【中国映画】イップマン 九龍 (叶问之九龙城寨IP MAN AND FOUR KINGS)77分

投稿者: | 2022年8月7日

イップマン映画ながらも、イップマンや詠春拳風味は薄く、4人の強敵を一人づつ倒していく、という単純なストーリーラインの格闘映画!!

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、(イップマン)の大ヒットによって、多数製作されるようになった無関係の作品の1作です。

それでは、まずはあらすじから、

香港で道場を開いていたイップマンは、近隣の道場主、欧葉から脅しまがいの立ち退きを迫られ、これを拒否する。

しかし、欧葉は、その報復のため、いとこの暗黒街のボス、鄭徳隆に助けを求めたことで、命を狙われる事になるのだった!?

イップマン作品の流れを汲むアクション作品です。

主演は(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ南北英雄)等のマイケル・トン

長年に渡り詠春拳を学んだそうです。

それにしては、、、、というアクションを披露しています。

隔週1回ぐらいのペースの長期学習でしょうか。

もう、この格好をすれば誰でもイップマン
マイケル・トン

そんな、恰好以外はイップマンに見えないイップマンが大活躍する本作は、冒頭から、ウォン・カーワイ監督、トニー・レオン主演の(グランドマスター)のそのままのシーンをトレースしながら、

硬いアクションを披露しています。

勿論、アクション自体は、上半身だけのカットや、手のアップ、足のアップ等をカットを激しく割って、合間に引きで撮影されたスタントマンのアクションが入る、

という、いつもの誤魔化しアクションです。

で、ごちゃごちゃやっているうちに、いつの間にか勝っています。

で、日常に戻った途端に近隣の道場主(名前だけ)の、例によって嫌み過多ぎみのキャラクターによって喧嘩をふっかけられ、

それを軽くあしらう事で、早速事件に発展していきます。

イヤミを演じるのは(タイムトラベル 謎の古代都市)(詳しくはこちら)等のチェン・ユーヨンで、今回は愛嬌のあるキャラクターではなく、とことん嫌みなキャラクターを演じています。

中国では、とにかくイヤミ系のキャラクターは徹底して不快度を追求するという流れがあるようです。

チェン・ユーヨン
チェン・ユーヨン

で、このイヤミのいとこが実は大悪党で、その大悪党が報復のために計略を巡らし、イップマンに殺人の罪を着せてしまいます。

で、なんだかんだと謎の助っ人の援助もあって、脱獄し成功したイップマンは、自身の身の潔白を証明するために、

自身に罪を着せた張本人である香港黒社会のボス、ジェンの元に向かいます。

しかし、ジェンの住み家は暗黒街の中心地、九龍城の中にある、という事で、そこに入るには、その地を守る四天王を倒さなけらばならない、

という事で、四人の強豪と拳を交える、という(IP MAN AND FOUR KINGS)の英題通りの展開となっていきます。

九龍城四天王

要は、この様ざまな技を持つ4人の強敵とバトルを繰り広げるのが本題の主題で、拳を交わしながら、徐々に親交も深めていく、というような展開となっていきます。

ストーリー展開自体は単純ですので、それ以外のドラマチックな展開などはないのですが、このバトルがバリエーションに飛んでいて見せ場となっています。

まずは、埠頭でのギャンブラー(何故ギャンブラーなのか、は分かりません)との素手のカンフーバトル&武器を使用してのバトルに始まり、

ラストは(ドラゴン酔太極拳)でドニーも披露していた技で決着(でも、本作の出演者は、このままだと二人も怪我します)

その後の二番手は、絶対にカンフーは出来なさそうな美女との非常階段のような段差でのスタントマン空中バトルを展開、

3番手と4番手は時間節約のためにコンビで登場、強情な酔拳の使い手男子と、肉切り包丁使いの女子のコンビカンフーでイップマンを圧倒していきます。

等、しっかりとしたアクションシーンが挿入されていきます。

ただ、やはり、カット割り多数のアクションの連続で、全身が映るのは、上空(本作は横からではなく、スタントマンのシーンは遠めの上空と決めているようです)からのカットのみですので、

アクションシーンの全てが終始何をやっているのかわからない動作の連続となっています。

ですので、結構特徴的な動きの詠春拳の動きさえイメージしにくいようなアクションとなっています。

相手は変わって、繰り出す技も変わりますが、勿論主人公は変わらずにアクションの描き方も変わらないので、

ドニー・イェン版のようにアクションシーンになる度に、テンションが上がる、

というような事はなく、毎回同じ様に、ごちゃごちゃやっているうちに主人公が勝っています。

というような感じで、ラスボス的なボスの片腕とのバトルも含めて4戦連続でカンフーバトルがコンパクトに楽しめるカンフーアクション(というより格闘技アクション)作品となっていますので、

イップマン映画好きの方や、中国映画好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

因みに、(霊幻道士)の隊長役で有名なビリー・ロウが人の好い警察官役で登場しているのも、香港映画ファンには見逃せないポイントとなっています。

ビリー・ロウ

作品情報

2019年製作 中国製作 格闘アクション

監督 フー・リーウェイ

出演 マイケル・トン、リン・フォイ、ビリー・ロウ、チャオ・リン

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