おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
元暗殺者のエリートが田舎町を舞台に押し寄せる新たな暗殺者たちと戦いを繰り広げるバリー・ペッパー版規模の小さい(ジョン・ウィック)!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(プレイべート・ライアン)などのバリー・ペッパー主演による暗殺者アクション作品です。
それでは、まずはらすじから、
引退した元暗殺者集団のエリート、ニコラス(バリー・ペッパー)は、今は田舎町でひっそりと一人で暮らしていたが、
ある日、元上司が訪れ、活動中の工作員が次々に殺され、自身の娘も誘拐されたので、協力して欲しいとの申し出を受ける。
かつて、仲間を裏切ったとされ、引退した過去を持つニコラスは汚名返上のため、組織に協力する。
かつて(プライベートライアン)やジョン・トラボルタがラジー賞総なめの(バトル・フィールドアース)等で濃いめのイケメンとして活躍していたバリー・ペッパー主演作品です。
近年はワニパニック映画の傑作(クロール凶暴領域)(詳しくはこちら)やニコラス・ケイジ主演の(ドラッグチェイサー)(詳しくはこちら)などで、
渋めのちょいワルおやじ的に、また新たな魅力を発揮しています。
そんな良い流れの中での本作、という事で、今回は今現在は田舎で静かに暮らしている元凄腕暗殺者という、ある程度年齢を重ねたレジェンドのみが演じて説得力のある、
人気の設定の物語となっています。
その元凄腕暗殺者が、押し寄せる刺客たちをどんどん返り討ちにしていく、という事で簡単に言ってしまうと、
デンゼル・ワシントンの(イコライザー)とキアヌ・リーブスの(ジョン・ウィック)ほとんどそのままの物語となっています。
田舎暮でひっそりと一人暮らし、それでも周りには常に気を使っているので、腕が落ちているわけではなく、しっかりと闇の世界の番人とコミュニケーションも取りつつ、
平穏な日々を送り、毎日の日課は、お気に入りのカフェでの朝食と、老オーナーの書店での書籍購入、という(イコライザー)を参考にしていないとは言わせられないような似通った設定で、
いずれ訪れてくる暗殺者を返り討ちにしてきます。
とは言っても本作は非常に低予算のようで、押し寄せる暗殺者にそれぞれ見所となるようなシーンは無く、それほど強敵ではない暗殺者ばかりが登場しますので、
敵とは戦いますが、ほとんどバリー・ペッパーの無双状態となっています。
ただ、本来、強敵をも余裕で倒していくから主人公の強さが強調されるのであって、登場するなり隙だらけで、やられ放題の敵ばかりですので、
いまいちバリー・ペッパーの凄腕ぶりが伝わってこないのがちょっとした難点となっています。
ただ単に有名作を真似れば同じように楽しめる作品が出来上がるのではなく、作品が面白いのには、何気ないシーンの積み重ねなど、ちゃんとした理由がある、という事が本作を観ると改めてわかります。
そんなある意味半面教師のようになってしまっている本作ですが、バリー・ペッパーの渋さだけは、近年さらに磨きがかかっていますので、
そのカッコよさだけは本作でもしっかりと堪能できるようになっています。
あと、本作の製作者が『ジョン・ウィックのように共通の要素を持った3部作の構想がある』と公言しているように物語の発端となっている暗殺者チームを殺していっている凄腕の女性殺し屋(一応姿は冒頭で移ります)が、
結局バリー・ペッパーとは対決せずに、放置状態で、まだ問題がまるで解決していないのに終幕となってしまうのは続編以降で決着をつけるため、だとは思われますが、
ヒットするかしないか分からないような他作品を真似た物語を、完結させずに次回に持ち越すという大胆な決断が、次回作以降でしっかりと完結すれば良いのですが、
本当に製作されるんでしょうか、、、。
だいたい本作の上映時間は82分しかないので、あと38分ぐらいあれば、女性暗殺者との決着ぐらい描けると思うのですが、、。
という事で物語は完結していませんが、一応続編の企画はあるようなので、続編を期待して待つしかありません。
そういう作品ですので、こういうちょいワルおやじが無双ぶりを発揮する作品がお好きな方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
でもやっぱり、バリー・ペッパーは渋い。他の次回作に期待したいですね。
作品情報
2021年製作 カナダ製作 アクション
監督 ブラッド・ターナー
出演 バリー・ペッパー、コルム・フィオール、イヴ・ハーロウ、カルロ・ロタ、ジェイン・イーストウッド
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