【レア作品!香港映画】トップポリス(傲气雄鹰PROUD AND CONFIDENT)97分

投稿者: | 2022年6月9日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

警察の精鋭部隊トップポリスの訓練の日々と活躍をアンディ・ラウ主演で描いた香港警察版(トップガン)!!後半の怒涛のアクションは必見です!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、アンディ・ラウ主演の警察特殊部隊アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから

香港警察は、1997年の香港返還を前に、相次ぐ凶悪犯罪を撲滅するために各部署のエリートを招集して特殊部隊BOBを結成した

選抜されたメンバーは即座に訓練を開始したが、その間にも越境犯罪者は増加し、彼らはまだ訓練も十分ではないままに、出動することとなるのだった!?

前半は完全に(トップガン)の展開そのまま、後半はオリジナルの怒涛のコマンドアクションが展開される特殊部隊アクションです。

主演はこのVHSがリリースされた時期には、まだそれほど知名度が高くなかった若き日のアンディ・ラウで、

VHSジャケットのキャスト紹介欄にはアンディ・ラウとは表記されずに、まさかの(リュー・ダー・ファー)と中国語読みで記載される、

という今では考えられないような紹介のされ方をしています。

それぐらいにフレッシュな扱いだったころの作品になります。

内容は、香港映画の人気ジャンルの一つ特殊部隊ものの流れをくむ作品で、そこにコメディ的な要素と怒涛のアクションを取り入れる、

というザ・香港映画という雰囲気の作品となっています。

ただ、特殊部隊員たちが集結して訓練を受ける前半部分は、完全にハリウッド製作の大作(トップガン)の内容と設定をそのままあやかってしまっていますので、

得意げで血気盛んなアンディ・ラウは(トップガン)で言うところのトム・クルーズ

アンディ・ラウ

主人公と恋に落ちる女性教官役、つまりケリー・マクギリスに当たる役柄はロザムンド・クワンが演じ、

ロザムンド・クワン

相棒役は(香港カンフードラゴン少林寺)(七福星)でお馴染みのミウ・キウワイが演じ、

ミウ・キウワイ

ライバルであるアイスマン役に当たる役柄を(ザ・ミッション非情の街)等のジョニー・トー作品でブレイクするフランシス・ンが演じています。

フランシス・ン

さらに相棒の奥さん役で出演していたメグ・ライアンに当たる役柄をゲスト的に登場する(男たちの挽歌2)や(ファイヤードラゴン)等のレジーナ・ケントが演じる、

レジーナ・ケント

という徹底して(トップガン)の内容と設定をほとんどそのままトレースしていきます。

既に名前の通っているスターでも、普通に大ヒット作品のパクリ、、あやかり作品に主演する、という、こちらも当時の香港映画の流れを感じる内容となっています。

トップガンそのまま、、

そういえば、チョウ・ユンファでさえ、エディ・マーフィの大ヒット作(星の王子ニューヨークへ行く)の設定と物語展開そのままな(ゴールデンガイ)なんて作品に主演していました。

今では、ちょっと考えられないですね。

というように結構な豪華キャストが既に有名作品で語られた物語をなぞっていく前半はさておき、後半に入ってからは、怒涛の展開となっていきます。

仲間の一人が犠牲になり、さらに敵組織のリーダーにコテンパンにやっつけられる事で、自信を喪失したアンディはかなりの挫折を味わう事になります。

それでも当然、凶悪犯の犯行は留まるところを知らないので、戦闘や訓練に参加はしますが、なんとも覇気がなく、

走っても他のメンバーにさえ追いつけない、というどうしようもない所まで落ちてしまいますので、先発隊のメンバーからは外され、後方支援として現場に赴く事になります。

ラム・ウェイ演じる教官にどやしつけられるアンディ

で、あの因縁の組織との戦闘がいよいよ開始され、犯罪組織(一応ベトナム人犯罪者という設定)VS警察特殊部隊の重火器を使ったアクション展開に入っていくのですが、

この廃村(?)を舞台にした銃火器アクションが、凄まじく、爆破量の凄さと、当時のアクションの主流だったデススタント系のアクションとが相まって、

絶対に怪我人が続出しているようなアクションシーンの連続となっています。

(プロジェクトA)のディック・ウェイも出てます

しかも、お互いに打たれる犠牲者も多く、撃つ、被弾、絶命、を繰り返しても、繰り返しても全然人数が減りませんので、

ポリスアクションというより完全に戦争アクションの様相を呈していきます

なので、全然決着がつかずに延々と戦闘は続きます。

凄まじい爆破アクション
ほぼ戦争映画です

で、ようやく仲間の危機を救うためにアンディ復活、となるのですがこの復活のきっけのアクションが独創的で、

そうだ、自信だ、大事なのは自信を持つことだ!

と心の中で自分に言い聞かせたアンディは、おもむろに鞄から手りゅう弾を取り出し、敵に投げつけるのですが、

そこで、神業レベルの集中力を発揮して、戦闘を勝利に導いていきます。

敵がバズーカ砲で狙っている!危ない!
『自信だ!自信が重要なんだ!うぉりゃあああ!』
ヒューーーーン!
ホール・イン、、、
ワン!!

という事で、前半の有名映画の設定と展開をそのまま頂く流れや、後半の怒涛のアクション、そして主人公復活に至る独創的すぎるシーン等、

当時の香港映画らしさをフルに感じることのできる作品となっていますので、機会がありましたらご鑑賞ください。

前半はさておき、後半は手に汗握る展開の連続ですよ。

作品情報

1989年製作 香港製作 ポリスアクション

監督 リー・チンツー

出演 アンディ・ラウ、ミウ・キウワイ、ロザムンド・クワン、フランシス・ン、ディック・ウェイ、ラム・ウェイ、チャン・ロン、ラム・シュー

ラム・シューも出てます
チャン・ロンも出てます

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