おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ライアン・フィリップが凄腕の鍵師に扮し、過去の罪で10年間服役し、出所後に友人や妻と娘に受け入れてもらいながらも、改心することなく再び犯罪に手を染める、主人公が全ての選択肢を間違いまくる犯罪小アクション!!





作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、ライアン・フィリップが凄腕の鍵師に扮した犯罪アクションです。
それでは、まずはあらすじから、
凄腕の鍵師ミラーは、ある金庫破りに失敗し10年間服役する事となる。
10年後、出所して早々に悪徳警官ズウィックに目を付けられるが、犯行時、死なせてしまった友人の妹の誘いで、
再び裏稼業に手を染めることとなるが、そんなミラーにズウィックの魔の手が迫る!!

監督は、(カウントダウン)や(ザ・サークル)等のセカンドユニット監督を務めてきたニコラス・ハーバードが担当し、裏世界のドラマを演出しています。


で、主人公である鍵師ミラー役で、(ネービーシールズ ローグネイション)(詳しくはこちら)や(チェーン)(詳しくはこちら)等の
ライアン・フィリップが登場し、犯罪に手を染めていきます。



で、そんなライアンの妻であり、事件を追う刑事べス役で、(リーサルストーム)(詳しくはこちら)や(クーダ殺しの流儀)(詳しくはこちら)等の
ケイト・ボスワースが登場し、悪党を追い詰めていきます。



で、主人公の友人フランク役で、(ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング)や、(沈黙の処刑軍団)(詳しくはこちら)等の
ヴィング・レイムスが登場し、主人公をサポートしていきます。



で、主人公を追い詰める悪徳刑事ズウィック役で、(D3 マイティダックス)や(エアポート ユナイテッド93)等のジェフリー・ノードリングが登場し、悪の限りを尽くしていきます。



で、主人公が負い目のある友人の妹エイプリル役で、(ウィッチサマー)(詳しくはこちら)や(ハイドアウト)等の
ガブリエラ・ケサダが登場し、作品世界を掘り下げていきます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ある夜、凄腕の鍵師ミラー(ライアン・フィリップ)が、
ある倉庫に侵入し、工具を使って壁に穴を開けて、その隣の部屋にある金庫を引きずり出し、鮮やかな手口で金庫の鍵を開けて大量の札束をゲットするものの、

金庫の中に入っていた警報装置によって、直ちに警察官に囲まれて、さらに見張り役として仲間に加わっていた汚職警官ズウィック(ジェフリー・ノードリング)の変わり身の早さで、
まさかのズウィック自身の手によって、ミラーの相棒はその場で射殺され、ミラーはそのまま逮捕されてしまう散々なシーンから始まります。


初めから裏切るつもりだったのか、成り行きに任せたのか良く分かりませんが、裏切り行為に合わせて相棒の命を奪われる、
という酷い目に合ったミラーは、事件の証人となって相棒の恨みを晴らす、、、、、、

、、、のではなく、そのまま何故かだんまりを決め込んで、

誰にも真相を明かさないままに10年間服役することになります。(選択間違い 其の1)

で、出所後、色々とお世話になっていた年上の友人、フランクが迎えに来てくれて手を差し伸べてくれ、
住む場所(経営している鍵修理店)を与えてくれ、預かっていた携帯も安いプランで契約してくれていて、
さらに、便利屋として鍵修理店のスタッフとして雇ってくれる、という、この上ないぐらいにお世話になります。


で、その携帯を使って、自身の出所を妻のべス(ケイト・ボスワース)に告げたミラーは、妻と思い出のあるレストランでランチをして二人と再会、
娘はまだ幼かったので、まだまだ初めましてという感じですが、なんとか順調でまともな生活の第一歩を踏み出します。


※↓今回は、物語の流れがなんとなくそのまま見所にも直結しているような内容で、ここからはそういう部分に触れていますのでご注意下さい↓※
そんな中、顧客の鍵の取り付けに呼ばれたミラーは、その道中、サイレンを鳴らすパトカーに呼び止められたことで、早速歯車が狂い始めます。

中から降りて来たのは、にっくきズウィック刑事で、交換条件も何もなしに、無条件で自分が犯罪に加わっていた事を黙ってくれていたミラーに対して、
お礼を言うどころか、別の意味でのお礼参りとして、激しい暴行を加えます。

で、当のミラーは、
友人の復讐に燃えるどころか、やられたい放題に身を任せます。(選択間違い 其の2)
で、理由もなくミラーに暴行を加えた上に、自身の定年退職後も、汚職部下デカが引き継いでミラーを見張っている、と釘を刺したズウィックは強引にミラーを逮捕して署に戻ります。


で、悪徳ではないまともな所長によって、釈放されたミラーは、
結局顧客の所には行かずに、そのまま店に帰ります。(選択間違い 其の3)

しかし、ズウィックが退職するタイミングで、ミラーの妻で、刑事でもあるべスは、汚職塗れの風紀取締課へと転属になります。

で、私生活では出所したての前科者の夫を、どこをどうみて何故更生したと判断したのか謎ですが、10年間一人で大切に育ててきた大事な娘を、無条件で気軽に預けるようになります。

で、案の定、調子に乗ったミラーは、娘との時間を取り戻しながら、
幼い娘にピッキングの技を伝授する(選択間違い 其の4)
という、普通の親なら絶対に教えない施錠されたドアを開ける方法を丁寧に教えていきます。


そんなちょっと違和感のある日常に、さらなる違和感が押し寄せます。
10年前のあの犯行の夜、一緒に行動していて、ズウィックに射殺された相棒の妹エイプリル(ガブリエラ・ケサダ)が、ミラーに接触してきたのです。


しかも、エイプリルのお目当ては、ミラーの凄腕ピッキングテクニックで、兄を犯罪に引きずり込んで命を奪うきっかけを作ったミラーの負い目を利用しようとします。
しかし、犯罪には手を染めないと決めていたミラーは、その申し出を断ります。

、、、が、その数日後、再び犯罪に誘うエイプリルの、大金を手にして新しい街で暮らしたい、という身勝手なお願いを聞き入れる形で、

あっさりと金庫破りに復帰します。(選択間違い 其の5)

で、ストリートガールであるエイプリルの雇い主の豪邸にある金庫から、堂々とパーティ中に大金を盗み出したミラーは、隠し場所に困って、
返しきれない恩のあるフランクの店の金庫に盗んだ大金を隠します。(選択間違い 其の6)



で、大金を盗みだしたものの、
盗んでいる最中にピッキング道具を現場に置き忘れる
という間抜けぶりで、さっさと犯行がバレたミラーは、裏組織を取り仕切るズウィックとその仲間達から追われる身となり、
フランクの店は、一旦戦場と化す、、、、、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。


アイドル的な俳優だったライアン・フィリップが、凄腕の鍵師を演じた犯罪小アクション作品です。
一応、ジャンル的には犯罪アクションになると思いますが、あまりにアクションが小規模なため、そういう要素を期待している方には消化不良感が残る内容となっています。


で、アクション以外の重要なポイントと言えば、ずばり、ライアン・フィリップ演じる主人公のあまりに優柔不断な選択ミスの繰り返しにあります。
本作、どういうわけか、主人公があらゆる局面で選択ミスを繰り返し、常に悪い方へ、悪い方へと自ら進んで行きますので、
振り返ってみると、ほとんどのトラブルは主人公が諸悪の根源で、しかも、毎回ミスを繰り返しますので、当然主人公の成長は全く描かれません。

犯罪を犯して、10年服役という、どん底スタートのはずなのに、職に就けるのは努力ではなく友人の力添え、
本来更生した姿を見せて、失った妻と娘の信頼を取り戻さなければならない局面でも、べスは、何故か全面的に主人公を信頼してしまっていますので、
主人公は努力も成長も、反省もなしにあっという間に出所後の普通の日々を取り戻せてしまっています。


それに加えての選択ミスの繰り返しなので、なかなか感情移入できる人も少ないのではないでしょうか。
その割には、なんとなく上手く行く後半の展開や、子供が手錠の外し方を覚えた時点で直ぐに後半への伏線を予想させる、ゆるい展開等、
全ての選択肢を間違っていながらも、なんとなく全て上手く行くという、ゆるさこそが逆に本作の魅力と言えるのかもしれません。


という事で、なんとなくずっと違和感を感じる作品ではありますが、ライアン・フィリップにケイト・ボスワース、ヴィン・グレイムスと非常に豪華キャストは魅力となっていますので、
犯罪アクションや、犯罪ドラマ好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ぬるいですけど、、。





作品情報
2023年製作 アメリカ製作 犯罪アクション
監督 ニコラス・ハーバード
出演 ライアン・フィリップ、ケイト・ボスワース、ヴィング・レイムス、ジェフリー・ノードリング、チャーリー・ウェバー、ノエル・G、ガブリエラ・ケサダ


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あははははは!
これ、最高!
面白いですよ!
まあ観ないですけどね(笑)
いやーいいですね、選択をまちがえまくる主人公って!
しかも、この主人公はなにか信念とか、裏の考えとかあるわけじゃなくて、ひたすらフラフラしているだけですよね? いやーなかなか斬新ですよ、この設定は。
しかも①娘にピッキングを教える ⇒ ②あとで娘がピッキングで活躍する って、なんてわかりやすい伏線なんでしょうか。というかこれ、伏線じゃないですよね? そのまんまですよね??
写真を見るとちょっと知的でなにか考えがあるようにみえるところが、なんともまた……(笑)
今回も笑いました。
日曜にリフレッシュできました。
ありがとうございます、まぁくさん。
そしても、ありがとう、ライアン・フィリップ!
以上、「あなたの知らないワゴンセール」のS原でした!
S原さん、こんにちは、いつもコメントありがとうございます!
そうなんです、この主人公、びっくりするぐらいに最初から最後まで選択を間違いまくるくせに、最終的になんとなく良い感じで終わる、という珍しいタイプの主人公が活躍する作品となっています!勿論、実は、、、、とかの設定も無く、店番をしながらピッキングのタイムアタックの練習をしたり、娘にピッキングを教えたり、という感じで、まず、ピッキングを賞賛すべき素晴らしいテクニックのように扱われている時点で違和感満載で、しかも手錠の鍵を外すテクニックは、娘自身が応用編として独自で練習して習得、さらにその姿を母であり、主人公の妻であり、刑事でもあるケイト・ボスワースが、笑って微笑ましく見ている、というちょっと理解しがたい世界観の作品となっています。要するに登場する人物が、全員どこかおかしいので、結果的に主人公の選択間違いが、なんとなく霞むという、どうかしてる世界のおとぎ話のような犯罪ドラマとなっています。という事で、この作品を鑑賞してもリフレッシュできることは100%ありませんので、良さそうな他の映画を鑑賞してくださいね。それにしても、ライアン・フィリップもおじさんっぽくなりましたね、、。当たり前ですが。