ナイトシューターズ 処刑遊戯(NIGHT SHOOTERS)108分

投稿者: | 2020年12月20日

お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆☆

伝説の低予算ゾンビ映画(コリン)の監督マーク・プライスの新作はゾンビ映画と思いきや、映画撮影クルーとギャングのバトルがメインのサスペンスアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、(コリンLOVE OF THE DEAD)のマーク・プライス監督のサスペンスアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ゾンビ映画撮影のために廃墟のビルを訪れていた撮影クルーは、撮影中に偶然、向かいのビルで行われていたギャング組織の処刑の現場を目撃してしまう。

撮影クルーの存在に気付いたギャング組織は、口封じのために撮影クルーの皆殺しを計り、暗殺のプロチームも合流してビル内を捜索する。

これに対し、撮影クルーは特殊効果マン、スタントマン、音響効果マン、などそれぞれのスキルを駆使して対抗するのだった!?

非情な魔の手が伸びる!

低予算(予算6000円)にもかかわらず大ヒットした伝説のゾンビ映画(コリンLOVE OF THE DEAD)のマーク・プライス久々の監督・脚本作品です。

随分久しぶりですが、冒頭ゾンビ映画が始まると見せかけて、ゾンビ映画を撮影中のクルーの物語に移行する

という自身の出世作に関するパロディ的展開に、いきなり心を鷲づかみにされてしまいます。

その後の物語の大筋としては、撮影中に偶然向かいのビルで行われていたギャング団の処刑を目撃してしまい、ギャング団にビルの中を追いかけ回される、という展開となります。

そこからの物語自体はシンプルではありますが、そこに至るまでの登場人物のキャラクターが敵味方それぞれ、しっかりと描かれていて、

序盤でいがみ合っていた撮影クルーが、困難な出来事に遭遇して、命を危険に晒され、それを乗り越えていく内に次第に結束していく過程が丁寧に描かれています。

流石マーク・プライス監督、といった感じで明らかに低予算の作品ですが、しっかりとした演出の積み重ねで、

上手くドラマが展開していきますので、非常にテンポの良い作品となっています。

格闘アクションレベルは予想外に高いです。

また、この撮影隊クルーもギャングと戦うにあたってスタントマンはアクションスキルを、

特殊効果マンは特殊効果を応用した武器や仕掛けを、音響効果マンは音響機器を使用した状況の把握を、

というように、それぞれのスキルを駆使してギャング組織と戦います。

対するギャング組織も途中参加の殺し屋3人衆や、やたらとボケとツッコミの効いた部下や、一見優しそうに見えて非情なボス、など個性的な面子が揃っていて見ていて飽きる事がありません。

特にアクションシーンのほとんどを受け持っているスタントマン役のジャン・ポール・リーのアクションは、

正直作品全体的で見れば、後半になるにつれハードになっていく内容からするとアクションシーンのみが浮き上がっている印象も受けますが、

それを問答無用で説き伏せるぐらいの勢いのあるバトルアクションとなっていますので、本作の魅力の一つとなっています。

ちょっと、前半のコメディ色強めと、後半のハード路線の差が激しすぎる気もしますが、

その後に続く、ラストの生き残ったメンバーで車の中でお酒を飲むシーンは胸にじーんとくる、なかなか名シーンとなっています。

というように、本作は、予算がなくても、見せ方次第で、面白い作品はできるのだ、という一つの見本のような作品ではないかと思われます。

B級作品好きの方でしたら、結構楽しめますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

でも、予告編などで、ゾンビ映画を期待した方はちょっと、期待している内容とは異なるかもしれないですね、、。

やたら格闘スキルの高いスタントマン

作品情報

2018年製作 イギリス製作 サスペンスアクション

監督・脚本 マーク・プライス

出演 アダム・マクナブ、ニッキー・エヴァンス、ジャン・ポール・リー、ロザンナ・ホルト、リチャード・サンドリング

殺しのプロに追い詰められる!

その他の生き残りを懸けた一夜の出来事を描いた作品

調子に乗った若者を追いかけ回すタクシーの正体とは!?(ナイトチェイサー)はこちら

ジャンルを何度も飛び越える一夜の悪夢(ディレイルド脱線)はこちら

嵐の夜に起こる予想外の出来事。ニコラス・ケイジ主演のすべてが予想外な(ナイトストーム)はこちら

↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓

人気ブログランキング

にほんブログ村

コメントを残す