エクストーション家族の値段 (EXTORTION)109分

投稿者: | 2021年8月11日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

無人島で遭難した旅行客の一家、やっと出会った救助者のまさかの行動で、父親は地獄の底に突き落とされる!!言葉の通じない外国で、愛する家族を救うために奮闘する父親を描いたサスペンスアクション!!

作品紹介

2017年3月20日公開

今回ご紹介するのは、無人島で遭難した家族が、遭遇する不条理サスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

カリブ海のリゾート地に来たケビン(アイオン・ベイリー)一家は、息子にせがまれて、クルーザーを操縦して無人島に出かける。

しかし、帰宅しようとするとクルーザーの調子が悪く、エンジンがかからない。

どうやってもエンジンがかからないので、仕方がなく救助を持つことにするが、息子の脱水症状が進み、このままだと命に危険が及ぶ段階が迫っていた。

翌日意識が朦朧とする中、やっと地元の漁師に救助される。

安堵したケビンだったが、その漁師の一言で、全てが一変する。

『家族を救助して欲しかったら100万ドルを払え』

その瞬間から、ケビンと家族の本当の悪夢は始まった、、!?

リゾート地で休暇を過ごしに来たケビンの一家

カリブ海のリゾート地域に無数に点在する無人島で遭難した家族の悲劇を描いたサスペンスアクション作品です。

基本的には英語の通じない地域のようですが、恐らくリゾート地近辺という事で、それなりにカタコトでの意思疎通ぐらいは、できる地域が舞台となっています。

言葉の通じない地域でのサスペンスで思い出されるのは、ハリソン・フォード主演の名作(フランティック)(詳しくはこちら)や、

B級作品では、異国の地で誘拐された人質のうちの一人が、後半急にセガール化する(デンジャラスブロンド)(詳しくはこちら)、逆に異国の地で無双ぶりが炸裂する(メッセージマン)(詳しくはこちら)など、

言葉や文化の違う地域でのトラブル、という設定は、サスペンス作品の中では一つの人気ジャンルとなっています。

で、本作ですが、本作で災難に会うのは普通の家族です。

主人公である父親は医師ではありますが、特に儲けている開業医でもないので、いたって普通の中流階級の家族です。

そんな父親が、家族サービスのためにリゾート地とは少し離れた漁港に出向いて、現地の漁師に直接交渉して小型ボートをレンタルします。

で、いよいよ家族3人そろってクルージングに出かけます。

無免許ですが、そんな事はリゾート気分なので、気にせずに運転します。

で、さらにリゾート気分が高まってしまい、近くに見えてきた無人島に行ってみよう、という事になります。

無人島に向かうケビン一家。まだ楽しい時期です。

そこが運命の別れ道だったのですが、そろそろ帰宅しようと思ったら、ボートのエンジンがかかりません。

何度やってもかからないので、とりあえず出来る事は救助を待つ以外に無くなってしまいます。

で、そこから一晩明けて、家族3人の脱水症状もひどくなっていきます。

もう、だめかと思ったその時に、男性の声で目が覚めます。

救助の男性です。

痩せている男性と、英語の通じない男性の二人。地元の漁師のようです。

で、とりあえすの水分を補給し、主人公である父親は、自分が医師であることを伝えて、自分よりも息子と妻に水分を与えて、

朦朧とする意識の中、家族の脱水症状の状態と、対処の仕方などを漁師の男性に的確に伝えます。

このやり取りが、また運命の分かれ道でした。

主人公が医師だと分かるや否や、その救助者は、助ける代わりに謝礼を要求してきます。

主人公も勿論謝礼は払うつもりですが、そこで、その救助者が要求してきた金額は、

まさかの100万ドル!

助かったと思いきや、さらに地獄に落とされるケビン

勿論、そんなお金は持っていないので、全財産の1万ドルしか払えない、と父親がいうと、漁師は言います、

『友達などに頼んで、なんとか工面しろ。支払わなければ、家族は助けない』

と言って、父親を拘束して島から連れ出してしまいます。

父親の家族二人を無人島に残したままで、、。

というのが、前半の流れです。

まさかの誘拐事件サスペンスへと展開していきます。

ここからが本題ですので、流石に前半の遭難シーンは割と駆け足気味ですが、ここから物語は二転三転しながら、家族を救うために必死で戦う父親の、

まるで(逃亡者)のハリソン・フォードか、(ボーンアイデンティティ)のマット・デイモンのように各場所を駆けずり回るサスペンスアクション編に突入していきます。

ただ、主人公は基本的に普通の中年男性なので、特に格闘スキルがあったり、医者ではあっても、その腕を発揮するというような展開もなく、

ただただ、家族を無事に救出したい一心で死に物狂いで奮闘しているお父さんです。

陥っている状況自体は、物凄くヒーロー的な活躍を要求されるような状況ですが、基本は普通の人なので、結果的に結構モタモタしているように映ってしまいます。

逆に、本作はその、モタモタしながらも、なんとか困難を乗り越えようとする父親の姿こそが、魅力となっています。

さらに、本作の場合、主人公側のモタモタ感にプラスして犯人側のガリガリ過ぎる風貌も含めた、抵抗すれば何とかなりそうな脇の甘さ、

というか、傍から見ていてスキだらけ、な感じが、絶妙になんとなくバランスが取れていて独特の味わいのサスペンスが盛り上がります。

犯人側が屈強な男性ではない、というところが本作の特徴です。

そんな状況ですが、主人公はあくまで、普通の中年男性なので、流れに身を任せ、その結果として、後半(逃亡者)展開になるのですが、

そこまで行くと、もう主人公は逆襲するしかないので、いよいよ銃も飛び出しながらのアクション編に突入してきます。

妻子の脱水症状が進む中、果たしてお父さんは家族の命を救う事ができるのか?

というのがクライマックスまでの流れとなっています。

正直、ツッコミ所は満載な作品ではありますが、異国の地で、巻き込まれた事件に奮闘するアクションサスペンスとしては十分に楽しめる作品にはなっていますので、

サスペンス好きの方や、アクション好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

意外にスパイアクション風の展開になるのが魅力ですよ。

作品情報

2016年製作 アメリカ製作 サスペンスアクション

監督・製作・脚本 フィル・ボルケン

出演 アイオン・ベイリー、バーカッド・アブディ、ダニー・グローバー、ベサニー・ジョイ・レンシ

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