おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
中国版インディ・ジョーンズともいわれる人気の冒険小説（鬼吹灯）シリーズの繰り返される映像化作品の最新作！！今回も先祖代々かけられている呪いを解くために首無し山での冒険に挑戦！！
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、人気小説（鬼吹灯）シリーズの最新映像化作品です。
それでは、まずはあらすじから、
先祖代々呪いの呪縛に悩まされる一族であるフー・バーイーは、呪いを解く手がかりがるとされる首無し山へと向かう。
そこにある黄金の棺に呪いを解く力があるとされ、洞窟に入っていくが、仲間の一人である教授の策略により、棺は横取りされ、
未知の力が開放されてしまうのだった！？
近年の中国映画は同じ原作の映像化や同じシリーズの映像化、リメイクなどが極めて多いですが、本作も有名冒険小説（鬼吹灯）シリーズの映像化となります。
ただ、本作も続編シリーズというより同じ登場人物を別人キャストが演じる、というお手軽シリーズ作品となっていますので、
基本的に他のシリーズ作品を鑑賞していなくても問題なく単発で楽しめる作品となっています。
ただ、本作の登場人物があまり説明なく親しげにしているので、もしかすると本作以前に同じキャストでの映像化があるのかもしれませんが、
残念ながら日本ではリリースされていませんので、そこは何らかの別の冒険があったのだな、という心づもりぐらいで大丈夫かと思われます。
同じメーカーから（トレジャー・オブ・ムージン天空城の秘宝）という作品がリリースされていますが、こちらも別人キャストの作品ですので、別作品と考えてもよさそうです。
ただ、ルー・ダンという本作の製作者が、本作と（トレジャー・オブ・ムージン）、そして背景がCGというとんでもない同じ（鬼吹灯）シリーズ作（ドラゴンラビリンス）（詳しくはこちら）と全て共通していますので、
凄まじく異なるクオリティに同じシリーズとさえ思えませんが、意外に製作側は３部作ぐらいの考えで製作しているのかもしれません。
だったら、せめてキャストはそろえて欲しいところですが、、
という事でテレビドラマにもなっている（鬼吹灯）シリーズの最新作ですが、
今回もいつも通りに、呪いを懸けられた一族である冒険家、フー・バー・イーが、呪いを解く手がかりをつかみ、首無し山という凄い名前の山に眠る秘宝を手に入れれば、
呪いの病は完治できる、という事で仲間たちと共に山を目指す、、、、
ところはほとんど回想シーンで、舞台のほとんど80％ぐらいは洞窟内でのトラップをどのようにクリアしていくか？という展開になっています。
（ドラゴンラビリンス）では移動シーンはほとんどCG背景というトンデモ箱庭冒険アドベンチャーでしたが、今回は要するに移動もほとんどせずにほぼ洞窟内で終わらせる
というおうち時間アドベンチャーとなっています。
しかも、主人公であるフー・バーイー（彼女でさえ、フー・バーイーとフルネームで呼びます）は、基本的にすべてのトラップの解決方法を何故か知っていますので、
洞窟内でほとんど物語が終わる上に、トラップクリアは全て予定調和という、他の冒険ものでは味わえないような感覚が、ある意味コントのような（ドラゴンラビリンスもそうでしたが）雰囲気さえ漂います。
あと、一緒に旅に同行している教授が、物凄く怪しいのですが、やはり悪だくみを考えていて、秘宝を横取りしようとし、何故かゾンビになる、
というしっぺ返しの上に、結局元の状態に戻り、しかもラスト近くでは、そんなやりたい放題した割に結局そんなに悪人ではなかった、という落ちまでついて、
何をどう思わせたいのかはっきりしない展開が続く内容となっています。
旅の果てに結局呪いが解けてしまっては次に続かないので、そのまま呪いの解除は次回に持ち越しとなりますが、毎回毎回鑑賞後に、冒険映画を見た感触が全くないのが本作の特徴となっています。
あと、本作主人公の小物感がさらに作品をスケールの小さい作品に見せている、とも感じてしまいました。
最近の中国映画、どういう基準で主人公をキャスティングしているのか、良く分かりません。
とはいっても実は物凄く人気者なのかもしれませんが、、、オーラが、、。
という事で、冒険アドベンチャージャンルを期待して鑑賞すると満足は得られないかもしれませんが、（鬼吹灯）シリーズを鑑賞し続けている方等は、
本作だけ鑑賞しないのもなんですので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、同じシリーズが多いですね、、。
そういえば、スー・チーが出演していた（ロストレジェンド失われた棺の謎）も（鬼吹灯）シリーズですね。
作品情報
2019年製作 中国製作 冒険アクション
監督 ウェイ・リージョウ 製作 ルー・ダン
出演 ジャオ・ズオ、ユー・シンイェン、ミー・トー、リアン・グオロン
その他の冒険アクション作品
ジャッキーとシュワルツェネッガーが夢の競演を果たした冒険アクション（レジェンド・オブ・ドラゴン鉄仮面と龍の秘宝）はこちら
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