おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
(新少林寺伝説)の元子役カンフーアクションスター、シェー・ミャオ主演によるしっかりとした歴史スペクタクルアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(新少林寺伝説)などの元子役スター、シェー・ミャオ主演の歴史スペクタクルアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1162年武人シンキシツ(シェー・ミャオ)は、度重なる金の横暴と宋各地への侵略に対し、奪われた土地を奪還すべく武装蜂起する。
しかし兵の大部分を失ったシンキシツは、協力を仰ぐために隣接する泰安城を守るカスイの元を訪ねるが、過去の因縁により、条件付きでの協力となる。
その条件とは兵500名で、隣国から攻め入る大軍勢を打ち負かす、というものだった!!
(新少林寺伝説)でジェット・リーの息子を演じていたシェー・ミャオ君が青年イケメンスターになって帰ってきて主演した歴史アクション大作です。
南宋時代の実在の英雄シンキシツを主人公に、歴史に名を馳せた英雄たちの知られざるドラマが描かれます。
という事で、基本的には歴史スペクタクルアクションジャンルの作品ですので、今回は武術アクションというより、大勢で戦う合戦アクションがメインです。
ですので、シェー・ミャオの超絶アクションが堪能できる、といったタイプの作品ではありませんが、度々挿入される合戦シーンは、
やはりしっかりした動きのできるシェー・ミャオらしいキレのあるアクションとなっていますので、イケメンだけで全く動けないキャストによる他の中国作品とは全く違う迫力が魅力となっています。
また、近年のシェー・ミャオ主演作(少林寺十八の羅漢)(詳しくはこちら)や、(少林寺阿羅漢VS鬼神羅刹)(詳しくはこちら)などに共通して見受けられる、
シェー・ミャオ独特の滾るような熱さが、物語の主人公であるシンキシツのキャラクターと非常にマッチしていて、乱世を駆け巡った英雄を説得力あるキャラクターに仕上げています。
物語はそんなシンキシツが、統治していた村を敵国である金に乗っ取られ、仲間数十人と復讐を誓い、隣接する泰安城を守る軍に協力を願って、
再び金を打ち破り、奪われた土地を奪還するために武装蜂起する、という大筋となっています。
この大筋に、仲間の裏切りや、ライバルとの友情、そして仲間との別れや、戦場での恋などのドラマが割と盛りだくさんに描かれています。
最近の中国作品、70分代の短い上映時間でサクッとスポーティに終了してしまう作品が多い中、110分という割と長尺(中国映画にしてはですが)をしっかりと使って、
ちゃんとしたドラマが描かれていますので、説明不足で、今何をしているのか分からない、という事も少なく、主人公たちが置かれている状況がしっかりと伝わり、
あまり親しみのない英雄たちの物語にしても、どういう人物かもちゃんと分かるようになっています(当たり前ですが、)ので、
歴史アクションとしては楽しみやすい作品となっています。
ただ、シンキシツというちょっと馴染みの薄い実在の英雄が、その後どういう活躍をしていったのか、までは知りませんでしたので、
予備知識無く鑑賞していたのですが、
冒頭で、年老いたシンキシツが昔を思い出すようなシーン(老けメイクのシェー・ミャオが演じています)から物語が始まりますので、
その後始まる若き日のシンキシツが、どれほど無謀で命知らずな捨て身の戦法で戦って、しかも仲間たちがどんどんと絶体絶命のピンチで倒れていっても、
主人公だけは絶対に生き残る事が確定してしまっていますので、ハラハラドキドキ感は若干薄れてしまうのはちょっと残念な展開でした。
老人時代のシンキシツが何か意味のある動作をする、という事も特にありませんでしたので、この始まりと終わりはなかった方が良かったような気がしましたが、どうでしょうか。
時代の移り変わりの儚さ等を描いている、という事でしょうか。
という事で、武術アクションとしては大人し目ですが、歴史アクションとしては十分楽しめる、ちゃんとした映画となっていますので、
歴史アクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
あと、シェー・ミャオ、戦場でちょっと彼女とイチャつきすぎですね、、。
作品紹介
2020年製作 中国製作 歴史アクション
監督 ジャン・ジェ
出演 シェー・ミャオ、ナン・ション、チャン・ハセオン、チョウ・クイ
その他のシェー・ミャオ出演作品
ちょっとこじんまりとした少林寺伝説を描いたカンフー作品(少林寺十八の羅漢)はこちら
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