修行度 🔥🔥🔥●●●●●●●
フライト中の航空旅客機の乗客が、突然次々と消えていく!!その場に居合わせたマイケル・パレ演じる航空保安官が捜査の果てにたどり着く驚愕の事実とは!?
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、フライトパニックものにサスペンスとホラー要素を組み合わせたマイケル・パレの主演作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ロサンゼルス発ロンドン行きの航空機のフライト中に、乗客の一人が忽然と姿を消した。
偶然祝わせた航空保安官アダム(マイケル・パレ)は、事態の収拾にあたるが、そんな中、次々と他の乗客も姿を消していく。
捜査の結果、ある乗客が持ち込んでいたブリーフケースが怪しい、という事になるが、、、。
B級アクション作品のヒーロー、マイケル・パレ主演のフライトパニック作品です。
今回は、フライトパニックものに乗客消失、というミステリー要素と、後半にはオカルト要素も飛び出すかなりB級寄りの作品となっています。
フライト中の乗客消失、という事で、有名なキリスト教の福音小説【レフトビハインド】の映画化である(人間消失)シリーズや、再映画化であるニコラス・ケイジ主演の(レフトビハインド)などを彷彿とさせますが、
おそらく製作者のどこかに、そういった作品の影響はあったかもしれませんが、基本的には全く関係のない、生粋のB級作品となっています。
で、マイケル・パレが出演している、という事以外には、極端に予算のかかっていない、と思われる作品ですので、基本的には飛行機内だけで物語は進んでいきます。
最初から最後まで、です。
登場人物を心配する家族や、航空機に危機が迫っている、と報道するメディアや、緊迫するパイロットとやり取りをする管制官なども一切登場しません。
しかもこの航空機、フライトパニックものには珍しく、小型の設定のようで、座席も片側二席の座席に、乗客は疎ら、というフライトパニックものではかなり人数最小限クラスのこじんまりとした機内と乗客密度となっています。
ですので、非常に箱庭感というか、セット撮影感が高く、ホームムービー感が高まってしまいますので、鑑賞している側の想像力が試されます。
昔のファミコンソフトのような感じですね。
ファミコン映画。
その割には、少ないながらも、特徴的なキャラクターの乗客たち(人数が少ないので一人一人が目立つ、ともいえますが、、)が、色々と問題を起こしてくれます。
やたらとスチュワーデスを口説こうとする太めのおじさんから、さかりのついたお色気夫婦(でも決して若くない夫婦)、
ブリーフケースを抱えて荷物入れに入れようとしない危なそうな人物、やたらとどや顔で笑顔の怖いお姉さん、ターバンをまいているだけで警戒されてしまう医師など、
なかなかに濃い面々となっています。
で、やたらとさかりのついた夫婦の夫が電気の明滅と共にいきなり姿を消してしまうところからフライトパニック(といって良いか分かりませんが、フライト中のパニック)が始まるのですが、
なにぶん上映時間76分と短い作品ですので、非常にスポーティに事件発生直後に即、マイケル・パレは自身が航空保安官だと身分を明かして捜査を開始します。
さっきまで、となりに座っている笑顔の怖いお姉さんに自身の職業を聞かれて、なんとなくごまかしてミステリアスな雰囲気だったので、
何か理由があるのかと思っていたのですが、なにぶん上映時間が短いので、、。
という事で、フライト中の小型航空機内で突然行方不明になった人物を探す、という、あまりに難事件の捜査を開始する事になりますが、
勿論、どこを探しても見つかりません。
マイケル・パレはスチュワーデスに良く探すように何度も指示を出しますが、見つかりません。
取り乱す残された妻、というところで、一騒動ありますが、そんな中、ブリーフケースの男はやたらとそわそわしています。
どう考えても、そのブリーフケースが怪しいのですが、、、。
そうこうしている間に、他の乗客も消え始めます。
もう、いつの間にか、ではなく、目の前で機内灯の明滅とともに、パッと目の前で消えていきます。
で、ブリーフケースの男も消えてしまい。
いよいよ、そのブリーフケースを調べる段階になります。
気になるそのブリーフケースを開けてみると、、、
※↓ここからは物語の急展開に触れていますので、ご注意ください。↓
その中には、妖しすぎるハードカバーの本と十字架象と短剣などが入っていました。
急展開ですね。
マイケルはその書を見て言います、
『魔術書だ、ゲルマン語か古代英語で書かれている』
で、そこから魔術によって乗客消失が起きているんだ、という事になります。
さらにマイケルによると、魔術書には悪魔コロンゾンを呼び出す方法が書かれていて、この本を所持していた怪しい人物は、その悪魔を呼び出したに違いない、と。
マイケル、ゲルマン語と古代英語が読めるんですね、、。
物凄いスキルを持った航空保安官ですが、さらにこの後マイケルは、この正体を現した、悪魔コロンゾンと対決することになります。
ブリーフケースに入っていた十字架と魔術書に書かれている呪文を唱えて。
マイケル、除霊もできるんですね、、。
という鬼気迫る中、ついにパイロットまで消えてしまい、自動操縦での飛行となります。
もう、絶体絶命です。
結末まで書いてしまうと流石に無粋ですので、ここまでにしますが、
今までの展開を考慮に入れると、なんとでも解決できそうですね。
という事で、フライトパニックにオカルト要素を強引に融合させるために、全部を強引につなげる航空保安官を登場させる、という思いつきで強引に乗り切った(乗り切れてませんが、、)
軽めの修行映画となっていますので、お時間のある時にでもご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
でも、意外に面白くない、という事でもないんですね、これが。
作品情報
2017年製作 アメリカ製作 フライトパニック
監督 マッシミリアーノ・チェルキ
出演 マイケル・パレ、エリーズ・ミューラー
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