【推薦レア作品!香港映画】天使行動2(天使行動之ニ 火鳳狂龍ANGEL2)94分

投稿者: | 2022年10月27日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

人気シリーズ(天使行動)の二作目は、マレーシアを舞台にムーン・リー、エレイン・ルイ、アレックス・フォンの激しいバトルアクションが描かれる友情と裏切りの物語!!

作品紹介

1990年7月9日公開

今回ご紹介するのは、ムーン・リー、アレックス・フォン主演の(天使行動)シリーズの第二弾です。

それでは、まずはあらすじから、

休暇のためにマレーシアを訪れたエンジェルス達は、アレックスの旧友であるピーターとマルコを訪ねる。

3人は、大学時代からの親友だったが、ピーターは巨大企業の経営者に、マルコはCIAに、そしてアレックスは秘密捜査機関へと別の道を歩んだのだった。

しかし、マルコが現れた目的は、政府転覆を目指していると目されるピーターの捜査のためだった。

そんな中、ある日突然マルコの行方が分からなくなってしまう。

上司からピーターの犯罪の事実を知らされたアレックスは、エンジェルスと共にマルコ捜索を開始するのだった!?

お馴染みのエンジェルス(微妙にキャラクターが違いますが、、、)

西城秀樹、ムーン・リー、アレックス・フォン、エレイン・ルイ主演で大ヒットした激烈アクション(天使行動)のシリーズ第二弾です。

今回からは完全に香港勢のみでのキャスティングとなっていますので、ムーン・リーが単独で主演かと思いきや、

まさかの部外者だったはずのアレックス・フォンが主役に昇格して大活躍、二人の女性隊員は、あくまで部下としてアレックスを補佐するような役割となっています。

主役に昇格のアレックス・フォン
部下のエレイン・ルイとムーン・リー

で、その主役であるアレックスは、今回マレーシアに向かい、学生時代の旧友二人と親交を深めていきます。

で、その旧友が富豪で、ヤシ園や、巨大企業を経営するピーターと、CIAに就職したマルコ、という事で、

警察組織の特殊機関に属する主人公であるアレックスと、それぞれの特性に合った違う道を選んだ親友達となっています。

本作は、この三羽烏の友情と裏切りを中心に、そこにエンジェルたちが巻き込まれていく、という流れがメインになっていきます。

そこでは、友情は生き残らなった、、。

舞台もマレーシアという香港ではない異国の地で、三人の親友たちが、やがて火花を散らすようになる、という流れで思い出されるのは、

ジョン・ウー監督の壮絶過ぎるアクション(ワイルドブリット)がありますが、製作年度も本作とほぼ同時期ですので、

そういう異国(東南アジア限定)の地を舞台にした男の友情と裏切り等のノワール系の物語が、当時は流行っていたようです。

で、そんな重く、壮絶な物語ではありますが、本作のハードさは、物語だけではなく、むしろアクションの壮絶さが、特徴となっています。

後半のジャングルにある敵基地で繰り広げられる爆破に次ぐ爆破から始まり、

その爆破に吹き飛ばされるスタントマンの足には普通に火が燃えていて、かなりの高所から何度も人が飛び降ります。

挙句の果てにムーン・リーまで高所からのダイブを慣行し、しかも、しっかりと本人が飛び降りている事を証明するために正面から顔が映るように撮影されています。

スタントマンではなくムーン・リー本人!!

この、正気の沙汰とは思えないデススタントを監督したのは、後にジャッキー・チェンに見出され(ポリスストーリー3)の監督に抜擢されるスタンリー・トン監督で、

ポリスストーリー3)でもジャッキーに同じく高所でヘリコプターにぶら下がらせる、というスタントで、本人がわかるように顔を映しながら撮影する、

というなかなかの強者アクション監督の腕が発揮されています。

そんなスタンリー・トン節が本作では全開で、ムーン・リーもそれに答えるようにデススタントや、超絶キレのある格闘アクションをこなしています。

格闘アクションでは、特にクライマックスのユエン・タクとのラストバトルは凄まじく(ここは流石にユエン・タクが参加しているので、スタンリー・トンの演出ではないかもしれませんが)、

キレのありまくるアクションに、非常にカッコ良いカット割りで、ジャッキー作品や、サモ・ハン作品に匹敵するぐらいの名勝負になっています。

その後の三作目では、ここまでのキレある格闘アクションや、スタントアクションは残念ながらありませんでしたので、

二作目の本作が、シリーズの、ある意味絶頂期と言えるかもしれません。

さらに、前半強引に挿入されるカーチェイスシーンでは、その直後のシーンでアレックス・フォンに絡むメンバーの中に、

その後スタントアクション監督として有名になるブルース・ロウの顔も見えますので、カースタントで結構な活躍をしていたのではないでしょうか。

強引に挿入されるカーアクション
ブルース・ロウ。若い!!
(アイスマン)演出中のドニー・イェンとブルース・ロウ

あと、残念なのは、後半、どうみても一番活躍しているムーン・リーが、何故か説明もなく物語から姿を消し、

アレックス・フォンエレイン・ルイのみが目立ってしまう、という香港映画にありがちな、途中からキャラクターの存在自体が忘れ去られる、

というあんまりな扱いでラストシーンを迎えてしまいます。

どう考えても、シリーズの看板女優で、本作でも後半一番印象に残る活躍をするのですが、、、。

因みに、後半になっていきなり、現地調達補充員としてカリーナ・イサが登場しますが、目茶苦茶活躍している表情で後半の重要人物のように登場しますが、結局そんなに活躍しません。

ただ、本作で中盤までムーン・リー以上に目立っていたエレイン・ルイは3作目には登場せず、代わりに本作から参加したこのカリーナ・イサが続投していますので、

続編に先んじて自己紹介がてら登場した、という事でしょうか。

カリーナ・イサ

という事で、ムーン・リーの素晴らしいアクションとスタンリー・トンの素晴らしいアクション演出が満載の作品となっていますので、

香港映画好きの方や、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、ムーン・リーは容姿もアクションもやっぱり凄い、と改めて思いますが、何故アクション女優開眼後は、B級作品ばかりの出演だったのでしょうか、、、。

アクション女優としてジャッキー作品やサモ・ハン作品に出演しているムーン・リーも観たかったですね。

作品情報

1989年製作 香港製作 レディースアクション

監督・製作総指揮・脚本 テレサ・ウー アクション指導 スタンリー・トン

出演 ムーン・リー、エレイン・ルイ、アレックス・フォン、ナサン・チャン、カリーナ・イサ、ゲーリー・シュウ、ユン・タク

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