おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
アニメクリエーター、ブレッド・トンプソンが監督し、日本では劇場公開に合わせてゲームソフトも発売されたファミリー向け特撮冒険アドベンチャー!!
作品紹介
1992年7月18日公開
今回ご紹介する作品は、アニメの世界に入り込んでしまうキッズを描いた特撮冒険アドベンチャーです。
それでは、まずはあらすじから、
ティミー、ジェミー、ミックの仲良し3人組は、お気に入りのアニメ番組(ダイナウォーズ)を大画面で鑑賞しようと、
科学者である両親の留守中に実権室に忍び込んでいた。
そこで、最新巻のVHSテープを再生してみると、装置が自動的に動き出し、瞬く間にテレビ画面の中に吸い込まれてしまうのだった。
そこは、(ダイナウォーズ)が現実になった世界で、元の世界に戻るには、ロッキー族に奪われたヒューズが必要なため、
3人は、(ダイナウォーズ)の主人公レックスとトップスに協力を仰ぐための旅に出るのだった!?
特撮を駆使して描く、ファミリー向けの特撮アドベンチャー作品です。
監督は、その後脚本家としてテレビ映画(ブリタニック)や、ティボー・タカクス監督の(トルネードストーム)、
(生体兵器アトミックジョーズ)等のB級作品で活躍しているブレット・トンプソンで、そのB級活劇センスは本作でも発揮されています。
主演は近年続編も製作された(ホーカスポーカス)や(マチネー)等に出演しているオムリ・カッツで、
わんぱくな主人公の少年ティミーを演じています。
で、一緒に旅に出る仲間の少年ミック役(ちょっと年上っぽいですが)に、(エドゲイン)等にも出演し、
その後脚本家や製作者としても活躍する事になるショーン・ホフマンが扮し、アクションも披露し大活躍していきます。
で、紅一点であるティミー役に、(ハリウッドナイトメア)シリーズの1エピソードや、(DEADLY DANCER)等に出演しているティファニー・ポストンが登場し、
元気はつらつなヒロインを好演しています。
そんな、当時旬だったスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、超天才科学者の夫婦が、テレビ画面の中に自由に出入りできる、
という(タイムトラベラーズ)(詳しくはこちら)並みに画期的な大発明の実験を成功させるところから始まります。
(タイムトラベラーズ)の場合は、別で撮影しているカメラ映像の中に出入りできる、という程度でしたが、
本作ではアニメ番組の世界の中にも入り混めて、そのアニメ世界を実写のように体感できる、というさらに上をいく空想科学大発明ぶりで、
リアル感は一切無視してファミリーアドベンチャーらしさを追求していきます。
で、そんな大発明を成し遂げた夫婦には一人息子ティミーがいて、いつも仲良し仲間のミックとティミーのトリオで、
大好きなアニメ番組(ダイナウォーズ)を観ています。
で、そんな(ダイナウォーズ)を、今度は、両親の実験室にある、巨大モニターで観よう、という事で、
両親の留守中に、3人で、こっそり実験室に忍び込み、(ダイナウォーズ)のVHSをガチャりと差し込んで再生ボタンを押すと、、、、、
部屋が急に振動しだして、グニャりと歪み、モニターも歪んで、あれよあれよという間に、3人はモニター画面に吸い込まれてしまいます。
で、気が付くとそこは、勿論(ダイナウォーズ)の世界で、いきなり案内役のフォリーと出会う事になります。
で、驚いている暇もなく、その世界の悪党一族であるロッキー族が現れ、ソアシティと呼ばれる市民が暮らす街のエネルギー源であり、
街を冷やす冷却装置の大事な動力源でもあるヒューズが奪われてしまいます。
で、このままだとソアシティは溶けてしまう上に、ヒューズが無いと、ティミー達も現実世界に戻れない、
という事で、利害が一致した3人組とフォリーは、ロッキー族と、それを束ねるボスであるミスタービッグを倒してヒューズを取り戻すため、
正義の恐竜であり、(ダイナウォーズ)の主人公でもあるバディ、レックスとトップスに協力を仰ぐための旅に出発する、という事で本題に突入していきます。
なかなかのワクワク感のある出だしで、恐竜世界も特撮とセットを駆使した楽しい世界観で、アナログながらも冒険に出ている感はするのですが、
ティミー以外の二人が、ファミリー向け作品にしては大人なので、着ぐるみ特撮作品の中では若干浮いてしまっている気がしますが、
物語が進むにつれて、意外と大人の人間キャラクターも結構登場しますので、気にならなくなっていきます。
ちょっと道中で登場する最難関っぽい場所(絶滅の森)が通ってみたら、池のある見通しの悪い普通の森だったり、
割とあっさりとレックスとトップスに出会えてしまったり、実はレックスはその国の元王子だった、という事実が台詞だけでさらっと語られてしまったり、
という感じで、いくらでも盛り上がりそうな要素がありながらも、乱闘アクションをメインにしてしまているのが非常に惜しいですが、
ファミリー向け作品として、ドラマ的に難しい設定を掘り下げるよりも、子供が観て単純に楽しいドタバタアクションをメインに展開する、というのは当時の時代性を感じさせる作風となっています。
レックスとトップスと出会ってからの展開もシンプルで、ティミーが携帯していたモニターのリモコンを使用すると、敵の動きを止められるため、
その必殺武器を目的にティミー自身がミスタービッグに囚われてしまったため、今度はティミーを助けてミスタービッグを倒し、
ヒューズを取り戻すために、全員でミスタービッグの根城であるビッグタワーへの救出作戦を決行する、という感じでクライマックスに突入していきます。
主人公が助けられる目的になる、という意外すぎる展開ですが、、。普通はヒロインの役目のような、、。
クライマックスも勿論乱闘アクションメインで、ロッキー族と仲間たちの戦いが描かれ、そこにレックスとビッグの因縁の対決が挿入されていきます。
因みに、レックスは普通の喧嘩アクションですが、トップスの方は武術アクション系ですので、アクションシーンはトップスの方が見栄えがしてカッコ良く見えます。
イメージ的にはゴールデンハーベスト社が製作した(ミュータントタートルズ)みたいな感じでしょうか。
最後の最後には、嫌味担当気味だった飛べない恐竜フォリーが、再び大空に舞い上がる、という大活躍を見せて大団円となっていきます。
正直な所、登場キャラクター(恐竜)の容姿が似すぎていて、特徴的な動きをしてくれるトップス以外は、乱闘アクションになる度に、誰が敵で、誰が味方か、
劣勢か優勢か等、大事な部分がずっと把握しにくいまま進んでしまいますが、わちゃわちゃと大騒動を繰り広げている雰囲気は盛り上がりますので、
ファミリー向け作品としては十分の魅力を持った作品となっています。
という事で、細かいドラマは少ないですが、ファミリー向け作品として楽しい雰囲気を持った作品となっていますので、
特撮好きの方や、アドベンチャー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
因みに、日本でスーパーファミコン様にゲームソフトが発売されましたが、なんとなくの世界観を基にしたゲーム化という感じですので、ほぼ別物という感じのゲーム化となっています。
今では、映画よりもゲームの方が有名かもしれませんね、、。
作品情報
1991年製作 アメリカ製作 特撮ファンタジー
監督 ブレッド・トンプソン
出演 オムリ・カッツ、ショーン・ホフマン、ティファニー・ポストン、ビート・コッホ
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