IQスプレマシー (IQ SUPREMACY)101分

投稿者: | 2021年5月16日

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

人の記憶を他人へと移すことのできる奇跡のチップを巡って政府の秘密機関と闇組織の攻防が描かれる近未来SFアクション。でも、激安CG多用の(ブレードランナー)的世界観が、何故もう少し先の未来にしないのか、全く分からない違和感満載の2015年が舞台の2013年度製作作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、脳に埋め込む記憶チップをめぐる陰謀を描いたSFアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

発明家の息子ネット・パーカー(トーマス・デッカー)は、父が遺した記憶を人から人へと移すことのできるチップを受け継ぐことになる。

しかし、その記憶チップを狙って闇組織から、命を狙われる事になり、政府の秘密機関と共にチップを守るための戦いに身を投じていく!?

父から受け継いだチップを守る主人公

名作SF(ブレードランナー)のようなサイバーパンクな世界観で、記憶チップを巡って争奪戦を繰り広げるSFサスペンスアクション作品です。

出演は主役に、リメイク版の(エルム街の悪夢)や、テレビシリーズ(ターミネーター:サラ・コナークロニクル)のジョン・コナー役が印象的なトーマス・デッカー

ヒロイン役にテレビ映画メインに活躍しているリンジー・マッケオン

そして、陰謀を企てる闇組織の幹部役に、(エイリアン)のビショップ役でお馴染み、名優ランス・ヘンリクセン

名優ランス・ヘンリクセン登場。相変わらず作品は選びませんね、、。

さらに、ランス・ヘンリクセンの同僚役で、一瞬の出演ながらも、(ミラクルマスター)やテレビシリーズ(V)の主人公役が忘れられないマーク・シンガーが登場します。

(ミラクルマスター)やテレビシリーズ(V)のマーク・シンガーが少しだけ出てきます。懐かしい!

全く必要のない役柄ではありますが、DVDジャケットなどには一切記載されていない(売りの一つになると全く思われていない)サプライズは、

昔からの映画ファンにはちょっとテンションの上がるゲスト出演となっています。

という感じでB級ながらもキャスト面ではなかなかなメンバーがそろっているのですが、本作は他の作品と大きく異なる撮影方法で、作品世界を演出しています。

今まで沢山映画作品を鑑賞してきましたが、正直こんな方法で描かれたSF作品は初めてでは?と思えるぐらいに思い切った演出方法となっています。

それは何か?

まさか、まさかの、、、!

背景を全てCGで描くという思い切った演出方法です!

大胆過ぎる!

勿論、全くのファンタジックな異世界空間ではなく、ブレードランナー的な世界観なので、ほとんどリアルな世界がベースとなっている世界観です。

それをセットやロケを一切使わずに、最初から最後まで、背景から浮き上がっている登場人物が、なんだかんだとやり取りをしているところをずっと見続ける、という事になります。

そんな作品見た事ありますか?

恐らくキャストは本作の撮影をどこか小さなスタジオのブルーバックなスクリーンの前でだけ台詞のやり取りをしていたはずで、どういう背景で役を演じているかどいうかも理解していなかったのではないでしょうか。

そういう具合なので、SFアクションのくせに、カメラが大きく動くようなアクションは全くなく、カメラの前でちょっと動く、程度のアクションしかありません。

そんなシーンしか撮影できない作品で記憶チップの争奪戦と言われても盛り上がるはずもなく、ほとんどはカメラの前で話しているシーンの連続となっています。

物語的にもごちゃごちゃ話している内になんとなく終わってしまいますし、何より背景と人物が上手く融合していない、ぼやーっとした画面を長い間観ていると、

しっかり観ているはずなのに、なんだかそんな夢を見ているような感じになってきてしまいます。

そうこうしている内に眠気に襲われて、本当に夢か現実か分からなくなる、という感じで、どこまでが現実だったのか分からなくなる作品ですが、

マーク・シンガーランス・ヘンリクセンは前半にしか出てこない、という事だけははっきりと分かりました。

あと、2013年製作の映画ですが、物語冒頭で2013年という字幕が入るので、同じ年代を舞台にしているはずですが、

勿論現実の世界では、このようなブレードランナー的な世界にはなっていませんので、何故、このブレードランナー的な世界観を取り入れるなら、

もっと先の近未来設定にしなかったのか?全く分かりません。

普通、サイバーパンクな世界観という設定でしたら10年から20年後の近未来に物語設定するか、思い切って地球以外の他の惑星に設定すると思うのですが、、。

という事で、DVDジャケットからは一切想像できない、世にも奇妙な背景フルCGはめ込みムービーとなっていますので、変わった作品をたまには鑑賞してみたい、といった修行目的の方のみご鑑賞ください。

なかなかの苦行レベルは高いですよ。

CG表現を極端にし過ぎて構図が独特な感じの部屋。(こんな夢を見た、という感じにも見えます)

作品情報

2013年製作 アメリカ製作 SFサスペンス

監督 ビリー・ディクソン

出演 トーマス・デッカー、デヴィッド・アンドリュース、リンジー・マッケオン、ランス・ヘンリクセン、マーク・シンガー

ブレードランナーのようなサイバーパンク的世界観。2015年ですが、、。

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