CUDA クーダ 殺し屋の流儀(THE ENFORCER)91分

投稿者: | 2023年11月9日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

アントニオ・バンデラスが、誘拐された少女を助け出すために、闇組織に戦いを挑む人情味のある殺し屋を演じたテンポが良いサスペンスアクション!!

作品紹介

2023年7月19日公開

今回ご紹介する作品は、好調アントニオ・バンデラスが、人情味のある殺し屋を演じたアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

裏社会組織の殺し屋として暗躍するクーダは、ある日娘と同年代の家出少女ビリーと知り合うが、彼女は何者かに誘拐されてしまう。

新人の相棒と共に捜索を進めるクーダだったが、その背後に存在する組織の正体を知った時、自らの掟に従って銃を手に取るのだった!?

人情味のある殺し屋の活躍を描いたサスペンスアクションです。

主人公の殺し屋役は、(デスペラード)や(暗殺者)等の若手時代から(エクスペンダブルズ3)、そしてアカデミー賞にノミネートされた(ペインアンドグローリー)等の近年まで、

ハリウッドで活躍し続けているアントニオ・バンデラスで、本作では、若手時代のその後のような渋い殺し屋役を演じています。

アントニオ・バンデラス
アントニオ・バンデラス

で、もう一人の主人公とも言える新人の相棒役で、(レミニセンス)(詳しくはこちら)や、(デンジャー・クロース 極限着弾)等のモージャン・アリアが登場し、

前半はメインで掛け喧嘩ファイターとしてのアクションを披露しています。

モージャン・アリア
モージャン・アリア

で、バンデラスを雇っている闇世界の女ボス役で、(ブルークラッシュ)や(リーサルストーム)(詳しくはこちら)等のケイト・ボスワースが登場し、

出番は少ないですが、いつものメージとは違う迫力で、闇の世界を掘り下げています。

ケイト・ボスワース
ケイト・ボスワース

その主要メンバーにモージャン・アリアの恋人となるヒロインにスーパーモデルのアレクシス・レンや、

アレクシス・レン
アレクシス・レン

新興勢力の闇ポルノ動画製作者のボス役で、ラッパーの2チェインズ

2チェインズ
2チェインズ

バンデラスに保護されるも、誘拐されてしまう少女役で、(ミュータントマックス)等のゾリー・グリッグス

ゾリー・グリッグス
ゾリー・グリッグス

ゲスト的な登場ですが、ビリヤード場の受付役で、(アウェイクン)(詳しくはこちら)等のナタリー・バーン等、多彩なキャストが登場し、物語を盛り上げていきます。

ナタリー・バーン
ナタリー・バーン

そんなスタッフ・キャストが集結した本作の物語は、本来主役であるはずのバンデラスではなく、賭け喧嘩ファイター役のモージャン・アリアのファイトシーンから始まります。

で、喧嘩ファイトをたっぷりと描いた後で、モージャンの荒れた日常生活を描きつつ、闇組織のスカウトマンに、

組織の新人メンバーとしてスカウトされる展開から本題に入っていきます。

で、その組織を仕切っているのがケイト・ボズワースで、半信半疑のモージャンに早速あるミッションを与えます。

で、そのミッションを一緒にこなし、指導していくのがその組織のベテランメンバーで、ほぼ殺し屋として機能しているアントニオ・バンデラスで、

ここから、この二人がバディを組んでいく事になります。

闇組織が舞台とはいえ、バディものではありますので、出会った当初は衝突しますが、物語が進み、苦難を乗り越えていく事で、

新人とベテランのコンビに友情が芽生えていくことになります。

ただ、このバンデラスの役柄、出会いの初ミッション時は、かなり協調性の無い不愛想な冷血漢、という雰囲気ですが、

中盤以降は、バンデラスの物語の方が比重が重くなっていきますので、実は、殺し屋なのに心優しい、という事が分かっていきます。

で、その優しさが、本作の本筋に重要な影響を与えていきます。

昼下がりの午後、日当たりの良いカフェでお茶していると、10代の若い少女が、万引きをしている現場を目撃してしまいます。

普通なら注意するか、店員に知らせるか、のどちらかですが、熟練の殺し屋バンデラスは、万引きを見つけて少女を責めている店員に、

お金を払って、これで事を収めてくれ、と言い出します。

その場はなんとか、それで収まり、その出来事も終わりかと思いきや、殺し屋バンデラスの善意が炸裂します。

その10代の少女の事情を聴いて、両親はいなく、里親の父親からの暴行からのがれるために遠い土地からやって来た、

という恵まれない境遇に同情した暗殺者バンデラスは、少女のために、そのまま近くのモーテルに部屋を取り、一週間分の宿泊代まで前払いで支払いを済ませる、

という、凄腕の殺し屋とは到底思えないような優しさを出していきます。

むしろ、ちょっと何かの下心があるのでは?と思ってしまいますが、実はバンデラスには、疎遠になった同年代の娘がいて、

自分が長い間服役していたために、思春期の大事な時期に一緒に過ごせずに、拒絶されている、という悩みがあって、

その少女に、自分の娘を投影させている、という事情が分かります。

で、とりあえず少女はそのままモーテルに泊まらせて、自分は新人とのミッションをこなしていくわけですが、

その翌日、少女の様子を見るためにモーテルによってみると、モーテルのドアの鍵が壊され、部屋は争った形跡がありながらも、

少女の姿はどこにも見えない、という事で、少女の捜索が始まります。

勿論、殺し屋が警察には相談できないので、独自の捜査を進めるわけですが、偶然借金を取り立てにいった先の男が、

自身が少女に渡していたお札を束ねていた特徴的なマネークリップを所持していた事で、少女が裏社会の、しかも自分のテリトリー内に存在する、という事が発覚し、

少女を救うために、組織の指示にも反抗しながら、行動を起こしていく、という展開になっていきます。

で、そうなったときに、前半の主人公だった、言わばバンデラスの弟子でもあるモージャンは、どういう行動をとっていくのか、

というのが後半のメイン展開となっていきます。

割とあっさり邪魔者は射殺する、というキャラクターなのに、娘と同年代の少女は命がけで守る、というちょっとブレる主人公ではありますが、

テンポの良い演出と、バンデラスの落ち着いた雰囲気、そして若手モージャンの危なっかしい相棒ぶりが上手く作用し、

裏社会が舞台の作品ながらも、そこまで暗くなく、楽しみ易いサスペンスアクションとなっています。

これも(デスペラード)や(暗殺者)のような、ギラギラのガンアクションヒーローを多く演じてきたバンデラスが、

年齢を重ねた上で到達した落ち着いた魅力があってこそ光る内容だと思われますので、バンデラスファンの方や、

渋いアクションヒーローものがお好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2022年製作 アメリカ製作 アクション

監督 リチャード・ヒューズ

出演 アントニオ・バンデラス、モージャン・アリア、ケイト・ボスワース、アレクシス・レン、ゾリー・グリッグス、

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