【カンフー映画】少林寺十八銅人(銅馬鉄燕傳奇/少林十八銅人/少林十八小銅人18 SHAOLIN GOLDEN BOYS)82分

投稿者: | 2025年7月22日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

(醉拳3)の身軽なカンフースター、ウェイ・ティンサンとユー・ロングァン、ビリー・チョウが激突する少林寺十八童陣が愛らしい、フォン・ハックオン武術指導の、一応少林寺アクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、(醉拳3)等の身軽なアクションスター、ウェイ・ティンサン主演のカンフーアクションです。

それでは、まずはあらすじから、

亡くなった師匠の遺言に従ってアメリカから中国の少林寺にやってきたロッキーは、師匠から預かった鍵を渡し、寺に弟子入りするが、

少林寺の秘宝を狙う悪党組織の襲撃を受けて、決死の覚悟で戦いを決意するのだった!!

監督は、(驚艷危情)等の三級片を監督しているトゥ・パクフォンで、B級チックな香港映画らしい無茶苦茶な作品世界を描いています。

武術指導は(ポリスストーリー)や(ドラゴンロード)等のジャッキー・チェン作品で知られるフォン・ハックオンで、ワイヤーを多用したファンタジックなアクションを演出しています。

フォン・ハックオン

主人公となる青年ロッキー役は、(醉拳3)(詳しくはこちら)や(レジェンド・オブ・フォース激闘飛龍)(詳しくはこちら)等の

ウェイ・ティンサンで、身軽すぎるアクションで悪党と対峙して行きます。

ウェイ・ティンサン

で、少林寺の秘宝を狙う悪党組織のボス役で、(天山回廊)(詳しくはこちら)や(少林寺 激怒の大地)等の

ユー・ロングァンが登場し、主人公達を追い詰めていきます。

ユー・ロングァン

その部下役で、(妖怪都市)(詳しくはこちら)や(ギャンブリングゴースト)(詳しくはこちら)等のビリー・チョウが登場し、出番は少ないですが主人公達を追い詰めます。

ビリー・チョウ

で、少林寺側のイヤミな僧侶役で、(友は風の彼方に)や(プリズン・オン・ファイヤー)等のホー・カークイが登場し、トラブルを巻き起こしてきます。

ホー・カークイ

で、ユー・ロングァンの黒社会のライバル役で、(時空伝説)(詳しくはこちら)や(チーズとハム)(詳しくはこちら)等の

シン・フイオンが登場し、ユー・ロングァンと激突します。

シン・フイオン

で、主人公に救われるシスター役で、(アンディ・ラウ 天と地)や(いつも心の中に)等のチャン・シウハが登場し、悪党と対峙して行きます。

チャン・シウハ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、アメリカのある街で暮らしていたカンフー好きの青年ロッキーが、

師匠が亡くなる際の遺言で、少林寺に行って謎の鍵を住職に渡すように指示されるシーンから始まります。

ザ・セットなアメリカの風景

で、早速中国へと旅立ったロッキーは、海を渡る事もなく速攻で中国大陸の少林寺の近所まで到着し、最初に訪れた街で、

奇跡的に大道芸を披露している少林寺の小坊主達と出会います。

遠く中国までの旅の始まり、、、、、、
、、、、、ではなく、もうほとんど着いてました。しかも、目的地の関係者に瞬時に遭遇。

で、子供達に飯をおごる代わりに少林寺まで連れて行く、という交換条件であっという間に長旅は終わり、目的地の少林寺に到着します。

で、到着するなり、イヤミ担当のホー・カークイ演じるイェンモー僧侶から先制イヤミ攻撃を喰らうロッキーですが、

優しい住職の登場で事なきを得、自身の師匠が亡くなり、遺言で謎の鍵を渡し、少林寺で修行する(と言うシーンはありませんが、、、)ように指示されたと伝えます。

しかし、少林寺に入門するには、試験となる難関を突破しなければならない、という事で、(少林寺への道)(詳しくはこちら)や(少林寺木人拳)等で描かれているような武術卒業試験を、

まだ武術を習っていない入門前に挑戦することになります。

それをクリアできる武術の腕があるなら、入門する必要はないのでは?

という疑問が沸きあがりますが、そういう事を突っ込み出すとキリがないタイプの香港映画なので、そこは一旦スルーするしかありませんが、

冒頭のロッキー登場からアメリカでの悪党とのバトル→師匠が亡くなる→旅に出る→中国到着→小坊主との出会い→少林寺到着→入門試験

と、結構な流れを、

たったの9分間に詰め込む

という、非常にスポーティでタイトな演出で、あっという間に見せ場の一つである難関挑戦シーンに突入していきます。

挑戦開始早々に、(少林寺への道)の最終関門である、熱い大窯を持ち上げるシーンから始まりますが、歌を歌えば突破できる、

というギャグ系の突破方法で軽めに試験をクリアしてしまいます。

(少林寺への道)より

その後も壁から槍が飛び出したり、レーザーを避けながら前進したりと、旧作ネタと新しいネタを織り交ぜた関門の数々を突破して行くロッキーですが、

最後の関門に登場した小坊主18人組の【少林寺十八童人陣】だけは、突破できずに、挑戦に失敗してしまいます。

挑戦に失敗した事で、住職にも直ぐに寺を立ち去るように言われますが、

どうしても弟子入りしたいロッキーは、

『私は華僑、私がいれば、他の金持ち華僑から寺への寄付を頼める。』

ので、寺に置いて欲しい、というズルい交換条件の、、、

要するに、

物欲に負けて、試験に落ちたロッキーを弟子にすることになります。

僧『寺にとって有益ですよ。』  住職『そうじゃな。』

で、一方、そんな少林寺には、古来から【飛翔馬】という秘宝が、隠されているという噂があり、そんな噂を聞きつけた

ホー(ユー・ロングァン)率いる密輸ギャング団は、少林寺に狙いを定めます。

頑なにそんな秘宝の存在を否定する住職ですが、悪党イギリス人と結託しているホー達は、国宝等の骨董品を国外に売るあくどい商売に手を染めていて、

なんとか秘宝を手に入れようと、イヤミ僧侶ホー・カークイを仲間に引き入れて秘宝の在処を調べさせます。

そんなある日、ホー達の取引現場で、偶然殺人を目撃してしまったシスター、ホン(チャン・シウハ)が、

口封じのために命を狙われている所を偶然通りかかったロッキーが助け、少林寺で匿う事になります。

さらに、偶然このシスターホンの父親は、かつての少林寺での弟子で、秘宝の在処を示す手掛かりを握っているという事で、

ホー達は本格的に少林寺に攻め入り始め、ロッキーや小坊主たちは、決死の覚悟で悪党に戦いを挑む、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

開始早々に始まる、セット丸出しでのアクションシーンで直ぐに理解できますが、非常に低予算なアクション作品です。

一応、武術指導にフォン・ハックオンとありますが、本当に?という感じのアクションが多く、武侠作品でもないのに、

ワイヤーでビュンビュン人が飛ぶ感じの荒唐無稽なアクションがメインとなる内容となっています。

ただ、主演のウェイ・ティンサンは、かなり身軽でハイレベルなアクションを連発していますので、見ていて非常に爽快感を感じるアクションシーンが多く、

重要なキャラクターであるドラゴンボールのクリリンのような小坊主君たちも、武術の心得のある子たちばかりのようなので、結構なアクションを披露しています。

一応、見所の一つである【少林寺十八童人陣】を披露するシーン等も、振り切れた無茶苦茶ぶりが良いと言えば良いのですが、

アクションの集大成的なラストバトルでは、ワイヤーで吊られて完全に宙に浮いて制止した状態からビュンビュン飛び回るという、

体術的なアクションがほとんど関係なくなってしまうのが残念です。

さらに、ユー・ロングアンビリー・チョウという動けるアクションスターが登場しながらも、主人公との対戦は一瞬で終わってしまい、

ラストバトルに参加したビリー・チョウなんかは、バトル中にどこかに行方不明になってしまい、ユー・ロングァンは、様子がおかしくなってしまう、

という、適当過ぎる決着の描き方も、クリリンズの頑張りがあるだけに残念な結末となっています。

ストーリーなんかはあってないような感じで、ブレにブレる、端折りに端折るようなササっと製作された感じの作風ですが、

個人的には、(醉拳3)や(レジェンド・オブ・フォース激闘飛龍)でも素晴らしいアクションを披露していた期待のウェイ・ティンサンが、

本作を最後に俳優業を引退してしまったことが非常に残念です。

ご本人は、その後アメリカと中国での金融業で大成功を収めたそうなので、、、引退して良かったのかもしれませんが、、、。

という事で、一応少林寺映画ではありますが、ほとんど行き当たりバッタリな現代劇のような香港映画らしいアクション作品となっていますので、

香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1996年製作 香港製作 カンフーアクション

監督 トゥ・パクフォン、ユエン・フォン 武術指導 フォン・ハックオン

出演 ウェイ・ティンサン、ユーロン・グァン、ビリー・チョウ、ホー・カークイ、シン・フイオン

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