おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
繰り返され続ける(西遊記)の映画化作品ながらも、孫悟空が主役であるはずなのにそんなに活躍しない変化球として楽しめるベニー・チャン主演による番外編!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(西遊記)の世界観ながらも二人のヒーローが激突しながら共闘する番外編的な作品です。
それでは、まずはあらすじから、
天界を治める鉄面星王は、天界の秩序を守る目的で人間を捉え、天界で完全な労働力として酷使していた。
この人間たちを解放するために孫悟空が立ち上がるが、その前に神兵ヨウ・ゼンが立ちはだかる。
悟空の計画を阻止するために人間界に降り、そこでかつての生家を訪れたヨウ・ゼンは、争いの虚しさに疲れ、人間界で生きていく事を決意するが、、!?
繰り返される(西遊記)映画化作品の最新作です。
今回の主演キャストは、最近主演作が急増しているベニー・チャンです。
ベニー・チャン、、、。
私の完全な勘違いでベニー・チャンをペニー・チャンだと思い込んでしまっていました!
本作の主演キャスト表記で陳浩民、英語名が(BENNY CHAN)とはっきり出てきましたので、完全にペニーではなく、ベニーという事がはっきりしました!
申し訳ありませんでした!
以後、こういうことが無いように気を付けてブログ記事作成致します。
という事で、英語名が、完全に2020年に亡くなられた香港の有名監督ベニー・チャンと全く同じなので、非常にややこしく、
アマゾンでベニー・チャンと検索しても俳優のベニー・チャン出演作品と監督のベニー・チャン監督作品が一緒に出て来てしまう、
というまるで同一人物のような扱いになってしまっていますが、全く別人ですのでお気を付け下さい。
という事で、俳優ベニー・チャン主演の(西遊記)ものの最新作ですが、普段武侠作品などに多く出演してるべにーですが、
正直、他の主演作(レジェンド・オブ・ゴッド封神伝説)(詳しくはこちら)や、(ザ・デーモンハンター魔道伝説)(詳しくはこちら)等では、
そんなに機敏なアクションは見れませんでしたので、機敏なアクションを必要とされそうな(西遊記)の孫悟空役で大丈夫か?
と思いつつも、なんとなく期待もしていたので、不安と期待が混ざりつつ鑑賞してみましたが、、、
結果は、孫悟空役ではありませんでした、、、。
実際べにーが演じてるのは孫悟空のライバル、ヨウゼンとうキャラクターでした。
原題のタイトルにはしっかり(西遊記)の中国語タイトルが入っていて、邦題はさらに(孫悟空伝MONKKEY KING)とまで言っておいて、
孫悟空が主役ではない、という変化球!
一応、体裁としては悟空とヨウ・ゼンのダブル主演的な意味合いっぽいですが、孫悟空が主役として物語が始まっておきながら、
べにーが脇役として登場するやいなや、悟空は主役の座を奪われ、神兵の下っ端であるヨウ・ゼンがメインの話になってしまう、
というまさかの物語構成。
後半になって悟空も再合流しますが、物語の大半はべにーの話になってしまいますので、これを(西遊記)や(孫悟空伝)と言ってしまって良いのかどうかも怪しい展開となっています。
主演俳優のスケジュールの都合であまり出演できないので、主役として登場しながらも、途中離脱して良い所だけさらって行く、
といった作品は結構ありましたが、主演俳優が脇役として登場しながら、中盤から主役に躍り出るというパターンはなかなか珍しいのではないでしょうか。
それぐらいに孫悟空の影が薄い(孫悟空伝)となっています。
で、物語は、簡単に言ってしまうと悟空とヨウ・ゼンが激突しながらも最終的に協力して天界を牛耳っている鉄面星王という女帝をやっつける、
という物語で、悟空の強さは最初から圧倒的ですが、べにーの方がてんで弱い、というのが本作の見どころとなっています。
母親は仙女だけれども父親が人間で、その神と人間の間に生まれたヨウゼンは、幼いころから虐められ、蔑まれて育ったようで、
神兵でありながらも、非常に卑屈で弱い心を持っている、というのが物語のミソで、要するに孫悟空は既に強いのでそのまま成長もしませんが、
弱すぎるヨウゼンが戦いに参加するには強くなる必要がありますので、そんな弱いヨウゼンが色んな経験を積んで、強くなっていくまでを描いた成長物語になっている、という事になります。
という流れで、本作は途中で主人公がバトンタッチする、というちょっと変わった作品となっています。
それにしても、タイトルにはそういう内容を反映させてもらいたいところですが、、、。
アクションに関しては、いつものべにー作品同様に、ワイヤー技師まかせのアクションで、相変わらず、という感じですが、
どちらかというと孫悟空の方がしっかり動いていたように見えました。
孫悟空なので当然なのですが、、、。
個人的には、主役ではない主役べにーよりも、主役なのに主役ではない孫悟空よりも、クライマックスの悪女っぷりが痛快な、
鉄面星王を演じるチャン・チューシュエンが一番目立っていたように感じました。
役柄的には凄く屈折したキャラクターですが、天界のボス(神の頂点)でありながらも、非常に身勝手な支配者、という神様像が、
一つ突き抜けているような感じで、べにーの相手にとって不足なし、という感じでした。
例によってべにーのかつらの切れ目や、後半覚醒してからの衣装が少年漫画のようなデザインですが、そういうなんとなく親しみ易そうな雰囲気がべにー作品の魅力かと思われます。
名前間違えていた私が言うのもなんですが、、。
という事で、(西遊記)ものを期待するとお馴染みの展開やキャラクターは一切登場しませんので、がっかりする方もいるかもしれませんが、
完全な番外編と考えると、変化球が心地よくもありますので、武侠作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、べにー、もうすぐ本格カンフーっぽい作品リリースされますが、大丈夫でしょうか、、。
作品情報
2021年製作 中国製作 武侠ファンタジー
監督 ルオ・ラー
出演 ベニー・チャン、ディン・フイユー、チャン・チューシュエン
その他の(西遊記)作品
名アクションスター、ルイス・ファン主演ながらもほとんどアクションしない作品(孫悟空 地獄からの復活!)はこちら
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