとお馴染みのメンバーが出演したお馴染みのニンジャアクション作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、アレクサンダー・ルー主演のお馴染みのニンジャアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
暗黒街を牛耳る黒幕マクファーソンが釈放された。
しかし、新聞記者のペニーはマクファーソンが多発する犯罪の黒幕だと確信していた。
そんなある日、偶然マクファーソンの犯罪の証拠をペニーが手にする出来事が起きたが、そんなペニーを組織が放っておくはずがなく、連れ去られてしまうのだった。
そして、かってマクファーソンに命を救われたペニーの婚約者ジェリーが、組織に単身戦いを挑むのだった!?
(リン・シャオロウのゴーストパワーを持つ少女)(詳しくはこちら)や、(ニンジャハンター炎の勇者たち)(詳しくはこちら)等のアクションスターアレクサンダー・ルーが主演し、
同じく(ニンジャハンター)や(ドーベルマンコップ)(詳しくはこちら)、(スーパーニンジャ)等のジェームズ・ウー(デニス・ウー)が監督した忍者アクション作品です。
ジェームズ・ウー作品は、アレクサンダー・ルー作品だけが日本で紹介されましたが、忍者ブームが去った後はルイス・ファン主演、リョン・カーヤン、ビリー・チョウ共演の(衝破死亡遊戲)や、
コリン・チョウ主演、ビリー・チョウ、ニー・シューチュン共演の(威龍保鏢)、
アレックス・マン、ラム・ウェイ、シン・フイオン共演のノワール(虎豹小子)等B級感満載ながらも、香港(台湾)映画らしさを堪能できるような作品を監督しています。
そのお馴染みの監督主演コンビに、(スーパーニンジャ)や(ドーベルマンコップ)のユージン・トーマスとジョージ・ニコラスが悪役として共演している、
というお馴染み尽くしの忍者作品となっています。
その忍者アクションお馴染みメンバーに加えて(キョンシーグーニーズ)(詳しくはこちら)や(少女戦士‘88)等のチャン・サンが加わって物語を盛り上げていきます。
ただ、今回のアレクサンダー・ルーの役どころは、この親友役のチャン・サンが存在する事で、若干微妙な立ち位置になっています。
幼き日に、ベトナムに住んでいたアレクサンダーとチャン・サンの二人の少年が、戦闘に巻き込まれて両親が犠牲になり、
自分たちの命も危うかったところを、グリーンベレーである若きジョージ・ニコラスに救われます。
で、その頃のジョージは正義感の強い男で、その後、、、は描かれないので、どのように面倒を見たのかは良く分かりませんが、
とにかく、その少年時代に命を救われたので、二人は成人する事ができ、チャン・サンは正義感の強さから麻薬課の刑事になり、
何故か育ての親のジョージは、悪の道に走ってしまい、勢力を増して悪の組織の大ボスに、
そして、チャン・サン同様に命を救われたアレクサンダーは、、、、、
、、、、、、、、、
、、、、、、、、、
忍者になっています。
成人するまでの物語を描いた方が、どう考えても面白そうですが、恐らく過去の出来事の設定なんかは後づけだと思われますので、
不自然(忍者が暴れまわる作品に自然も不自然もない、というのは置いておいて)な物語展開ではありますが、
とにかく、二人とも立派に成長し、それから疎遠になった、、、、状況から物語は始まります。
で、物語の始まりは、そんなジョージが、暗黒街の帝王として麻薬や暗殺をバンバンやりまくって悪行狼藉を働きながら、
とりあえず何かの事件(勿論説明はありません)で拘留されたものの、権力を使って釈放される、というところから始まります。
で、まんまと釈放されて、記者の受け答えも得意満面、『わっはっは!』という感じですが、その記者の1人の女性ペニーが執拗に質問を浴びせかけます。
それも気にせず去っていくジョージですが、そんな事件を知ったある刑事が、ジョージの下を訪れます。
その刑事がチャン・サンで、、、、という感じで、回想形式で、過去の出会いのエピソードが描かれていくのですが、
とにかく過去のジョージと今のジョージが同じ外見で、中身は天使と悪魔ぐらいに変わっていて(きっかけも描かれません)イメージが重ならないうえに、
少年だったチャン・サンとアレクサンダーの外見は完全な少年から、濃いめのベッドシーンを数分間演じ切るぐらいの完全な成人男性へと変貌を遂げているのに、
ジョージは中身以外何一つ変わっていない、という忍者映画にありがちな違和感が、非常に混乱を招きます。
恐らく、過去のシーンを後付けで挿入したためだと思われますが、、。
しかも、チャン・サン目線で始まり、疎遠になっていたアレクサンダーは無関係のはずの物語ですが、ジョージの悪事を暴きたい記者ペニーの婚約者がまさかのアレクサンダーという奇蹟で、
さらに、二人の結婚式の当日に、誰か知らない人が撮影したジョージの悪事を暴く証拠写真のフィルムを、
組織に追われていたその知らない記者が、逃げる途中で、挙式中の花嫁であるペニーの、飾りなどを着用している頭にどさくさ紛れに隠す、
というこれまた、凄まじい確率の奇蹟で、常日頃欲していた特ダネを何の苦もなくゲットしてしまいます。
で、自宅に帰って、長いアレクサンダーのベッドシーンの後にそのフィルムを発見し、現像してみると『やったー!!』
という感じで、喜んでいたら、ジョージの部下(ここにユージン・トーマスがいます)にペニーが連れ去られてしまい、
実は忍者だったアレクサンダーが単身、組織に戦いを挑む、という感じで、
チャン・サンの刑事ものとして始まった物語が、いつのまにか新妻を誘拐されたアレクサンダーの救出物語へと移行していきます。
例によって色んな説明が省かれてしまっているので、感情移入も何もありませんが、とにかく二人のバディが、
悪の組織と戦う、という構図だけはできましたので、後はバトル、バトルの連続となっていきます。
勿論、バトルの繋がり等は大してありませんが、一応本作では現代アクションを意識した街中(と言っても夜の駐車場とか、離れの駐車場とか、どこかの道場とかですが、、、)でのアクションも結構ありますので、
いつもの雰囲気+アルファぐらいのちょっとした特別感はある作品となっています。
ただ、このバディ展開も結局ラストバトルはアレクサンダー1人で、忍者に変身しての殴り込みですので、バディ感は薄くなってしまうのが残念ですが、、、。
という事で、いつものスタッフ・キャストで、いつものように唐突な展開の説明不足と早回しの超絶アクションを堪能できる
安心の忍者アクションとなっていますので、アクション映画好きの方や、香港映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
あと、忍者の師匠役で、(ニンジャキッズ)(詳しくはこちら)でも師匠役を演じていた(五毒拳)(詳しくはこちら)等のジャン・シェンが、
少しだけ登場するのも、カンフーアクションファンには見逃せないですね。
作品情報
1985年製作 台湾製作 ニンジャアクション
監督 デニス・ウー(ジェームズ・ウー)
出演 アレクサンダー・ルー、ジョージ・ニコラス、ユージン・トーマス、ジャン・シェン、チャン・サン、タン・ロン
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