お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
実在した黒社会のボスと汚職香港警察総探長の実録ドラマをドニー・イェンとアンディ・ラウ初共演で描く犯罪アクション!!
作品紹介
2020年7月24日公開
今回ご紹介するのは、宇宙最強ドニー・イェンと永遠の香港スター、アンディ・ラウが初共演したバリー・ウォン監督作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1960年、イ・サイホウ(ドニー・イェン)は仲間とともに中国本土から不法移民として香港にやってきた。
生活に貧窮した彼らは、高額な日銭を目当てに黒社会同士の暴動に参加する。
そこで、この暴動をたまたま監視していた香港警察の探長、リー・ロック(アンディ・ラウ)と出会う。
やがて、意気投合した二人は結託し、サイホウは麻薬王として、ロックは警察上層部へとのし上がっていくのだった。
ここへきてドニーとアンディ初の共演作です。
しかも、主演二人がお互い製作も兼任するほど入れこんだ作品で、監督は香港娯楽映画系作品の巨匠バリー・ウォンです。
香港映画が一番元気だったころから活躍している3人が揃った超話題作となっています。
しかも、アンディ・ラウは1991年製作の(リー・ロック伝大いなる野望part1炎の青春)と続く(リー・ロック伝大いなる野望part2香港追想)の2部作で、一度リー・ロックを演じて大ヒットさせていますので、その大ヒット作の26年ぶりの続編ともいえます。
それだけ、話題が集中している作品ですので、中国公開時は87億円越えの大ヒットを記録し、2017年度香港映画興行収入第4位となりました。
それだけ、話題になっていながら、何故か日本での公開は少し遅れましたが、しっかりと劇場公開されて良かったと思います。
この作品がDVDスルーなどになってしまったら、それこそ、香港映画もいよいよ日本で観る機会が極端に少なくなってしまいますので。
それぐらいのランクの作品だと思います。
物語は1960年代から1970年代へのギラギラとした時期で、生命力のあるドニー一派が、セットとCGで再現された当時の香港の街中を走り廻っています。
特に目を引くのは、今は取り壊されてなくなった魔窟といわれた九龍城で、簡単にいうとスラム街のような地域で、警察の権力さえ届かないような犯罪が横行する、ちょっと危険な地域が再現されています。
その九龍城に加えて、その上空を懐かしの旧啓徳空港から飛び立つ飛行機が建物ギリギリを飛び交うシーンがCGで再現されていて、主人公たちがそれを眺めるシーンが印象的でした。
80年代から活躍してきた、バリー・ウォン監督と、製作・主演のドニーとアンディがいたからこそのノスタルジックな良いシーンとなっていました。
アクションに関しては、本作は実録ドラマですので、いつものドニーの鉄拳は炸裂せずに、喧嘩アクションのみでした。
当たり前ではあるのですが、個人的にはやっぱり、ちょっとだけでもカンフーっぽいシーンも見たかったのですが、、。
ドニーもカンフーアクションはありませんが、ここへきて完全な黒社会の役柄を勢いよく演じており、役柄の幅がまた広がったようなように感じました。
終始、(ラスト以外)かつらを装着しての演技でしたので、正直なところ違和感はずっと、完全にありました(ドニー一派全員)が、そこは気づかないフリですね、、。
主演二人以外では、リー・ロックの腹心の部下役のケント・チェン(イップマンでも好演していました)が非常に男泣きの好演をしています。
後半、銃での打ち合いとなり、追い詰められますが、そこでケント・チェンがアンディに語り掛けます。
ケント・チェン『席を、席を空けといてくれ、、。』
アンディ『席?』
ケント・チェン『俺は、来世でもあんたと組んで仕事がしたいんだ、、。』
ケント・チェン『あんたの隣の席を空けといてくれ、、。』
男泣きシーンです、、。
香港映画、久しぶりの男泣き作品です。
内容的に警察が腐敗していた時期や、リー・ロックという人物に馴染みがない日本では、いまいちピンとこない部分はありますが、
単純にドニーとアンディ共演の犯罪ドラマと思って鑑賞すれば、十分楽しめる作品となっていますので、機会がありましたらご鑑賞ください。
作品情報
2017年製作 香港製作 犯罪ドラマ
監督・製作・製作総指揮・脚本 バリー・ウォン 製作 ドニー・イェン、アンディ・ラウ
出演 ドニー・イェン、アンディ・ラウ、ケント・チェン、フィリップ・キョン、ウィルフレッド・ラウ、ユー・カン、フィリップ・ン、チャーリー・チャン
その他のドニー・イェン主演作品
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