豪華なゲストスター多数出演で展開するセレブな街ハリウッドのリムジンドライバーの悲惨な1日
2014年製作 日本劇場未公開アクションコメディ
監督 ジョー・カーナハン
出演 パトリック・ウィルソン、ジェシカ・アルバ、レイ・リオッタ、デビッドハッセルホフ
主演は死霊館シリーズのエド・ウォーレン役やインシディアスシリーズのパトリック・ウィルソン。共演はTVシリーズダーク・エンジェルやシン・シティシリーズのジェシカ・アルバ。主人公を悩ませる色々なキャラクターとしてレイ・リオッタやTVシリーズナイトライダー、ベイ・ウォッチのデビッド・ハッセルホフなど恐らく監督の人脈で出演してくれたような豪華すぎるスターが多数普段のイメージとは違った役側を演じています。監督はスモーキンエースのジョー・カーナハン。原題のSTRETCHは主人公ケビンの通称です。
あらすじ
ハリウッド地区でリムジンドライバーを生業としているストレッチ(パトリック・ウィルソン)は、裏社会の人間に借金があり直ぐにでも返済するようにボスに迫られます。そんな時、仲の良い会社のオペレーターであるチャーリー(ジェシカ・アルバ)から風変わりな億万長者からの依頼を回してもらいます。奇行の目立つ依頼者ですが、報酬は弾んでくれるようなので、急ぎでお金が必要である事もあり、依頼主の依頼を受けます。そこから次々に難事件が起こります。借金返済期限が近づき、次第に追い詰められて行くストレッチは果たして借金返済できるのか?
感想
日本劇場未公開作品ではありますが、見終わった後に非常に良い余韻の残る、後味の良い作品でした。ハリウッドスターもカメオ出演含めると大勢登場しますので次は誰が出てくるのか楽しみになってきます。特に億万長者役の有名俳優は今後の俳優活動が心配になるぐらいの弾け過ぎているキャラクターを演じています。本来これだけのスターが出演すれば劇場公開されてもおかしくないぐらいのスターたちですが、カメオ出演という事で大きく出せないために日本での公開は見送られたのかもしれません。パトリック・ウィルソンも満身創痍で頑張っているキャラクターが、今までのイメージよりもさらに演技の幅が広がったようで良いのですが、日本劇場未公開のままなのが残念です。スモーキン・エースのジョー・カーナハン監督らしい内容なのでそちらが好きな方は十分楽しめる作品だと思います。また、一夜のうちに色々な登場人物が絡みあいながら、七転八倒の末にラストの夜明けに物語が収束する作品として香港映画のジョニー・トー監督作品PTU、同じく香港映画のイー・トンシン監督作品ワンナイト・イン・モンコックなども同じようなカタルシスを感じますのでお薦めです。因みにエンドロールでNG集もあり、出演者が非常にリラックスして楽しそうにしているのが見ていて微笑ましいです。