【カンフー映画】必殺のダブルドラゴン(識英雄重英雄TWO ON THE ROAD)84分

投稿者: | 2020年12月1日

カンフー映画としてのお薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆

レオン・カーヤン、フィリップ・コー、ダブル主演のコメディカンフーは、敵役にワン・ロンウェイを迎えたラストバトルが熱い!!

サモ・ハン作品でも有名なレオン・カーヤン
多くのカンフー作品で大活躍のフィリップ・コー。
悪役専門、ワン・ロンウェイ

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、レオン・カーヤンフィリップ・コーワン・ロンウェイとバトルを繰り広げるカンフー作品です。

それでは、ますはあらすじから、

中国北部で大災害が発生、その義援金を贈るため、ある村の村長(ワン・ロンウェイ)は義援金輸送隊を組織し、村民の信頼を得ていた。

義援金輸送隊の出発する当日、たまたまその場を通りかかった人力車夫のレイ(レオン・カーヤン)と乗客のマー(フィリップ・コー)は盗賊による義援金強奪の現場に居合わせてしまう。

義援金強奪の容疑を懸けられた二人は、自身の容疑を晴らすために真犯人捜索を開始する!?

まずは、出合頭のファーストバトル
二人のおどけた演技は息もピッタリ

カンフー映画スター、レオン・カーヤンフィリップ・コーがダブル主演のカンフー作品です。

制作はB級で低予算ながらも、実力派が制作する作品の多い協利電影有限公司です。

ですので、野原で撮影したようなシーンの多い作品ですが、カンフーシーンは極めてハイレベルなカンフー好きにはたまらない内容となっています。

レオン・カーヤンはサモ・ハン作品のような明るいキャラクターでカンフーも達人級の実力者の役柄で、

フィリップ・コーは一応紳士という登場の仕方で上はスーツで、下は半ズボンのスーツで青色のロングソックス、さらにハットを被って登場します。

フィリップ・コーの半ズボンが眩しいですね

なかなかのセンスですが、結局、この衣装は冒頭のみで、次のシーンからさっさと中国服に着替えてしまっていたので、ちょっと変わっていて面白かったので勿体ないですね。

で、そのコンビ対、悪者専門俳優ワン・ロンウェイのバトルとなっていくのですが、いつも通りの分かり易すぎる悪者キャラクターに安心感があって良いです。

ただ、カモフラージュ的に松葉杖をついていて、一目見たときから、絶対嘘だと思っていましたが、

案の定後半、悪さが警察官にバレてしまい、速攻で松葉杖を放り出していました。

でも、できれば、それは本当のラストの主人公達のコンビバトル時にまでとっておいて欲しかったですね。

その前の雑多な役柄の警察官に対してその秘密を明かしても、あんまり効果的ではないような気がしますが、、。

ワン・ロンウェイのこの松葉杖は意味ないですね、、。

という流れで、ラストは主演二人対ワン・ロンウェイのバトルに突入していきます。

鬼王拳の構え。カッコ良いですね。
レオン・カーヤンの龍拳。こちらもカッコ良いです。

ワン・ロンウェイ鬼王拳という技を使い、対するレオン・カーヤン龍拳を、そして紳士フィリップ・コーは珍しい馬拳を使います。

、です。

フィリップ・コーの馬拳。あまりカッコ良くはないですね、、。

始めてお披露目のシーンでは馬拳の構えと共に、『ヒヒーン!パカラッ、パカラッ、パカラッ』という鳴き声と走る音付きです。

これは、あんまりカッコ良くないですねぇ。

超絶物凄いハイレベルなアクションを展開しているのに、『ヒヒーン』は、ちょっと厳しいですね。

百歩譲って、馬の特徴をカンフーの技に落とし込むなら、強力な脚力ではないでしょうか。

足で蹴る、強烈なキック。

これなら、なんとか説得力のある技が繰り出せそうですが、前足の動きを真似てみても、あんまり効果的な攻め技は繰り出せそうにないですね。

それでも、構え自体はカッコ悪いですが、フィリップ・コーの超絶体術でそれなりに見えてしまうのが、やはり凄いところです。

あと、カンフー映画では、本作のラストバトルのように主人公2人対悪役1人、という構図が頻繁にあります。

2対1のラストバトル
2対1、この構図のカンフー映画多いです。

これ、前から思っていたのですが、正義の味方にしては少々卑怯な気がするのですが、どうなのでしょうか。

まぁ、そんなことを言ったらゴレンジャーなどの戦隊ものなんかは5人対1人ですので、それはもう弱い者いじめに見えてしまいますね、、。

それほど、強敵だ、という事ではあるのですが、カンフー映画の場合、当然悪者は倒されますが、なんか後半やられ始めると結構かわいそうな感じになってきて、

本作のワン・ロンウェイも最終的に吹っ飛んで、木の枝の分かれ目に引っかかって血を口から垂らしながら、こと切れる、という結構壮絶な最後となります。

悪者がやっつけられるシーンは、ある意味ラストの決着がつく見せ場でもあるのですが、なんか、いつもちょっと切なく感じてしまいます。

物語的にはそのシーンで、悪者がやっつけられて、良かったね、というシーンで必要不可欠ではあるのですが、、、、。

という事で本作は、低予算でありながらも本当に動ける3人のカンフースターが、一番動ける絶頂期に製作されたカンフー映画史に埋もれた傑作カンフー映画となっていますので、

カンフー映画好きの方、アクション映画好きの方、など、まだ未見の方は一度ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

今では、観られなくなった、本物の超絶カンフー技に度肝抜かれますよ。

ここで初めて共闘します。
二人の一番動けている時期の作品だと思われます
超絶アクションの連続

作品情報

1980年製作 香港製作 カンフーアクション

監督 レイ・チウ 制作 アレックス・ゴウ

出演 レオン・カーヤン、フィリップ・コー、ワン・ロンウェイ、リョンジアリー、チャン・タオ

ワン・ロンウェイの力強い技が決まる!
レオン・カーヤンのバネのある跳躍!

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