NYPD15分署(THE CORRUPTOR)110分

投稿者: | 2020年11月11日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

ハリウッド進出2作目の個性的過ぎるチョウ・ユンファとまだ無個性の時期のマーク・ウォルバーグの大激突!!

作品紹介

2000年4月8日公開

今回ご紹介するのは、(男たちの挽歌)で有名な香港アクションスター、チョウ・ユンファのハリウッド進出2作目の作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ニューヨークのチャイナタウンで中国系マフィア同士の縄張り争いが勃発した。

担当刑事のニック・チェン(チョウ・ユンファ)は組織壊滅を目論み、そのためには賄賂や汚職などをも厭わない強引な捜査を行っていた。

そんな時、白人の新人刑事ダニエル・ウォレス(マーク・ウォルバーグ)を相棒として押し付けられる。

チャイナタウンで白人の刑事は受け入れられない。

上司に直訴したが、受け入れられず、お互いに反目しあう二人だったが、共通の敵である中国マフィアとの攻防を繰り返すうちに、

次第に信頼関係が生まれていくのだった、、、!?

互いに反目しあう二人だったが、、

チョウ・ユンファの(リプレイスメントキラー)に次ぐ、ハリウッド進出第二弾です。

共演はまだ、演技開眼前の個性の薄い時代のマーク・ウォルバーグです。

今鑑賞し直してみると、本作は内容もさることながら、主演二人のその後の活躍の仕方も分かっているので、

ある意味今現在とは違う、この時期だからこそ楽しめる二人の貴重な魅力を発見できて、そういった意味でも楽しめる作品となっています。

まず、チョウ・ユンファですが、個人的にずっとファンですので当時の感じも覚えていますが、

まず1997年の香港の中国返還前から香港映画界の重鎮たちの大挙ハリウッド進出が始まっていて、本作が制作された1999年は、まだその勢いが続いている時期でした。

有名なところでは、監督として(ハードターゲット)、(ブロークンアロー)、(フェイスオフ)(Mi3)と順調だったジョン・ウー監督

ダブルチーム)、(ノックオフ)などヴァンダム作品のみですが、一応進出しているツイ・ハーク監督

マキシマムリスク)、(レプリカント)、(ヘル)とこちらもヴァンダム作品のみですが、一応進出したリンゴ・ラム監督

アクション監督として(マトリックス)、(グリーンデスティニー)などで進出したユエン・ウーピン監督

こちらもアクション監督として(トランスポーター)シリーズやジェット・リーのハリウッド作品で進出したコーリー・ユエン監督。

そして俳優も(レッドブロンクス)で念願の全米興行収入1位を取って以降コンスタントにハリウッド作品でも活躍しているジャッキー・チェン

リーサルウェポン4)での強烈な悪役でハリウッドデビュー後主演作の続いたジェット・リー

というように香港レジェンドたちが大勢ハリウッドに進出していました。

そんな流れでチョウ・ユンファも最後の香港映画(大陸英雄伝)もカッコ良く締めくくり、

満を持してのお得意の拳銃アクション(リプレイスメントキラー)で念願の主演デビュー。

全米1位を獲得し、順調なスタートを切った勢いのある時期の主演第2弾でした。

前作はまだ英語での会話も訓練中だったため、台詞も極端に少ない役柄でしたが、

本作ではかなり会話も多く、また現役バリバリの汚職警官という役柄的にも難しい役どころを勢いよく演じています。

ただ、当時も今も感じるのですが、この特別な大事な時期だったからこそ、力が入り過ぎている、というか、

慣れない英語で今までの演技を表現する、という意欲に溢れすぎていたのか、ちょっと感情表現が過剰気味に感じてしまうような気がしてしまいました。

なので、ニック・チェンというキャラキターが結局どういう人物だったのか、が良くわからないままなんとなく終わってしまいました。

あえてそうしている、と言われればそうなのかもしれませんが、、。

ラストももっと男泣きの幕引きにできそうな気配が漂っているのに、それで終わり?的なラストとなっています。

ハリウッド進出開始直後の個性的すぎるユンファ

一方、相棒役のマーク・ウォルバーグは、同じく香港組のカーク・ウォン監督のハリウッド作品(ビッグヒット)にも主演と何故か香港系の作品が続いてしいましたが、

この時期はまだ今現在のような個性的な演技は発揮しておらず、どっちかというと無個性で存在感は極めて薄く、表情もほとんど表に出てこない捜査官を演じています。

こちらも、あえてそうしている、といわれたらそれまでですが、

今現在の存在感に比べたら、まるで別人のようですので、やはりまだ、自身の魅力を発揮しきれていない時期だはないかと思われます。

当時はまさか、その後大作系の作品でこんなに大活躍するようになるとは思ってもみませんでした。

というように勢い余って個性的すぎるチョウ・ユンファと、

薄すぎて無個性すぎるマーク・ウォルバーグという現在では想像できないこの時期だからこそ表現できた貴重な作品となっておりますので、機会がありましたらご鑑賞ください。

まだ個性が生まれる前の薄めのマーク・ウォルバーグ

作品情報

1999製作 アメリカ製作 ポリスアクション

監督 ジェームズ・フォーリー 制作総指揮 オリバー・ストーン、テレンス・チャン 音楽 カーター・バーウェル

出演 チョウ・ユンファ、マーク・ウォルバーグ、バイロン・マン、リック・ヤング、ジョン・キッド・リー

こおういうシーンが一番似合います

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