お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
名作アニメ、トムとジェリーの実写版はクロエ・グレース・モレッツとアニメキャラクターが共演するファミリー向けドタバタコメディ。
作品紹介
2021年3月19日公開
今回ご紹介するのは、名作アニメ(トムとジェリー)を実写とアニメを合成しながら描くコメディ作品です。
それでは、まずはあらすじから、
高級ホテルの職を得たケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)はホテルに住み着いたネズミ、ジェリーのいたずらに悩まされていた。
そこで、猫であるトムを雇い、ジェリー駆除を試みるが、なかなか上手くいかない。
そんな時にセレブカップルの結婚式がホテルで執り行われる事になり、それまでになんとかジェリーを駆除しようとある計画を実行に移す。
名作アニメ、(トムとジェリー)のまさかの実写映画化作品です。
(ピーターラビット)や(パディントン)など同じようなファミリー向けキャラクターの実写映画化は、最近一つの流行りとなっています。
これまでにもセル画のよる表現の劇場版が製作されてきた(トムとジェリー)も、今回は実写映画化、という事で、
CGでどのようにリアルなキャラクターに変身するのかと思いましたが、実際は実写の映像にアニメ絵を挿入する、というディズニーの名作(ロジャーラビット)のような作品となっていました。
元のキャラクターがあまりに有名で人気があるために、CGのリアルな表現でイメージが壊れてしまうのを避けたのだと思われますが、
アニメ絵も違和感なく実写と融合していましたので、この表現は上手い選択だったのではないかと思われます。
同じワーナー製作作品で同じようなセル画アニメと実写が共演した作品に、バスケットボール選手マイケル・ジョーダンとアニメ、ルーニー・トゥーンのキャラクターが共演した1996年製作の(スペースジャム)という作品もありました。
こちらはサウンドトラックCD含めて大ヒットし、今年の夏には続編まで公開される、という事ですので、そういった流れに乗っている中で本作でもセル画での表現にこだわる、という選択になったのかもしれません。
ディズニー作品とは違い、ごちゃごちゃっとしたファンタジックな動きのドタバタ劇がメインの見せ場の作品ですので、
CGでリアルに表現されるよりセル画が動き回った方が柔らかいイメージがあり、アクションが見やすいのではないでしょうか。
内容については、(トムとジェリー)という元の世界観がありますので、大体の予想通りそのドタバタぶりを楽しむ作品となっていました。
他人に成りすまして高級ホテルの職を得たクロエ・グレースモレッツがトムとジェリーと知り合ってドタバタの末にセレブの結婚式を台無しにしてしまい、
反省して、挽回するために、心のこもった素晴らしい結婚式を提供する、というハリウッドらしい暖かい作品となっています。
ファミリー向けで、物語上、悪人に位置づけられるキャラクターも登場しますが、本当の悪人、という感じではなく、最後にはちゃんと分かり会えるようなスッキリとした温かい雰囲気の作品となっていました。
ですが、超個人的な意見としては、一番盛り上がる後半の名誉挽回大作戦が始まってからが意外にあっさり作戦終了となってしまいますので、
その気持ちが昂るシーンをもっと観たかった、というのが正直なところです。
トムとジェリーがいがみ合って追いかけっこをするシーンはテレビシリーズで繰り返し鑑賞してきているので、
せっかくの映画版は、いつもいがみ合っている2匹が同じ目的のために協力し合うシーンがもっと観たかった、と感じました。
ドラえもんのテレビシリーズと映画版の関係ですね。
それと、メインのストーリーはセレブカップルの結婚式が舞台となりますが、クロエ・グレースモレッツもトムもジェリーも、基本的にこの結婚式の当事者ではない位置にいますので、
メインになるはずの物語に微妙に無関係なのが、イマイチ乗りきれないというか、冒険アドベンチャー的なワクワク感が高まらない原因となってしまいました。
失敗した主人公達が反省して失敗を取り戻そうとする後半は、主演1人と2匹に大いに関係する状況ですので、非常に感情移入できて、盛り上がるのですが、あっさり目で終わってしまいます。
これが、グロエ・グレースモレッツの結婚式の物語だったり、トムかジェリーの結婚式だったりすれば、もっと感じ方も変わったと思うのですが、どうでしょうか。
という事で、実際楽しめる作品ではありますし、ドタバタをみているだけで、結構ストレス発散できるような作品ですので、
心を空っぽにして、気分転換を満喫したい、といった方には最適な作品だと思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2021年製作 アメリカ製作 コメディ
監督・製作総指揮 ティム・ストーリー 原作 ウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラ
出演 クロエ・グレース・モレッツ、マイケル・ペーニャ、コリン・ジョスト、ケン・チョン
その他のファミリーで鑑賞できる作品
魔女をアン・ハサウェイが演じた冒険アドベンチャー(魔女がいっぱい)はこちら
セガの人気キャラクターの実写映画化(ソニック・ザ・ムービー)はこちら
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実写とアニメの合成とは面白いですね。
既存のアニメ作品を実写化した作品はいろいろ出てますよね!
「名探偵ピカチュウ」はおっさんぽかったけど可愛すぎ!
こんにちは、いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。(名探偵ピカチュウ)も面白かったですよね!カワイイ見かけのキャラクターにあえて、おっさんの声を充てる、という(テッド)っぽい大胆な設定が良かったですよね。原作を大幅に変更しているおっさん声設定なのに、まさかのハマりっぷりに、センスを感じますよね。やっぱり馴染みのある人気キャラクターの映像化は難しいですね。(ソニック・ザ・ムービー)も色々あったようですし、、。本作のアニメと実写の合成も結構うまくいっていたようですので、今後もこんな作品が増えて欲しいところですね。