お薦め度 ★★★★★★★★★☆
少年時代と大人時代が違和感なく交差するジュブナイルホラー完結編
作品紹介
2019年11月1日公開
今回ご紹介するのは、ご存じスティーヴン・キング原作(IT それが見えたら終わり)の続編です。
それでは、まずはあらすじから、
アメリカメイン洲の田舎町デリーで、1988年に起こった殺人ピエロ、ペニー・ワイズ(ビル・スカルスガルド)の惨劇を生き延びた少年たち【ルーザーズ】は、その後成長し、それぞれ故郷を離れ当時の惨劇の記憶も薄れていた。
しかし、2016年、再びデリーで子供たちの命が奪われる不可思議な事件が続発する。
デリーに一人残っていたマイク(イザイア・ムスタファ)は、事件について調べ、不吉な暗示などもあり、27年ぶりに【ルーザーズ】のメンバーを呼び寄せる。
再開に喜ぶメンバー達だが、すでにペニー・ワイズの魔の手は彼らに伸びていた、、、。
前作はスティーヴン・キングの映像化作品の中でもかなり成功した(キング作品の映像化は出来不出来の差が激しいと思いますので)作品でした。
物語の発端である少年時代の主人公たちが活躍する、いわゆるジュブナイルホラーのような作品で80年代のあるあるシーンなども沢山ありましたし、
ティーンキャストの好演、ペニー・ワイズ役のビル・スカルスガルドの強烈な個性などが全て良い方向に向いた作品だったと思います。
そしてその良い流れで迎えた本作の舞台は27年後という事で主人公たちが大人になった時代の物語で、
この主人公たちを演じるキャストのバトンタッチが上手くいくかどうかが本作の物語に入り込めるかどうかに関わってくる、
と思っていましたので、今回のキャストの豪華さに納得でした。
それぞれ外見もそれなりに似ているのですが、やはりそれを補って余りある演技力が素晴らしく、1と2を続けて鑑賞しても全く違和感のないくらいの演技でした。
それと今回は少年時代の回想と大人時代の現在を交互に描いていくという流れでしたが、
両方の時代の切り替わりが非常に上手く、主人公達に常に感情移入できるように細かく考えて撮影されているようでした。
テレビシリーズだったティム・カリー版も面白かったですが、本作もまた、キング原作映像化作品の傑作群に入る作品となっています。
また、上映時間約3時間とホラー作品としては少し長めですが、退屈する事なくいっきに鑑賞できました。
という事で、本作はホラー好きな方だけでなく、じっくりと物語を堪能したい方にも十分楽しめる作品となっていますので、前作と合わせて(ちょっと長めですが)の鑑賞をお勧めします。
作品情報
2019年 アメリカ製作 ホラー
監督 アンディ・ムスキエティ 原作 スティーヴン・キング
出演 ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャスティン、ビル・スカルスカルド、ビル・ヘイダー、イザイア・ムスタファ、ジェイデン・マーテル
スタッフ・キャスト
原作は前作に引き続きホラー小説の帝王スティーヴン・キング。
監督も前作に引き続き(MAMA)のアンディ・ムスキエティ。
出演は(ビトレイヤー)、(X-men)新世代シリーズ、(ミスターガラス)などのジェームズ・マカヴォイ、(女神の見えざる手)、(X-menダークフェニックス)などのジェシカ・チャスティン。
さらに(スモーキングハイ)など主にコメディ作品で活躍するビル・ヘイダー、(ナイブズアウト名探偵と刃の館の秘密)でも好演していたジェイデン・マーテルが出演している。
そして今回もビル・スカルスガルドがペニー・ワイズ役を続投している。
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