アクアスラッシュ(AQUASLASH)71分

投稿者: | 2021年1月30日

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ほぼDVDジャケット通りの一発ネタにすべてを懸けた、パニックスラッシャーホラー作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、パニックサスペンスにティーンホラー要素を加えた娯楽要素の高い作品です。

それでは、まずはあらすじから、

田舎町の水上公園で高校の卒業パーティが開催される。

そこにバンド演奏者として参加しにきたジョシュには、もう一つの参加理由があった。

かつての恋人キムに会いにきたのだった。

そんなジョシュたちが参加する卒業パーティだが、その催しに纏わる恨みを持つある人物が、

密かに妨害工作を行うのだった、、!?

草食系ながらも、実はイケイケな主人公ジョシュ。

DVDジャケットのデザインが全て、なティーンホラー作品です。

ネタバレの極致、といった感じですが、そのメインとなるスラッシュシーンは後半にありますので、

そこに行き着くまでが色んなティーンが登場するドラマとなっています。

上映時間71分という短さながら、もう結果が分かっていながらのドラマなので、意外に長く感じてしまいます。

で、この多くのキャラクターが意外にしっかりと描かれているドラマ部分ですが、意識的にそうしているのか、

どのキャラクターもあまり感情移入できるようなキャラクターが見当たらず、主人公でさえ、

今現在彼氏のいる元カノと堂々と関係を持ち、たいして悪びれる事なく乱闘騒ぎになったりします。

その元カノの現在の彼氏も、暴力的な性格で、やたらと主人公を威嚇してきます

そこまでなら、まだ分かりますが、このバイオレンス彼氏、

後半、ウォータースライダーの異変にいち早く気づき、他の人を危険から守るために大騒ぎで、止めに入る、

という、それまでのキャラクターに合わない真逆の謎のヒロイックな行動に出たろします。

元カノ自身も、大人しそうな外見とはうらはらに、今の彼氏の前で堂々と元カレと寄りを戻すような雰囲気を匂わせる、謎の行動をとったりします。

施設を経営する夫婦も、夫は女子高生と平気で不倫、妻はそんな夫に復讐するために高校生を手玉にとる、という無節操ぶり。

という感じで、なかなか感情移入のできないドラマが展開される中、

いよいよアクアスラッシュシーンへと移ります。

3本あるウォータースライダーの内の1本に鋭利な刃物がクロスして供えられていますので、

ここを勢いよく通ると、あっと言う間にスライスされてしまう、というDVDジャケットのイメージそのままの仕掛けです。

ウォータースライダー3本のうち、どれか1本には鋭利な刃物が!

このシーンですが、意図的かどうかは分かりませんが、個人的には80年代のB級ホラーを観ているようで、

非常にテンションの上がるホラー的には良いシーンとなっています。

はっきり言ってグロさよりも、特殊効果の努力の跡が垣間見れてしまうような手作り感が全面的に漂います。

もう、スライスされた人間にはまるで見えません。

予算の都合上、凝った仕掛けはできなかったにせよ、今の時代だと安っぽいCGで処理しがちなシーンを

わざわざ、特殊効果で、しかももったいぶってスローの連続で見せていたりします。

しかも、結構しつこいです。

明らかに後半のスライスシーンをメインに製作された作品ですので、そのチープさにあきれてしまうか、逆に楽しめてしまうか、

で意見も分かれるのではないでしょうか。

というわけで、

前半は感情移入できずに傍観者としてしか鑑賞できないドラマ部分が続きますが、

後半にはB級魂溢れる特撮シーンがあったりしますので、B級ホラー好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

極端に予算の少ない(ファイナルデスティネーション)と思えば、結構楽しめますよ。

怪しげな管理人

作品情報

2019年製作 カナダ製作 サスペンスホラー

監督 ルノー・ゴティエ

出演 ブリタニー・ドリスデル、ラニサ・ドーン、ポール・ジンノ、マデリーン・ハーベイ

施設の売りであるウォータースライダー

その他のティーンホラー作品

ホラーフェスティバルに参加したティーンが命がけのバトルロワイヤルに強制参加させられる(モンスターフェスティバル)はこちら

イーライ・ロス製作によるお化け屋敷ホラー(ホーンテッド世界一怖いお化け屋敷)はこちら

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アクアスラッシュ(AQUASLASH)71分」への2件のフィードバック

  1. 映画マン

    いかにもアメリカらしいB級パニック映画ですね~。こういうおバカ映画は、なぜか見てしまいたくなるもの。
    発想がバカバカしいですが、ウォータースライダーでスラッシュされるティーンは気になります(笑)

    返信
    1. まぁく 投稿作成者

      こんにちは、いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。確かに本作のような一発ネタのおバカ7映画ながらも、そこに行くまでの物語を無理矢理にでもひねり出す能力は、ある意味優れた才能かもしれないので、なんだかんだと気になってしまいますね。特殊効果などを観ていると、結構B級作品愛に溢れているようにも感じられる作品でした。案外、本作のような監督が、トンデモホラーばかり製作して後に有名になった(ロード・オブ・ザ・リング)のピーター・ジャクソン監督のように将来超有名監督になるかもしれませんね!

      返信

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