個人的な今年ベスト作品とワースト作品 2022

投稿者: | 2022年12月26日

みなさん、こんにちは、まぁくです。今年最大の寒波が押し寄せていますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は今年もあとわずかですので、昨年同様に今年鑑賞した作品の中から個人的なベスト作品ワースト作品を3本づつ順位をつけて選んでみたいと思います。

あくまで、超個人的な感想ですので、ご了承ください。

という事で、まずはワーストから挙げてみたいと思います。

それでは、まず3位は、

Missベビーシッター (BABY SITTER MUST DIE)→詳しくはこちら

パーティの夜 子供の相手 彼氏なし ダサい女が 派手に暴れる。

人気作(MR.ノーバディ)を節操なく頂いた、そのDVDジャケットとキャッチコピーのハッタリ感が凄いですが、

実際の内容自体のハッタリ度合いも凄まじく、たまたまベビーシッターに訪れた邸宅の家族が、押し入り強盗に襲われ

偶然、自身の存在を知られていなかった主人公が、縮小版女ダイハードを繰り広げる、、、、

のかと思いきや、終始コソコソと隠れ廻っているだけで、いつまでたっても反撃しない、

というまさかのかくれんぼ映画だった、という期待(そんなにはしていませんでしたが、、、)との落差が非常に激しい作品となっています。

そして第2位は、

カンフーフィスト必殺拳 (愤怒的拳头FURY FIST) →詳しくはこちら

正義の拳で歴史を変えたー

その投げやりすぎる邦題の嘘臭さに、嫌な予感しかしない見栄えですが、実際の内容も、その予感通りで、

誰がどう見ても、外見的にカンフーの達人には見えない華奢な主人公と若い母親が、ジェット・リーの(レジェンド・オブ・フラッシュファイター電光飛龍)のような、

痛快カンフー親子を演じている(つもりの)ようですが、そのなで肩で華奢すぎる体型と容姿の主人公が繰り出す、なよっとしたカンフー風の動きの連続が、

非常に脱力感を伴い、しかもそのなよっとアクションが、まるで見せ場のように挿入されますので、カンフー映画なのに、

まさかの、カンフーアクションシーンになる度に、見る気がどんどん失せてしまう、という困ったカンフー作品となっています。

しかも、後半は、ドロドロがメインになっていく上に、最終的に強敵を倒すための必殺拳を習得するシーンは、

まさかの、イメージ映像、というカンフー映画史上他に類を見ないような(コメディのカンフーハッスルやSFのマトリックス、コミックヒーローもののかちこみ!ドラゴンタイガーゲート等は除いて)トンデモ描写まで登場する

なかなかの破壊力(鑑賞している人の神経を逆なでするという意味でです)のある作品となっています。

そして、第1位は、

カンフータイガー 広東の虎 (廣東十虎鐵橋三THE TIGERS OF GUANGDONG) →詳しくはこちら

広東十虎)に数えられた実在の英雄物語を映像化した、誰がどう見てもカンフー映画を期待する見栄えながらも、

ほとんどカンフーシーンは存在せず、数度挿入されるカンフーシーンも、カンフーアクションというよりカンフー風の動き

という感じで、アクションシーンよりも、全然動かない英雄が、直立不動で、前を向いて英雄風に話しているシーンの連続となっています。

しかも、メインで描かれるのは、このペラい英雄が、悪人のドロドロ陰謀に陥れられていく展開を、ただただ見続けるだけ

という、ほとんど主役は悪人側、といっても過言ではない爽快感の欠片もない陰鬱な内容の(一応)カンフー作品となっています。

まさに鑑賞する事自体が修行とも言える修行映画、もっと言うと苦行映画とも言える作品となっています。

1位と2位は、同じような(一応)カンフー映画ジャンルの作品ですが、どちらも同じぐらいに脱力感を感じてしまった作品です。

どちらもカンフー映画のはずなのに、カンフーシーンが楽しめない作品で、武侠映画でしたら動かない主人公でも物語展開や、

中国作品お得意の軽めのCG等でそれなりに(無理矢理)楽しめる作品になっていたりしますが、カンフー映画の場合、メインの見せ場は当たり前ですがカンフーアクションなので、

動けない、動かない主人公、動かそうとしない製作者、ではやはりどのような角度から観ても、楽しみようが無く、

さらにこの2本に関しては、主人公が動かないだけに、その分悪役側がメインになってしまって、悪役が非道の限りを尽くすシーンがメインになってしまう

という通常カンフー映画に求められるスカッとした爽快感やカタルシス等は、一切得られず、逆に180度真逆の観たくない陰鬱な物語を見せられ、どんよりした気分になる

という点で共通した作品となっています。

このドロドロ陰鬱展開は、どうも最近の配信向け中国作品の一つのトレンドとなっているようで、武侠作品のような他の作品でもどんどんと嫌な展開になっていく作品が、多く見受けられました。

恐らく、日本に入ってきていない作品でも、そういった作品は多々あるのではないでしょうか。

という事で、そんな残念な作品とは真逆の、非常に楽しめた作品のベスト3位ですが、

まず3位は、

共謀家族 (誤殺SHEEP WITHOUT A SHEPHERD)→詳しくはこちら

家族がやむをえず犯してしまった罪を、頼りなさそうな父親が奮起してなんとかもみ消して、逃げ切ろうとする緊迫感満載のサスペンスで、

追う側のジョアン・チェンの名演と家族側の名演、さらに主人公が映画好きの設定で、いろんな犯罪映画を参考にして、

逃げ切るためのアリバイを作っていく、という映画ファンがハマるような設定が非常にワクワク感を煽る秀作となっています。

それぞれのアリバイの元ネタ映画を知っているとさらに楽しめる要素もありますので、色んな意味で一粒で数度美味しい作品となっています。

そして、第2位は、

スピリットウォーカー (SPIRIT WALKER) →詳しくはこちら

記憶を失って目覚めた男が、自分自身が誰かも分からないうちに、12時間ごとに別人の身体に意識だけを乗り移らせていく、

という設定が非常に面白く、また、他人にはその時、自分がどのような姿で映っているのか?

という表現を鏡やガラスなどの反射を使って表現する、という表現の巧みさが、また良い意味での混乱を招き、

主人公が陥っている、自分が何者で、何故こんな目に合っているのか?という混乱を上手く表現している秀作サスペンス作品となっています。

乗り移りを繰り返すうちに、やがて明らかになってくる驚愕の事実と、そこに行きつくまでのサスペンスフルな展開に、

まさに瞬き厳禁な作品で、既にハリウッドリメイクが決定しているのも納得の出来栄えとなっています。

そして、第1位は、

ゴッドスレイヤー神殺しの剣 (刺殺小説家 A WRITER’S ODYSSEY) →詳しくはこちら

ポスターイメージやタイトル等から、他の中国製配信専用作品のような、ほとんど映画というよりドラマに近いような作品と思いがちですが、

しっかりとした内容とクオリティで、日本でも劇場公開された作品です。

現実と虚構の世界を織り交ぜて描いていく、という設定は他の作品でもありましたが、本作はその描き方が非常に巧で、

物語が進むにつれて、主人公が置かれている状況と、色んな謎が明らかになっていく、という感じで謎とき要素も含まれ、

そこに主人公が、絶体的な制度で投げた物を標的に当てる事ができる、という(ジョジョの奇妙な冒険)のスタンド能力を持ったような主人公のアクションも挿入され、

後半では、他の特殊能力を持った者とのスタンド合戦や、虚構の世界での大冒険等、娯楽要素が上手い具合に詰め込まれています。

1作だけで終わってしまうのは勿体ないぐらいの、もっと続きが見て見たくなるような秀作となっていますので、

機会がありましたら是非ご鑑賞をお勧めします。

それでは、日記形式では今年最後となりますので、今年も駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

来年からは、映画好きの方の作品選びに、もっとお役に立てるように、見やすいブログを心がけて改善していきますので、また宜しくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。

といいつつ、ブログの記事更新自体は明日以降もしますので、宜しくお願い致します。

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個人的な今年ベスト作品とワースト作品 2022」への2件のフィードバック

  1. S原

    まぁくさん、こんにちは。「あなたの知らないワゴンセールの世界」のS原です。

    今回も笑いました~!こういうときって、何故かワースト3の方をしっかりと読んでしまうというね・・・(微笑)

    このブログの紹介記事の中で個人的ベスト3(大笑いしたベスト3)は、「ジョーズ・ザ・モンスター」「ハリケーンマックス」「ロボハンター霊幻暗黑團大戦争」だったのですが、残念ながら選外でしたか
    しかし、それら強豪(?)を押しのけて選ばれたワースト3本は、さすがの(ダメな)作品のようですね。とくに「カンフータイガー 広東の虎」は、凄そうです。カンフーをしない(というかしている風の)カンフー映画って! 世の中は広いですねえ。いつか中古店で出会えるといいのですが・・・いやまあ、出会わなくてもいいのですが(笑)

    今年もあと少しですが、来年もハリケーンマックスな記事を楽しみにしています!

    追伸:あーそうそう、こちらのブログの最近の記事は、まぁくさん好みかも、、、です。今後ともよろしくお願いいたします。

    返信
    1. まぁく 投稿作成者

      S原さん、いつもありがとうございます!確かに、ご指摘の通り(ジョーズ・ザ・モンスター)(ハリケーンマックス)(ロボハンター霊幻暗黑團大戦争)も相当な強敵だったのですが、それらの作品は、角度を変えて(自分の気持ちを切り替えれば)みれば、それなりに楽しめる要素があったりするのですが、ワーストに選ばせてもらった3作、特に偽カンフー2作に関しては、カンフーをしない+悪役が悪行を働く事をメインに描く、という誰がそれを望んでいるんだ?というような展開の二重苦に、不快すぎてギリギリ最後まで鑑賞出来た2作でした。と、散々けなしておきながら、(カンフーフィスト必殺拳)のDVDソフトを、新品で購入してしまっているという矛盾、、、。来年もまた、ちょっとズレた作品をご紹介させて頂きますので、引き続き宜しくお願い致します!

      返信

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