おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アサイラム社お得意のヒット作便乗ものは、タイトルは(ブレットトレイン)、設定は暴走機関車ものながらも、なんとなくヒーローものも意識した(のかもしれない)パニックアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、アサイラム社お得意のヒット作便乗作品です。
それでは、まずはあらすじから、
アメリカ西海岸にリニア新幹線が開通した。
その記念すべき試運転には、社長も乗り込み、順調に運行が開始された。
しかし、ロサンゼルスを出発した超特急(ティブロン)に、謎の犯人から爆弾を仕掛けたという強迫電話がかかってくる。
時速200マイル以下に速度を落とすと爆発する、というのだった。
乗客はパニックに陥る中、退役軍人のケスラーが。危険な爆弾除去に奔走する!?
アサイラム社お得意のあやかり作品です。
今回のあやかり相手は、ブラッド・ピット主演の(ブレットトレイン)、という事で、相変わらずの素早さで、
本家製作公開からあっという間に完成させてしまう、というフットワークの軽さは恐らく映画製作会社の中でも世界一ではないでしょうか。
元気な時代の香港映画では、そういう作品も多かったですが、、、。
という事で、本作の内容ですが、これが本家のような新幹線内で繰り広げられる個性的な殺し屋たちのバトルロワイヤルとは全く違い、
シンプルに暴走機関車もの、というまさかのストレートの変化球、という1週廻って王道に近い(けれどもアサイラムなので絶対にストライクには絶対ならない)パニックサスペンスアクションとなっています。
主人公(が誰かも中盤まではっきりしません)の退役軍人の現役教師(と台詞で言うだけで、全然先生っぽくないなので本当に教師なのかも良く分かりませんが、、)ケスラーが、
乗り込んだ夢のリニア特急列車(SFちっくです)が、走行中に爆弾が仕掛けられている事が発覚、一定の速度以下に落ちると爆発する、
という(スピード)の設定も少々つまみ食いでいただきつつ、そのままの速度で走り続けると、
あと60分で終着点で大事故を起こす、さてどうする?
というパニックサスペンスがメインで展開される作品となっています。
で、その列車には富豪で鉄道経営をしている社長ジャック・バンタも搭乗していますので、その社長あてに乗客を人質に取った身代金要求の電話がかかってきます。
で、爆弾を仕掛けた犯人によると、自身の本気度を示すために手始めに5号車のみを爆破する、という事で早急に5号車の乗客を他の車両に移動させなければならなくなります。
そこで、避難するように車内放送で伝えられたものの、車両間の扉が開かなくなっている、という事で、扉付近で乗客が全員立ち往生、
というパニック状況で、隣の車両にいた自称教師ケスラーが颯爽と登場して、扉を物凄い力で捻じ曲げ(たように見える)て乗客を救出します。
で、なんとか事なきを得るものの、犯人から、再び連絡があって、気になってしょうがない正体不明の自称教師ケスラーが、しゃしゃり出て来て、
なんとなくメインで事件解決に乗り出す、という展開になっていきます。
そこまでは明らかに社長が主人公っぽかったのですが、、、。
という感じなんとなく乗客Aからスライド式で主役におさまったケスラーマンですが、その後地味な登場の仕方に相反して、やたらとスーパーヒーロー的な活躍を繰り広げます。
新幹線の屋根の上に取り付けられている爆弾を除去するために、なんと時速200マイル(時速320キロぐらい)で走行中のリニア新幹線の屋根上によじ登り、
隣の席の人がたまたま持っていたダクトテープを手のひらに巻き付けただけ、というあまりに身軽な装備で、
凄まじい風の抵抗を、ちょっとした春風並みにTシャツの裾がヒラヒラはためく程度で収めて、
何の苦も無く爆弾をゲットしてスッと帰ってくる(帰って来る時の描写さえ無し)、という正義の超人ケスラーマン的な特殊能力とも言えるスーパーヒーローぶりを見せていきます。
で、後半になって、誰もが一瞬で気付いていた爆弾犯の正体を、『やっぱりな👉』的に目撃し、英雄的に自分を犠牲にして乗客を助ける、
という予想通りのクライマックスの展開で、さらにヒーローは死なない的なお約束展開で予想通りに終幕となっていきます。
ただ、、、、、
、、、、、、、
予想外に残った一つの疑問が、、、
ケスラーて何者?
というか、人間?
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 パニックアクション
監督 ブライアン・ノヴァク
出演 トム・サイズモア、ラショット・フリーラヴ、ライアン・ヨンウンキム
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