クリープショー2 怨霊(CREEPSHOW 2)89分

投稿者: | 2020年5月26日

お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆

ロメロ脚本、キング原作、サビーニ特殊効果のホラーレジェンドトリオによる小気味よいオムニバスホラー!

1987年製作 ホラー

監督 マイケル・ゴーニック 脚本 ジョージ・A・ロメロ 原作 スティーブン・キング 

特殊効果 トム・サビーニ

出演 ジョージ・ケネディ、ロイス・チャイルズ

気のいい雑貨店店主ジョージ・ケネディ

脚本はホラー界のレジェンド(ゾンビ)の生みの親ジョージ・A・ロメロ。原作はこちらもレジェンド、近年でも(IT)シリーズや(ペットセメタリー)など映像化される作品が絶えないベストセラー作家スティーブン・キング。特殊効果はこちらもレジェンド(13日の金曜日)のトム・サビーニ。出演は(エアポート)シリーズ、(シャレード)などの名脇役ジョージ・ケネディと(007ムーンレイカー)ではボンドガールも務めたロイス・チャイルズ。

木彫りのインディアン像が迫る

あらすじ

第1話 さびれた田舎町の雑貨店店主(ジョージ・ケネディ)はある日、近隣に住む無軌道な若者に襲われてしまう。しかし、店先にあるインディアン像が突然動き出し、若者たちに怒りの鉄槌を下そうとする。

第2話 とある田舎町にやってきた若者たちのグループは山奥の湖で遊泳をするが、その湖には正体不明の生物が生息していた

第3話 夫の留守中に若い男と情事を重ねていた妻(ロイス・チャイルズ)は帰宅途中に運転を誤り、ヒッチハイカーを轢いてしまい死なせてしまう。しかも、動転してその場から去ってしまう。しかし、運転中何かの気配に気づくのだった、、。

正体不明の生物が忍び寄る

感想

まさにレジェンド夢の組み合わせでした。前作はロメロがメガホンをとっていたのですが本作は脚本のみで代わりにロメロ組の2番手マイケル・ゴーニックが監督していますがスピリットはそのままで極悪コミック誌【ECコミック】の世界観をしっかりと再現しています。3話のオムニバス形式ですが、だいたいこの手のホラーオムニバスは登場人物が酷い目に合う確率が多く、本作も例にもれずそれぞれひどい目にあいます。いってみればそこが見どころとなっています。第1話はシンプルに良いおじいちゃんが悪い奴にひどい目にあって、インディアン像が動き出して復讐する、というお話で残酷なシーンこそ少ないですがストレートに楽しめます。第2話はありがちな調子に乗っている若者グループがある湖で正体不明のドロドロの生物に喰われていく、というこちらもわりとシンプルなお話でした。こちらはキングの小説用の未発表エピソードらしいですが、シンプルですがグロいシーンもある程度ありなかなか楽しめました。そして第3話ですが、こちらがトリを飾るだけあって一番力が入っているようで出たがりキング自身もゲストで顔をみせているほどでした。特殊効果も後半になるにつれ盛り上がっていきます。話の始まりは不倫の情事後のあまーい雰囲気から始まりますが、一旦事件を起こしてからは尻上がりにボルテージが上がっていきます。主演している元ボンドガール、ロイス・チャイルズも怪演していて終始独り言、というより独り会話ぐらいの勢いでしゃべりまくっています。で、ヒッチハイカーに追い掛け回されるのですが追い込まれれば追い込まれるほど、ワイルドなキャラクターになっていき、ノリノリのイカす音楽も相まってテンションもマックスになっていきます。各話約30分程度で非常に見やすくなっていて、特に第3話はこれぞレジェンド匠の技といった具合ですのでよければ一度ご鑑賞ください。

独り言が凄まじく多めのかつてのボンドガール

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