おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
(マゾネスコマンドー)と同時期に製作されたブリジット・リン、サリー・イップ、ヤン・ホイサンが出演した姉妹編的レディースアクション!!
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作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(アマゾネスコマンドー)の姉妹編とも言える同じスタッフ・キャストによるレディースアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
中国地方のある所に、女性だけで構成される盗賊団が存在した。
ある日、金塊を盗んだ盗賊団のリーダーと、それを追う軍隊の司令官の裏切りによって盗賊団のメンバーは命を落としてしまう。
しかし、その中の生き残りによって、裏切り者への報復が始まるのだった!?
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(アマゾネスコマンドー)(詳しくはこちら)と同スタッフ・キャストによる第二弾作品です。
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製作がニコイチ映画で有名なフィルマーク社系列のIFDフィルムズですので、
前作で使用されたそれぞれのキャラクターの活躍シーンが、役柄が変わっているのに、そのまま再利用で強引に挿入されたりするシーンが多発しますので、
まるでニコイチ映画のような整合性の無いシーンが続出する荒々しい作品となっています。
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とは言っても、未公開映像(本作の場合は既に公開済映像ですが)と別人で強引に完成させたようななんちゃって新作という事でもなく、
しっかりと本作様に撮影された新規撮影シーンが大部分を占めている作品となっています。
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恐らく、キャストの豪華さを考えると、同じキャストで同時に二本分撮影していたが、いざ編集してみると、
二本目(本作)の尺が足りなかったので、前作と同じシーンを強引に挿入して補った、という感じではないでしょうか。
それぐらいに、無理矢理感が香る作品となっています。
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そんな強引な編集がありながらも、本作のみで大活躍する有名なキャストも加わっていたり、エキストラやセット等も、
一応は前作よりパワーアップしている(ように少し見える)姉妹編となっています。
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監督は前作のジュ・イェンピンに変わり、ビビアン・スー主演の(天使と悪魔)や、(ドラゴン特攻隊)には脚本家として参加しているフー・リーが担当しています。
ジュ・イェンピン自体は企画者として参加しているようですが、恐らく(アマゾネスコマンドー)と同時に撮影していて、
ジュ・イェンピンはそちらの監督業が忙しいので、本作の方はフー・リー監督に任せがちだった、という感じの、総監督のような立場だったのではないでしょうか。
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勿論、キャストは前作同様に豪華ですが、演じている役柄は、前作との違いを強調するためか、それぞれイメージの異なる役柄を演じています。
(ポリスストーリー)、(恋する惑星)、(新白蛇傳伝)(詳しくはこちら)(マネーチェイス)(詳しくはこちら)等が有名な主演のブリジット・リンは、なんとなく同じイメージながらも、
前作はアイパッチ、本作では元祖片腕マシンガール、という感じの強引なキャラクター変更が施され、
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(プロテクター)(北京オペラブルース)(悪漢笑撃隊)(詳しくはこちら)等が有名なサリー・イップは、ほぼ前作とほぼ同じダイナマイト役で、
ホットパンツを普通のジーンズに履き替える、というこちらも、見た目の変更が施されたりしていますが、
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結構重要な役割の(アマゾネスウォリアーズ)(詳しくはこちら)や(悪漢列伝)(詳しくはこちら)等のヤン・ホイサンは、前作のパンキッシュな早撃ちガンマン役から、黒いタイツにクロマント、
という誰が見てもコスプレにしか見えない謎のキャラクター変更で終始活躍しています。
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前作と同じシーンを流用した冒頭のちょっとした争いシーンが終了した後に、本筋に入ってからは、この黒マントのコスプレに、
仲間として少林寺僧や、西遊記、偽ブルース・リーまで登場する、という過剰な無国籍風を演出したキャラクターが総登場します。
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この過剰、というか間違った無国籍感が、流石のIFDクオリティで、強引な前作シーンの流用と加えて本作の異色感を強調しています。
ヤン・ホイサンのキャラクターは、その極み、という感じでしょうか。
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その次に目立っている(大輪廻)等のシルビア・パンは、前作の最年少の金庫破りのプロ、という初々しい役柄ではなく、
同じような活躍を見せるキャラクターながらも、オレンジ色のなんとも言えないオーバーオールのような衣裳に身を包み、
後半では、あんまりな扱いを受ける事になりますので、見た目の変更はありながらも、やはり豪華なメンバーの引き立て役的な位置でのキャスティングとなっています。
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前作で特技の設定が無く、中盤で予想外の展開になる役柄を演じたジョイス・チェンは、本作では180度イメージを変更してサリー・イップからホットパンツキャラを継承して、
若干セクシーワイルドキャラとして活躍しますが、特に印象を残す事なく、いつの間にか退場しているという、前作と同じような扱いのキャスティングとなっています。
そして、前作で怪力キャラクターを演じていたテレサ・ツイは、本作では世界一大きいダイヤモンドを守る守護神的な神秘的なキャラクターを露出度の高い白の衣装に身を包み登場します。
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結構な違うイメージですが、このテレサ・ツイが演じているキャラクター、作品的にはそんなに大活躍する、という感じではありませんが、
IFD作品においては非常に重要なキャラクターで、本作で光り輝くダイヤモンドを掲げて暗闇の高地に立っているシーンが、
後のIFDフィルムズ製作の各作品冒頭でそのまま社名と共に流れますので、まさにIFDフィルムズの顔とも言えるシーンとなっています。
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勿論、そのつもりで撮影した、というより撮影して、後から見てみたら思いのほか良かったので、そのまま流用してみた、という事だとは思われますが、
そのシーンが目に焼き付いているファンにとっては、確実に『おっ!』となるシーンとなっています。
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と、ここまでは役柄は違えども、共闘する同じ仲間としてのキャスティングなのですが、一番動けるはずの(女少林寺)(詳しくはこちら)リュウ・ハオイが、
まさかの敵側としてキャスティングされる、という前作での活躍を考えると非常に残念な配役となっています。
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動けるので、敵側に配置した方がより強敵として描ける、という事なのかもしれませんが、
敵側には(激突!魔拳塾)(詳しくはこちら)でもアクションを披露しているブラッキー・コーが前作以上に目立つメンバーとしてスポットを浴び、
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得意のバイクアクションもしっかり披露していますので、どうせなら、もっとブラッキー・コーに活躍してもらって、
リュウ・ハオイも主人公達と同じ仲間として描かれた物語が見たかったところですが、どうでしょうか。
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さらに、(女少林寺)のワン・クワンシュンも新規メンバーの謎のお助けマンとして登場しますので、別にリュウ・ハオイだけが悪役を演じなくても良いような気がするのですが、どうでしょうか。
悪役側のキャスティングが薄すぎる、というのはわかるのですが、、。
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物語は、前作が(荒野の七人)っぽい作品だったのに対して、さらにマカロニウェスタンに無国籍風を加えた騙し合い、殺し合いのダイヤモンド争奪戦、
という感じで、前作同様に基本はシンプルな内容となっています。
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ただ、やはり強引に前作シーンを挿入したい、と思うあまりに、途中本作の見かけとは全然違う衣装に身を包んだ同キャストのシーンが何度も何度も挿入されますので、
そんなにややこしくない物語が、強引に理解しにくい物語になっていたりしますが、それこそが、IFD作品の特徴とも言えますので、
そういう作風も含めて頑張って楽しむ、というのが本作の楽しみ方なのかもしれません。
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という事で、勢い重視の作品で、(アマゾネスコマンドー)程の完成度ではないしても、娯楽アクションとして十分楽しめる作品となっていますので、
香港映画好きの方や、台湾映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
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作品情報
1982年製作 台湾製作 レディースアクション
監督 フー・リー 企画 ジュ・イェンピン
出演 ブリジット・リン、ヤン・ホイサン、サリー・イップ、テレサ・ツイ、シルビア・パン、リュウ・ハオイ、ブラッキー・コー、シウ・プリャオ、
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