【レア作 香港映画】霊幻妖女 妖術三姉妹VS魔界ハンターズ 94分

投稿者: | 2021年9月3日

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

女神とその弟子たちの宮廷乗っ取りに、立ち上がった妖怪ハンターズの戦いを描いた、お色気とカンフーのごった煮アクション!!

作品紹介

1988年6月11日公開

今回ご紹介するのは、お色気とカンフーを融合させた宮廷乗っ取り物語です。

それでは、まずはあらすじから、

紀元前1000年、皇帝は権力に慢心し、信仰心も失い、祭られている女神をも侮辱するのだった。

無礼な態度に憤慨した女神は、弟子の妖怪三姉妹を人間界に派遣し、宮廷内を滅亡させる計画をたてる。

妖気を察知した高名な道士は、他の流派の道士と協力し、妖怪退治を開始する!?

皇帝に侮辱され、キレる女神
女神の弟子たち。コントのような衣装ですね、、。

1987年に製作され、1988年に日本でも劇場公開されたセクシーカンフーアクション作品です。

内容から察するに、おそらく香港では三級片(18禁)扱いで公開された作品ではないかと思われます。

香港で公開される作品はそれぞれ一級から三級まで分けられていて、ディズニー作品などのファミリー向け作品が一級、

それ以外のほとんどの作品がニ級となっていて、三級片扱いされる作品は、セクシー系や残酷系のシーンの存在する作品となっています。

日本でいうところの18禁映画、というカテゴリーです。

同じような作品には、(エロティックゴーストストーリー)シリーズや、ロレッタ・リー主演の(ハードロリータ)などがあります。

そうはいっても、日本で製作される18禁作品のようなほとんどアダルト作品と変わりないような作品とは違い、割とソフトなタッチのセクシーシーンとなっています。

さらに、香港映画の場合、そんな内容にもかかわらず、どうしてもアクションを入れたい欲求には耐えられないようなので、

さんざんセクシー路線で中盤まで進んでいるのに、後半はワイヤーなどをバリバリに使用した本格的なカンフーアクションが入っていたりします。

カンフーアクションを見たい人にとっては、そこに行き着くまでの時間が非常にじれったいですが、(エロティックゴーストストーリー)のように、途中までの物語も割と楽しめてしまう作品もあります。

中にはレスリー・チャン、スーチー主演、イートン・シン監督の(夢翔ける人/色情男女)などの大傑作などもありますので、

三級片だからと言って無下にできない魅力のある作品も多く存在します。

セクシー系に規制の厳しい香港とは違い、日本では、三級片といっても、18禁扱いではなく、ほとんど一般作と変わらない扱いなので、鑑賞してみるまで分からないのですが、、。

という事で、前半はセクシー、後半はカンフーアクションな時代作品となっています。

前半と後半で全く違う作品のように、、。

内容としては、神と人間が共存していた時代、己の権力を慢心した皇帝が、祭られている女神を侮辱し、その行為に怒った女神が、

三人の弟子(美人妖怪)に宮廷を惑わし、崩壊せるように指示し、その謀略を察知した道士たちによってバトルが繰り広げられる、

という大筋のアクションセクシードラマとなっています。

調子にのる皇帝

物語だけを見ると、セクシーな要素が入る余地がなさそうに思えますが、皇帝を惑わす、という一点を非常に掘り下げる事で、セクシー路線を強調しています。

要するに、三人の妖怪弟子たちが、人間の美女に化けて、色情ぎみの皇帝をたぶらかしまくる、という展開です。

たぶらかしの果てに妃にまで昇格し、やたらと耳打ちして皇帝を腑抜けにする妖怪弟子

三級片ですので、このたぶらかしシーンが非常にくどくて、物語が全然進まずに、じれったさを感じますが、合間にちょこっとずつ入るカンフーアクションで、なんとか中盤まで乗り切るしかありません。

で、中盤から突如登場する道士たち(一人だと思っていたら、いつのまにか二人になっていました)と、妖女たちのバトルシーンが少しずつ増えていきます。

で、高齢の師匠たちだけでは、あれなので、若き男性キャストも二人登場します。

いよいよか?と期待を膨らませると、、

心優しき青年。修行の果てに剣士となるのか?

あえなく、その内の一人が絶命。わりと心優しい青年、という感じでしたので、まさかのノーカンフーで散っていくとは思いませんでした。

で、もう一人、大きめの木槌と杭にノースリーブの中国服、というチャン・チェ監督のショウブラザース作品などで、主役として登場しそうな服装を身にまとった青年、これは期待できます。

なんだか微妙ですが、他のキャラクターに比べたらかなり期待できます

いよいよバトル開始!

おおっ!結構しっかりしたカンフーバトルが繰り広げられます。

常に携帯していたハンマーと杭もちゃんと使用しながらのバトルです。

素手の敵相手にハンマーで応戦、その後足早に、美女妖怪の一人とも戦います。

素手の中肉中背の敵とハンマーで戦う主人公候補
ハンマーを食らわすとシャー!と画面が光ります。マイティ・ソーごっこ
美女妖怪とのバトルへ移行

美女妖怪とのバトルも必殺ハンマーの活躍もあり、速攻で勝利!

絶命寸前の美女妖怪は正体を現します、その正体は、、

まさかの琵琶!!

それまでも、その後も、その件についての説明が全くないので、どういう事か分かりませんが、そういう事なのでしょうがありません。

ここまで活躍すれば、いよいよここにきてこの青年が物語をひっぱる主役に昇格か?

期待は高まります。

師匠登場!

と思ったら、次の瞬間に三姉妹のもう一人が登場と共に光線を発射し、あっという間に主役候補は絶命

それと同時に師匠二人が登場。

さらに、妖怪側も大師匠のような派手な助っ人が2人も登場。

美女妖怪そっちのけで、正義の師匠二人と、妖怪の師匠二人の変則タッグマッチが開始されます

この四人、1分前は全員この場に居なかった人たちなんですけど、、

妖怪側の師匠レッド
妖怪側の師匠ブルー
正義の師匠ズ
バトルスタート!!

結局、皇帝も、女神も、三妖怪も、青年二人も、それまでの物語を引っ張っていた登場人物は全くいなくなって、師匠たちだけで行われたラストバトルは、

それほど盛り上がりを見せる事なく、結局師匠の術によって美女妖怪の生き残りを巻き物に封印したら、狐だった、というオチとなって終了します。

狐でした

三妖怪のうち、あと一人もどこかで絶命したような気がするのですが、そこでどうなったのか良く分かりませんでした。

とにかく、重要な人物とそうでない人物の見分けがつきにくく、さらに似たような衣装で、容姿も似たようなキャストが揃っていて、

さらに三妖怪登場時は奇抜なメイクで見分けがつきやすいですが、人間に変身した後が、どの妖怪が、どういう人間に変身しているのかなども判別しにくいので、

観終わっても、物語をどこまで理解できたかどうかも判断できないような作品となっています。

1987年製作ということで、そこまで古い作品でもないのですが、製作者・出演者ともに全く見た事も聞いたこともない名前ばかりとなっていますので、

あまり多くの作品で活躍しているような製作者が製作した作品ではないのは間違いなさそうです。

忍者登場!というより黒装束の暗殺者というだけですが、、

という事で、内容的にあまりお勧めできる作品というわけではありませんが、一応カンフーシーンはちゃんと存在する作品にはなっていますので、

カンフー映画好きの方など、何かのはずみで鑑賞する機会がありましたら、早送りしてでも後半だけは鑑賞をお薦めします。

でも、VHSも結構なレア作品となっていますので、わざわざ購入するほどでもないとは思われます、、。

妖怪なので、お札が効くようです。
ワイヤーアクションもあり!

作品情報

1987年製作 香港製作 時代アクション

監督 チョイ・ヨロン

出演 リー・キョン、ホー・エイワン、カイ・チョン、ホイ・リー・キ

その他のレアカンフー作品

アレクサンダー・ルー主演、ブラッキー・コー共演のバトルカンフー作品(激突!魔拳塾)はこちら

ユエン・ウーピン監督による実在の英雄を描いたカンフードラマ(激突!キング・オブ・カンフー)はこちら

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