【レア作品!カンフー映画】倭寇掃蕩作戦 忍者外伝(術士神傳/忍術NINJA IN THE DEADLY TRAP)97分

投稿者: | 2022年10月6日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

ティ・ロン主演作と思いきや、まさかの五毒のメンバーが集結して和製ドラゴン倉田保昭と激突する(五毒拳)そっくりの対忍者カンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、ショウブラザーズ社の五毒のメンバーとティ・ロンが集結して、和製ドラゴン倉田保昭と激闘を繰り広げる忍者カンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

明の時代、中国の沿岸部の街では日本の忍者軍団が組織する倭寇の蛮行によって、街中が荒らされていた。

事態を重く見た政府は、倭寇討伐のために、忍術について詳しい老人に遣いを出すのだった。

老人は、自身の知る忍者攻略法の全てを、お互いに面識の無い3人の弟子に伝えていた。

そして、3人の弟子の協力を得るための旅が始まる!?

フィリップ・コク、ジャン・シェン、ルー・フェンと(五毒拳)(詳しくはこちら)のメンバーが集結し、出演と監督、武術指導も行ったカンフーアクション作品です。

本国版ポスターや日本版のVHSジャケットからはティ・ロン主演作のようなイメージですが、実際はティ・ロンは合間で少しずつ顔見世するだけで、

本格的に活躍するシーンはありません。

恐らくショウブラザーズ社仲間の3人が製作、出演する作品という事で、出演知ることになったのではないでしょうか。

主演というよりスペシャルゲストな扱いのティ・ロン

そんな五毒メンバーの3人が集結した本作ですが、内容的にはこれが、どこかで見たことのあるような内容で、

倭寇(=忍者。本作では)の被害に悩まされている政府が、忍者を倒すための技を熟知している老人の下に助けを求めに行くが、

老人は忍者に殺害されてしまう。

しかし、その奥義は三人の弟子にそれぞれ伝授していた。

で、弟子を探す事になるものの、その弟子たちは、それぞれ異なる技を身に付け、さらにお互いの顔を知らなかった、

という事で、(五毒拳)そのままの展開がメインとなっていきます。

ジャン・シェン(五毒)
ルー・フェン(五毒)
フィリップ・コク(五毒)

要するに、(五毒拳)の忍者バージョンと言っても過言ではないぐらいに似たような展開になっていきます。

しかも、それを本物の五毒のメンバーが監督と武術指導も兼ねつつ、主役として活躍していく、というなかなかの香港映画らしい(実際は台湾映画ですが)カンフーアクション作品となっています。

で、見所としては勿論主演3人のそれぞれのカンフーアクションなのですが、相手にするのがバラエティに富んだ忍者軍団となっていて、

通常の黒忍者から始まって、人一倍目立つゴールデン忍者、土と同化する茶色忍者、逆に木の葉にかくれて目立たない(正解ですが)グリーン忍者等、

手を変え品を変え、忍者を題材に面白味を引き出していきます。

茶色
緑ときて、、、
GOLDEN!!!
GOLDEN!!!
GOLDEN FLASH!!!

途中美女が、一転して鬼女に変わって、両手に鋭い爪を装着してフィリップ・コクに挑んでくる、という変化球も加えつつ、

怒涛のラストバトルへとつないでいきます。

『お茶でもどうぞ』
『ウフフ』
『殺してやるーっ!』

いよいよ登場の和製ドラゴン倉田保昭の日本刀による電光石火の攻撃に、フィリップ・コクも善戦するものの、

あまりの強敵ぶりに劣勢となり、各々の勝負を制したジェン・シェン、ルー・フェンも合流しなんとか隙をついての決着、となります。

和製ドラゴン倉田保昭登場!!

散々忍者との戦いを描いていて、ラストバトルが忍者アクションというより侍アクションになっているのが少し残念ですが、

それでも、やはりキレのありまくる和製ドラゴン倉田保昭五毒のメンバーとのレアな激突は、アクションのほどんどが名シーンとなっていますので、

それぞれ見逃せないポイントとなっています。

あと、五毒のメンバーが登場する作品は、いつもそれぞれ役割が決まっていて、

ジェン・シェンはいつも弟分的に人当たりが良く、台詞も多め、ルー・フェンはあまり表情が無く台詞も少な目、

そしてフィリップ・コクがいつも一番美味しいところを持っていく、という感じですが、本作もイメージ通りの役柄となっています。

ただ、フィリップ・コクは本作の監督も担当していますので、いつもよりは出番が少な目、といった感じで活躍しています。

フィリップ・コクは監督も担当
他の二人は武術指導も担当しているので、結局皆で作った感じではないでしょうか。

ショウブラザーズ作品ですと製作会社のセールスの意向もあると思われますので、同じイメージの役柄が続くのはわかりますが、

本作のような独立系の作品でも同じイメージの役柄を演じるとなると、普段でもある程度同じような位置に収まるような間柄だったのかもしれないですね。

勝手な邪推ですが、、。

という事で、ティ・ロンのアクションがないのが少し残念ですが、監督も兼ねる主演3人の動きの良さを活かしたカンフーシーンは、やはり素晴らしいアクションの連続となっていますので、

香港映画好き、カンフー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

全体を通してショウブラザーズ作品のような大作感はありませんが、アクションに関しては負けていないぐらいのシーンが沢山ありますので、結構楽しめますよ。

横並びの緑の忍者たち
攻撃もお揃い

作品情報

1982年製作 台湾製作 カンフーアクション

監督・武術指導 フィリップ・コク、ジャン・シェン、ルー・フェン

出演 ティ・ロン、フィリップ・コク、ジャン・シェン、ルー・フェン、倉田保昭、田村祐治、中村勇、福島茂、野村昇、チュー・ライ

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