おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
超高速で走るスーパーカーを巡って争奪戦が展開されるトミー・リージョーンズ主演、リンダ・ハミルトン共演、ジョン・カーペンター原案・脚本・製作総指揮のカーアクション!!
作品紹介
1986年10月10日公開
今回ご紹介する作品は、トミーリー・ジョーンズが主演したカーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
悪徳企業から脱税の証拠となるテープを盗み出した、雇われエージェント、クイントだったが、企業側が雇った傭兵ガードマンたちに追い込まれ、
苦し紛れに、輸送中だったスーパーカー、ブラックムーンの後部に証拠テープを隠してしまう。
その後、難を逃れたクイントは、証拠テープを取り戻そうとブラックムーンを追うが、駐車中のブラックムーンを、高級車専門の窃盗団に盗まれてしまう。
そして、期限までに証拠テープを取り戻したいクイントは、ブラックムーンの開発者チームと協力し、窃盗団相手に戦いを挑むことになるのだった!?
(ハロウィン)や(ニューヨーク1997)等の名匠ジョン・カーペンター原案・脚本・製作総指揮によるカーアクション作品です。
監督は(バトルトラック)やバート・レイノルズ主演の(マローン黒い標的)、(ドリームデーモン)等のB級娯楽派監督ハーレイ・コクリスで、
本作でも、小気味良い、ワクワクするようなアクション演出を披露しています。
で、主演の元CIAのフリーランスのエージェント役を演じているのが、90年代に(逃亡者)、(JFK)、(ブローンアウェイ復讐の序曲)等で、
ブレイクしていく事になる若きトミーリー・ジョーンズで、若くてもあの渋さは変わらず、追い込まれるエージェント役を好演しています。
で、ヒロインである女性車泥棒役で、1984年に(ターミネーター)、そして本作と同年には大作(キングコング2)と、娯楽映画のヒロイン役として絶好調だった時期のリンダ・ハミルトンが登場し、
可憐な魅力で、トミーリーを翻弄していきます。
で、そんなリンダ・ハミルトンの雇い主であり、車窃盗団を率いている役柄で、古くは(荒野の七人)から人気テレビシリーズ(0011ナポレオンソロ)、
その後も(デルタフォース)や(ビッグファイター)等、色んな娯楽作品の、特に悪役を中心に活躍していたロバート・ヴォーンが登場し、
いつものように知性が香り、不快感薄めなラスボス役を好演しています。
そんな実力派のスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、元CIAのエージェントで、今はフリーランスで活躍している雇われエージェントであるトミーリーが、
FBIから脱税疑惑のある会社の証拠となるテープを盗み出すように依頼され、夜中に忍び入って、なんとか証拠を手にするものの、
その会社の警備員と雇われプロガードマン(マシンガン携帯)の混合チームに追い込まれ、逃げ場を失い、
苦し紛れに、偶然輸送中だったスーパーカーの後部に、そのテープを隠してしまったことから騒動が始まっていきます。
で、偶然通りかかったスーパーカーが、本作の原題にもなっている(ブラックムーン)なのですが、時速が330キロ出せる(新幹線で一番早く走る区間は320キロだそうです)、
という物凄いスーパーカーで、元NASAの技術者が設計開発し、今まさに、その実験に成功して完成品を運んでいる所、
という奇跡の偶然が重なり、大事へと発展していきます。
で、とりあえず追手から逃れたトミーリーは、一旦分かれたブラックムーンを追ってある街へとやってきます。
で、ブラックムーンが駐車されている事を確認し、なんとか近づこうとしますが、開発者とドライバーに完全に怪しまれているので、なかなか近づけません。
で、そうこうしているうちに、ふとブラックムーンを見てみると、まさかの大車窃盗団がこぞって、そこらじゅうの高級車を手際良く盗んでいる、まさにその現場を目撃します。
しかも、その窃盗団を率いているのがリンダ・ハミルトンで、さらに、目立つブラックムーンは、リンダが自ら乗り込んで、走り去っていきます。
流石に、トミーリーも指をくわえて見ているわけにもいかないので、速攻で自身の車に飛び乗りリンダを追います。
で、激しいカーチェイスの果に、どうもブラックムーンが逃げ込んだと思われる建物に辿り着きます。
しかし、そのビルは警備が徹底されていて、簡単には入り込めそうにない、、、、、
という所から、本題へと突入していきます。
なかなかのワクワクする出だしで、都合の良い偶然ながらも、リンダは車を奪った側の窃盗団の一味、トミーリーは車の後部に隠しているテープを乗り戻したいので、
結果的にどうしてもブラックムーンを手に入れたい、そして、開発者の3人組は、汗と涙の結晶があっという間に持ち去られてしまったので、取り戻すために一味を追う、
という立場の違う三者が、ブラックムーンを巡って争奪戦を繰り広げる、という非常に燃えるシチュエーションに突入していきます。
そこに、リンダ自身は、本当は悪人、というわけではなく、荒くれた毎日を送っていた所を車窃盗の腕を買われてロバート・ヴォーンに操られるように仲間になっているだけ、という設定や、
トミーリーも、結局は自身も企業の悪の証拠を盗み出すために、泥棒のような事をしている、という二人の共感から芽生える愛情、
そして、三人組の一人が、ロバート車窃盗団の反撃にあって命を落としてしまう事で、その仲間のためにも、何が何でもブラックムーンを取り戻したい開発者チーム、
そして、やたらと監視カメラを取り付けて、リンダへの偏愛を垣間見せるロバート・ヴォーンの若干の変態感、という色んな要素が絡み合って、物語が盛り上がっていきます。
後半は、トミーリーと開発者の二人が協力し合って、ビルの中に隠されているブラックムーンの奪還作戦を決行する、
というちょっとした(ミッションインポッシブル)なワクワク展開もあり、後半にかけてさらに見所満載となっています。
ただ、ちょっとブラックムーンの活躍シーンが少なかったり、そもそも早く走る事だけが利点なのにも関わらず、
その速さを活かした展開にはならない、という、見方によっては主役とも言えるブラックムーンがそんなに活躍しないのは、少し残念ですが、
それでも、冒険心を煽るストーリー展開、トミーリーの渋さ、リンダ・ハミルトンの可憐さ、そして、
一度聴いたら耳から離れないラロ・シフリン作曲のテーマ曲のカッコ良さ、
という感じで、ワクワクするB級アクションに必要な要素が詰まった作品となっていますので、B級アクション好きの方や、カーアクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
面白いですよ。
ただ、良く考えると、ロバート・ヴォーン、大悪党のような雰囲気ですけど、やっている事はただの車泥棒ですね、、、。
でも、車を盗むために結構人を殺めているので、悪党は悪党ですが、、。
ハイリスク、ローリターン、、他の悪事の方が良かったような気がしますね、、。
作品情報
1986年製作 アメリカ製作 カーアクション
監督 ハーレイ・コクリス 原案・脚本・製作総指揮 ジョン・カーペンター 音楽 ラロ・シフリン
出演 トミーリー・ジョーンズ、リンダ・ハミルトン、ロバート・ヴォーン
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