大切な人を失った家族が踏み込む禁断の領域
2019年製作 ホラー
監督 ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー 原作 スティーヴン・キング
出演 ジェイソン・クラーク、ジョン・リスゴー、エイミー・サイメッツ、ジェテ・ローレンス
監督は【セーラ少女のめざめ】のケビン・コルシュとデニス・ウィドマイヤーのコンビ。出演は父親ルイス役に【ターミネーター新起動ジェネシス】、【エベレスト3D】など近年活躍著しいジェイソン・クラーク、母親レイチェル役に【エイリアン・コヴェナント】などの出演作の他に監督としての経験もあるエイミー・サイメッツ、長女のエリー役に【スノーマン雪闇の殺人鬼】などのジェテ・ローレンス、そして近隣住人ジャド役に【ハリーとヘンダスン一家】、【レイジングケイン】などの演技派ジョン・リスゴーが脇を固めています。原作はスティーヴン・キングが1983年に出版したベストセラー小説で、89年に同名タイトルで1度映像化されています。また原作とは無関係な映画の続編もエドワードファーロング主演で92年に製作されています。原題の英語の綴りは本来PET CEMETERYですが、子供が作ったペット用のお墓なのでPET SEMATARYと間違った綴りを書いてしまうというエピソードがそのまま生かされています。日本で出版されている小説タイトルはそのままペットセマタリーです。
あらすじ
ルイス・クリード(ジェイソン・クラーク)は妻レイチェル(エイミー・サイメッツ)娘エリー(ジェテ・ローレンス)息子ケイジと愛猫チャーチと共にメイン洲の森の中にある一軒家に引っ越してくる。ある日チャーチが事故で死亡し、その事実を娘に伝える事ができないルイスは仲良くなった近隣住民ジャド(ジョン・リスゴー)に連れられて先住民の墓のある地域に行き、そこにチャーチを埋めるように勧められる。そして数日後なんと死んだはずのチャーチが生きてクリード家に戻ってきた。しかし、戻ってきたチャーチは以前とどこか様子が違っていた。チャーチの違和感に恐怖を感じる日々の中、さらにクリード一家にはそれを上回る悲劇が迫っていた、、。
感想
原作を読んで89年製作のメアリー・ランバート監督版も鑑賞しましたが、そちらは原作にできるだけ忠実に描かれておりその後続いていくスティーヴン・キング小説の映画化の良い見本となるような秀作(映像化された作品にはあたりはずれが多いようですので)でした。本作も今の時代の技術においてまた新たな良い見本となったように思いました。ただ今回は中盤に原作とは大きく違う展開があり、その違いによってラストでは原作とは違う終わり方となっていました。ホラー映画としては今回のようなラストもありだと思いますが、原作ファンの方は納得いかない部分はあるかもしれません。ですがその展開の変更によって娘役新星ジェテ・ローレンスが予想外の演技を披露してくれますので後半は非常に物語に引き込まれました。