【推薦!カンフー映画】南少林寺VS北少林寺(南少林與北少林INVINCIBLE SHAOLIN)98分

投稿者: | 2025年7月29日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

カンフー映画の巨匠、チャンチェが監督し、(五毒拳)のメンバーが主演した、朝廷の策略にはめられた少林寺の弟子達が、お互いの腕前に敬意を表しながらも避けられない戦いに挑む、悲哀漂うカンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、チャン・チェ監督と五毒のメンバー主演による(五毒拳)と同時期に制作された少林寺アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

清朝廷のカン将軍は、目障りな少林寺を撲滅させるために北少林寺と南少林寺を争わせようと両方から3名ずつを招集し、武術の腕を競わせる。

試合は北少林寺の圧勝だったが、将軍は敗れた南少林寺の拳士たちを影で襲って命を奪い、その罪を北少林寺の拳士たちに着せるのだった。

そして、仲間の命を奪われた南少林寺の弟子達は、北少林寺への復讐心を募らせていき、いつしか二つの同門流派間で決死の戦いが繰り広げられるようになっていくのだった!!

監督は、(嵐を呼ぶドラゴン)(詳しくはこちら)や(少林寺列伝)等のカンフー映画の巨匠、チャン・チェで、

本作でも、英雄達の素晴らしい活躍と散り際をロマンたっぷりに演出しています。

チャン・チェ

で、北少林寺の拳士シー役で、(ヒーロー・オブ・カンフー猛龍唐人拳)(詳しくはこちら)や(書剣恩仇録)等の

スン・チェンが登場し、素晴らしい足技を披露していきます。

スン・チェン

で、その兄弟子の北少林寺の拳士パオ役で、(ベビーキョンシー)(詳しくはこちら)や(ニンジャキッズ)(詳しくはこちら)等の

ルー・フェンが登場し、戦いの渦に巻き込まれて行きます。

ルー・フェン

で、同じく北少林寺の兄弟弟子ヤン役で、(バカ拳)(詳しくはこちら)や(上海13)等のチャン・シェンが登場し、身軽な技を披露しています。

チャン・シェン

で、対する南少林寺の拳士ホー役で、(力王)(詳しくはこちら)や(孔雀王)(詳しくはこちら)等のフィリップ・コクが登場し、素晴らしい棍術を披露しています。

フィリップ・コク

で、その兄弟弟子である南少林寺の拳士チュー役で、(イップマン)シリーズ(詳しくはこちら)や(ハードボイルド)等の

ロー・マンが登場し、素晴らしい筋肉と力強い技を披露しています。

ロー・マン

で、同じく南少林寺の弟子フォン役で、(骸骨キョンシー)(詳しくはこちら)や(ヤングマスター師弟出馬)等の

ウェイ・パイが登場し、厳しい詠春拳の修行に挑みます。

ウェイ・パイ

で、計略を巡らして少林寺撲滅を計る悪党将軍役で、(燃えよデブゴンお助け拳)(詳しくはこちら)や、(少林寺武者房)(詳しくはこちら)等の

ワン・ロンウェイが登場し、主人公達を追い詰めていきます。

ワン・ロンウェイ

で、シーに想いを寄せる将軍の養女となる女性役で、(レディスクワッド)(詳しくはこちら)や(クラッシュエンジェルス)(詳しくはこちら)等の

ベティ・ウェイ(カラ・ワイ)が登場し、今回はアクション無しで可憐な役柄を演じています。

ベティ・ウェイ(カラ・ワイ)

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、毎度良からぬことを考えるワン・ロンウェイ演じる将軍が、

北少林寺と南少林寺を争わせて少林寺全体を撲滅させようと、両方から官兵の武術師範目的で3名ずつ招集するシーンから始まります。

北少林寺からは達人レベルの在家弟子シー(スン・チェン)、パオ(ルー・フェン)、ヤン(ジャン・シェン)がやってきますが、

同時に南少林寺からも腕自慢の拳士が3名出そろいます。

しかし、当人たちは、自分達が正師範として招かれたはずなのに、正師範と副師範を決めるために優劣を決められる事に勿論納得がいきませんが、

将軍と副将軍の口車に乗って、やむを得ずカンフーの腕前を競う事になります。

しかし、圧倒的な腕の差で、北少林寺の三人が勝利することになり、敗北した南少林寺の三人の弟子達は、身支度をしますが、

そこへ、悪将軍が姿を現し三人に襲い掛かり、あっという間に命を奪ってしまいます。

で、その罪を北少林寺の三人に着せ、試合によって南少林寺の三人が命を落としたと偽りを伝えて南少林寺の恨みを買う様に仕向けていきます。

そして、復讐に燃える南少林寺の一派は、マイ師匠の指示によって、第二陣の三名の弟子が北少林寺の三名に勝負を挑む事になります。

しかし、北少林寺の腕はそれでも圧倒的で、今度は不意打ちなどが重なり、本当に試合時に南少林寺側に死者が出てしまいます。

この結果を受けて南少林寺のマイ師匠は決死の覚悟を固め、道場を解散し、自身の息子フォン(ウェイ・パイ)と、

ホー(フィリップ・コク)、チュー(ロー・マン)を呼び寄せて、それぞれに同門の達人たちに弟子入りさせて、

もう一度カンフーの腕を上げさせて、決死の覚悟で敵討ちをさせようとしますが、同じ頃北少林寺の弟子達三人も、

どんどん深まって行く南少林寺との溝に、朝廷の策略に気付き始める、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

カンフー映画の巨匠チャン・チェが監督し、(五毒拳)が公開された2か月後に公開された五毒メンバー主演による第二弾作品です。

同じメンバーをフルにキャスティングした作品ですので、(五毒拳)と少し似た展開になる部分もありますが、

本作は(五毒拳)のようなダークな雰囲気のカンフー作品ではなく、少林寺の英雄達の激闘を、真正面から描いた明るめの作品世界となっています。

必要悪的な存在として策略を巡らすワン・ロンウェイと副将軍の存在がありますが、それ以外は武道の道を真面目に歩く少林寺在家弟子達と、

その若者達と想いを通わせることになる純粋なうら若き乙女たちしか登場しませんので、非常に陽性な世界観の作品となっています。

ある意味、ダークな裏世界の住人たちの騙し合い的な印象の強かった(五毒拳)の、明るい表バージョン的な意味合いの作品と言っても過言ではないかもしれません。

さらに、この善人たちのキャラクターを活かした物語展開が非常に上手く、圧倒的な強さを誇る北少林寺の三人の超人的な強さが見所となる前半と、

南少林寺の三人が、強敵を倒すために達人たちに弟子入りし、ユニークな訓練法によって、詠春拳、蟷螂拳、棍術と軽功を学ぶ日々が描かれる中盤、

そして、何かの策略が存在する事を確信しながらも、背負っているもののために、お互いの武術の素晴らしさに敬意を表しながらの激闘がロマンたっぷりに描かれる後半と、

五毒メンバーそれぞれの個性を活かした心躍るドラマ展開が見所の作品となっています。

特に戦いが避けられない事を悟ったルー・フェンロー・マンが、それでも相手には最大限に敬意を表し、

お互いの名前を名乗りながら酒を酌み交わし、親交を深めた上で、盟友として雌雄を決するシーン等、恨みや妬みを越えた

崇高な英雄達の名勝負と名ドラマが涙を誘います。

アクションも勿論素晴らしく、力強いルー・フェンの金剛拳とロー・マンの蟷螂拳の筋肉モリモリの大激突、

超人的な身軽さを誇るジャン・シェンと、身軽さと力強さを併せ持つフィリップ・コクの棍術と軽功対決、

そしてハイキッカーのスン・チェンが弱点とも言える狭い空間で展開される、ウェイ・パイの詠春拳との激闘等、

それぞれの得意分野を物語展開、アクション展開に取り入れた五毒のプロフィール的な名勝負が満載となっています。

ただ、披露される技の数々が、あまりに本格的なために、メンバー中でもビジュアル担当的な要素の濃いウェイ・パイが参加している

VSスン・チェンパートの激闘シーンが結果的に少な目、というのがバランス的に少々残念ですが、それを補って余りあるほどの他のメンバーに名勝負連発の作品となっていますので、

カンフー映画好き、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1978年製作 香港製作 カンフーアクション

監督・脚本 チャン・チェ 製作 ランラン・ショウ

出演 フィリップ・コク、ルー・フェン、ロー・マン、チャン・シェン、スン・チェン、ウェイ・パイ、ワン・ロンウェイ、ベティ・ウェイ(カラ・ワイ)、ディック・ウェイ

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