【中国映画】エクストリーム・バレット 極限死闘(極速營救2020/极速营救SPEED RESCUE)86分

投稿者: | 2023年5月26日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

ジャッキー作品に出演の多いグループ(新七小福)の主要メンバーが出演する、人気小説を原作とした香港出身監督によるバトルアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、アクショングループ(七小福)の主要メンバーが出演したバトルアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

巨大な麻薬組織を壊滅させられるリストを求めて反麻薬組織を掲げる会社経営者が誘拐された。

レスキュー隊のメンバーは早速誘拐した麻薬組織のアジトを攻撃し、無事社長を救出するが、リストのありかは娘のみが知っていて、

既に刺客が向かっていたので、レスキュー隊隊長が、急ぎ警護に向かう事になるのだった!?

中国で人気の小説(一世兵王)シリーズの映画化作品です。

原作が結構な巻数出版されているようですので、どのエピソードのどの物語、という事は分かりませんが、恐らく設定とベースとなるエピソードを抜き出して、

本作だけでも楽しまるような内容に改変して製作していると思われます。

本作が製作される1年前にも同シリーズが製作されていますが、本作と物語は継承せずに、誘拐された女子大生と誘拐犯の攻防をメイン描いたサスペンス作品となっていますので、

【誘拐された人を救出するレスキューもの】、としてのシリーズ展開となっています。

主演はオーシャン・ワン(ワン・ハイシャン)で、歌って踊れて、武術アクションもできるグループ(新七小福)の中心メンバーとして活躍しています。

オーシャン・ワン
オーシャン・ワン

本作以外の出演ではジャッキー・チェンの新作(龍馬精神RIDE ON)や、ジャッキー作品(フーアムアイ?)のリメイク(我是谁2015)等、

ジャッキー作品がらみの出演が多いので、これからの活躍も期待できそうです。

で、主人公のオーシャン・ワンと成り行きで一緒に逃避行に参加する事になるオネエキャラを、同じく(新七小福)のメンバーで、

修羅の街、飢えた狼たち)や(西遊記 悟空の幽体離脱と王女救出作戦)(詳しくはこちら)、ジャッキー・チェン主演の(ポリスストーリーレジェンド)、(ラストソルジャー)と、

こちらもジャッキーがらみの作品の多いジャック・トゥが演じ、前半と後半で展開のある役柄を演じています。

ジャック・トゥ
ジャック・トゥ

で、主人公一行を狙う側の中ボスぐらいの役柄で、ニコラス・ツェー主演、ユン・ピョウ、サモ・ハン共演のテレビシリーズ(詠春 The Legend of WING CHUN)等に

出演している本格派ヤン・ジエが出演し、クライマックス近辺で、オーシャン・ワンとの事実上のラストバトルとも言える激闘を繰り広げています。

どう見ても主人公よりも身体能力の高いアクションで、余裕を残しながらも散っていく、というもっと観ていたくなるアクションを披露しています。

ヤン・ジエ
ヤン・ジエ

で、主人公と共に逃避行を強いられるヒロイン役で、(西遊記 悟空の幽体離脱と王女救出作戦)でもジャック・トゥと共演し、

チャン・シウチョン、ラム・シュー共演のノワールもの(无间风暴)にも出演しているペン・ティア二ンが個性的なヒロインを熱演しています。

ペン・ティア二ン
ペン・ティア二ン

監督は香港のテレビ局の養成所出身で、アンディ・ラウ主演、リョン・カーヤン共演1983年製作のテレビドラマ(神鵰俠侶)や、

日本でもDVDリリースされたトニー・レオン、アンディ・ラウ主演のテレビドラマ(鹿鼎記)等の有名なテレビドラマシリーズや、

養成所時代の盟友ジョニー・トー作品であるアンディ・ラウ、サミー・チェン共演のラブコメ(ダイエットラブ)や、

ラウ・チウワン主演の(MAD探偵7人の容疑者)(詳しくはこちら)等に監督やスタッフとして参加しているコク・コクリョンが監督しています。

コク・コクリョン監督

そんな話題のスタッフ・キャストが集結した本作の物語は、至ってシンプルで、反麻薬を掲げる会社の社長がテログループに拉致され、

その社長の出資によって成り立っている特殊部隊チーム(詳しく語られませんので良く分かりませんが、恐らく正義の傭兵・レスキューチームみたいな存在だと思われます)が、

世話になっている社長を救い出すためにチームで監禁場所の森に忍び込み、社長を救い出すものの、誘拐された理由にもなっている

麻薬組織を壊滅させされる名簿(これも説明がないので良く分かりませんが、恐らく麻薬組織関係者の事件への関与を示す証拠だと思われます)は、

娘に託しているので、娘を警護し、名簿をゲットして警察に渡す、という任務を、特殊部隊が担う、、、

社長『娘を、、、、』
オーシャン『分かりました』

のではなく、隊長のオーシャン・ワンだけが担って、令嬢のボディガードに就く、、、、

という、要するにアクション要素が多めのケヴィン・コスナー主演の(ボディガード)な展開へと突入していきます。

ですので、DVDジャケットイメージからは、全編特殊部隊アクションのような印象を受けますが、それは前半の18分程と、

クライマックスの数分のみで、基本はオーシャン・ワンと社長令嬢のペン・ティア二ン、そして成り行きで同行することになるオネエ役のジャック・トゥの3人が、

反発しないながら、ヤン・ジエ率いる悪者軍団に追われながら、ヒロイックにバトルを繰り広げる、という展開がメインとなっていきます。

こういうのは最初だけで、、、
こういうのが
メインです

特殊部隊のメンバー自体は前半は、ヘルメット着用のキャラクターが多く、誰が誰かも判別できないうちに、いきなり18分間もずっと戦闘を繰り広げますので、

それぞれが無個性で、ただただ英雄的なアクションを繰り広げていますが、

レルメットと同じ戦闘服で、
どんな人が戦っているのか分かりませんが、、、
隊長である主人公のみが、ヘルメット無しで、アピールしています。

クライマックス近辺のアクションでは、ヘルメットは脱いでいますので、それぞれのメンバーが、まさかの

青髪、緑髪、銀髪、という、ヘアカラーが戦隊ヒーローのように色分けされていますので、

その整った個性的な容姿も含めて、非常にキャラ立ちしていきます。

ミドレスキュー
ギンレスキュー
アオレスキュー
レスキュー戦隊エクストリームバレット!!
地肌ジャケットも居ます

ただ、ほとんど終了寸前での個性発揮ですので、それぞれの得意技等もありそうですが、大活躍には至っていないのが残念です。

正直、オーシャン・ワン個人の魅力だけでそんなに引っ張れる流れでもなく、またアクションも動けるとは言え、

敵として登場するヤン・ジエとのバトル等も、相手の方がどう考えてもアクション自体がキレているので、

他のメンバーの個性的なアクションを魅せた方が寄り楽しめると思うのですが、どうでしょうか。

長い髪の毛を武器として使用するカンフー映画チックな技も登場
本作を観る限りはヤン・ジエ、足技が凄そうなので、
特技を活かしたアクション作品で活躍して欲しいですね
顔面の力の入り方は圧倒的ですが、
実際はこちらの方が圧倒的に強いと思われます

ただ、(新七小福)のメンバーが二人もメインで出演している事等から考えると、映画自体が(新七小福)を売り出す意味合いが強そうですで、

ある意味、(七小福)のアイドル映画的な要素のある作品とも言えそうです。

という事で、特殊部隊アクションを期待すると期待外れかもしれませんが、正義一直線の主人公が英雄的なボディーガードをこなす、

少々非現実的なヒロイックアクションとして鑑賞すると、流石に香港映画界で活躍した監督作品でもありますので、

テンポも良く、ガンアクション、格闘アクション、共にバランス良く楽しめる作品となっていますので、

香港映画好き、B級アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2020年製作 中国製作 アクション

監督 コク・コクリョン

出演 オーシャン・ワン、ペン・ティア二ン、ジャック・トゥ、ヤン・ジエ

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