おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
UFOが存在しない事を証明するために、ロズウェル地区で、ドキュメンタリーを撮影することになった作家が体験する悪夢の出来事!!POVと見せかけて実はそうではないSFサスペンス!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、UFOを信じていない作家が遭遇する悪夢を描いたSFスリラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ドキュメンタリー作家のクリスと相棒でカメラマンのブレントは、UFOなど存在しないと証明するために、ロズウェル地区で開催されている
UFO信者たちのイベントに参加する。
インタビューを重ねるうちに、UFOの存在に否定的だった二人は、その存在を否定しきれない出来事を次々に体験していくことになる。
エイリアンアブダクションものの最新作です。
ロズウェル地区は、UFOの目撃証言や、エイリアンに誘拐されて何らかの実験をされた、という証言が多い地区のようで、そういう地球外生命体を信じている人たちの聖地となっています。
そこへ、UFOなどは全く信じていない主人公が、そこに集まる人々の嘘を暴いて、UFOが存在しない事を証明するためにドキュメンタリーを製作しに相棒のカメラマンと二人でやってきます。
冒頭からカメラの自撮り映像などが入りますので、作品内容的にもてっきりPOV作品だと思っていたのですが、POVシーンは部分的に挿入されるだけで、
基本的には通常の演出意図によってカットを切り替える方式で表現されていきます。
DVDジャケットの宣伝文句には【獲られる前に、撮れ!UFOの聖地ロズウェルで起こるSFインベージョンホラー!】とPOV作品としか思えないような言葉で謳われていましたので、
そういうリアルなSFホラーを期待していたのですが、いきなり作品の構成ごと予想外の展開でした。
そうなってくると、POV映像事態がほとんど登場しないので、相棒がカメラで撮影し続けている(ところを他のカメラで撮影している)という設定自体にあまり意味がないように感じますし、
普通のカメラで大きく映っているUFOや地球外生命体を、わざわざ手持ちカメラで映す意味もなくなってしまいますが、
何故か、思い出したようにPOVシーンに切り替わったりします。
というようにPOV撮影の存在意義も問われるような特徴的な作品ですが、本作はさらに、開幕早々にいきなりクライマックスのUFO登場シーンをでかでかと先に見せてしまう、
という思い切りすぎている構成になっています。
何か凄いことが起こっていて、それをはっきりは見せずに、とにかく凄い何かが起こっている、という事を先に見せて、興味を煽りつつ、過去にさかのぼって段々とその出来事に至る過程を描いていく、
という導入はよく見かけますが、
完全に巨大なUFOがキラキラと光を発しながら夜空を飛んでいる、という一番クライマックスで見たい映像をいきなりほとんど全部見せてしまいます。
当然クライマックスでも全く同じ映像が繰り返されますので、一番盛り上がるべきところで、『さっき見た』という感情しか沸き起こりませんでした。
もう、そのシーンが最後にあることが分かってしまっているので、主人公がやたらとUFOのイベントなどで、UFOを信じている人たちを上から目線で否定しまくりますが、
どんなに否定しても、冒頭でUFOから逃げている映像を先に見てしまっているので、そこに繋がるまでをただただ他人事のように見ているだけ、という時間が流れていきます。
POVでもないので、リアル感も薄く、途中で何かに遭遇して時間が飛んでしまうような出来事も起こりますが、やっぱり結果が決まっているので、ハラハラすることはほとんどありません。
物語自体の大筋も、特に新鮮味はなく、UFOスペシャル特番などで見たことがあるような出来事がメインとなています。
ただ、後半(前半にも登場しますが)に登場するUFOと地球外生命体の表現は、そこに予算の大部分を使ったのか、低予算の割には凄くしっかりと描かれていて、
リアルな恐怖とは程遠いものの、エンターテインメント要素が色濃く出たような表現となっていて、意外と楽しめる要素となっています。
という事で、作品自体は予想を越えてくる要素は少ないですが、エイリアンの表現などはSFファンの方でしたら結構楽しめる作品となっていますで、
機会がありましたら、ご鑑賞ください。
あと、主人公の父親役でピーター・ストーメアがちょこっと出演していますよ。
作品情報
2017年製作 アメリカ製作 SFサスペンス
監督 フルビオ・セスティー十
出演 ライアン・カーンズ、ジョーダン・ヒンソン、クロード・デュアメル、ピーター・ストーメア
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