おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
リュック・ベッソン監督の(ANNNAアナ)主演のサッシャ・ルスが、広場恐怖症の凄腕ゲーマーを演じたアクション性薄めのSFサスペンスホラー作品!!



作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、サッシャ・ルス主演のSFサスペンスホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
重度の広場恐怖症を患っているゲーマーのハナは、自室に引きこもり、ゲームメーカーからのテストプレイでのデバッグ作業等で、生計を立てていたが、
ある日、脳の活動をAIで解析する(オムニア)という試作機のテストプレイを依頼される。
その装置はハナの考えを先読みし、考えるだけで色んな操作ができるようになって行くが、(オムニア)に同期して行くごとに、
現実世界と仮想世界の境界線があいまいになっていき、ついにハナは、何か邪悪な存在を感じるようになっていく!!

監督は、舞台や映画などのプロダクションデザインを本業とし、本作で長編映画の監督としてデビューを飾ったジェームス・クロークで、
ゲームと現実の世界が曖昧になるSFチックな作品世界を構築しています。

主人公のゲーマー、ハナ役は、(ANNAアナ)(詳しくはこちら)や(シャタード)(詳しくはこちら)等のサッシャ・ルスで、精神的に追い詰められる女性を好演しています。



で、主人公の唯一の友人ジェン役で、(クーダ 殺し屋の流儀)(詳しくはこちら)や(Dotty & Soul)等のアレクシス・レンが登場し、主人公をサポートしていきます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、主人公のゲーマー、ハナが住んでいるアパートに侵入してきた謎のモンスター達を、
ミラジョボヴィッチ並みに軽々と銃で撃ち倒して行くシーンから始まります。



いきなりのモンスターアクションに驚きますが、実はこのモンスターは全て現実空間に立体的に映し出された仮想現実ゲームのキャラクターで、
実力者ゲーマーであるハナは、ゲームメーカーからの依頼で、新作ゲームのバグの有無を調べる作業、いわゆるデバッグをするために
モンスターキャラクター相手にテストプレイをしていたことが分かります。

そんな、ゲームの世界でしのぎを削るハナですが、実は、幼少期から重度の広場恐怖症を患っていて、大人になった現在でもアパートの自室を出ることができないという深刻な状況が続いています。


完全に社会から隔離されてしまっているハナですが、そんなハナには、唯一の大親友ジェンがアパートの上の階に住んでいて、
郵便物の受け取りや、食事の買い出し、ごみ出しや、食事の世話まで面倒見てくれています。


特に同姓の恋人というわけでもなく、金銭の授受もなく、血縁関係もない間柄ですので、何故そこまで?という感じですが、
そこは、深く説明される事なく、とにかく人が好過ぎる唯一の親友としてハナを支えていきます。

そんなある日、ゲーム機開発メーカーが新たに開発した、脳の活動を AI で解析する機器の試作品テストを依頼されます。


その機器(オムニア)は、脳波を読み取って同期してアップデートしていくことで、ハナの考えを先に読み、タイピングをすることなくPCを操作してみたり、
現実世界に仮想映像を表示してみたりと、色んな事が出来るようになっていきます。


で、勿論、ゲーマーであるハナは、そのスーパー機能を使ってゲーム大会に参加するとこで、目覚ましいランクアップを実現していく事になります。


しかし、(オムニア)との同期が進めば進むほど、ハナが見ている現実世界と仮想世界との境界線が段々と曖昧になっていき、
現実世界では絶対に見る事のない、何か邪悪な存在を見始めるようになっていき、ついにハナは、外の世界へと飛び出す以外に現実世界に戻るすべが無くなっていく、、、、、、
、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。



リュック・ベッソン監督の(ANNAアナ)で鮮烈な主演デビューを飾った、ロシア出身の元バレエダンサーでモデルという経歴を持つサッシャ・ルス主演のSFサスペンスホラー作品です。

リュック・ベッソン作品が直球のレディースアクション作品だったため、本作も同じようなジャンル作品のようにセールスされていますが、
銃を撃つようなシーンは冒頭のみで、中盤まではSFスリラージャンル、後半からはオカルトホラージャンルという感じで、
どちらかというとダークで動きの少ない作品となっています。


物語の大筋としては、仮想現実ゲームをプレイしているうちに現実と仮想の区別がつかなくなって、邪悪な存在に襲われる、
という、正直これまで他の作品で何度も語られてきたような物語ですが、やはりサッシャ・ルスの美貌と表現力の豊かさの魅力を前面に推し出したような内容となっています。

リュック・ベッソンに見出された、細身で美貌のモデルという事で、直ぐにミラ・ジョボヴィッチを連想しますが、
(フィフス・エレメント)や(バイオハザード)シリーズ等で、どちらかと言うと人間を超越したような魅力でブレイクしたミラ・ジョヴォビッチに対して、
サッシャ・ルスは、静かな表情の時はモデルのようで、笑うと途端に人間味に溢れるという感じで、非常に表情豊かに心の底に病を持つ主人公を演じていますので、
本作でも、笑ったり、泣いたり、恐怖におののいたり、調子に乗ったり、とありがちなストーリーを補って余りある魅力で、オタク引きこもり女子を好演しています。



さらに、友人役で登場するアレクシス・レンもアメリカ出身のモデルで、本作では完全にサポート側に徹していますが、
サッシャ・ルス同様に、しっかりした演技力で、2人の相性の良さを感じられる名演を披露しています。

ただ、主演の二人、特にサッシャ・ルスの魅力に頼り過ぎているぐらいに設定はゆるく曖昧なため、トラウマになった両親とのエピソードや、
廊下に出没する子供エピソード、配達員や家主の存在、もっと言うと、大親友ジェンの基本的な設定など、あまりに説明が不足している上に、
ずっと暗がりのシーンばかりなので、最初から最後までずっと夢を見ているような、ふわっとした世界観の作品となっています。


あと、主人公がゲーマーという事で、ゲームボーイでテトリスをプレイしたり、部屋の棚にPS2のソフトが大量に並んでいたり、
という感じで、日本人が観るとちょっと嬉しくなるようなゲームオタク主人公設定ですが、並んでいるタイトルが、


1000円ぐらいの福袋に入っていそうなタイトルばかりが揃っている
のは、ちょっと笑えますね、、、。

特に、絶対に買っているはずのない

(THE話そう英語の旅)
とかまであります、、、。

という事で、どこかで観た事あるような物語ですが、サッシャ・ルスの魅力は爆発している作品となっていますので、
サッシャ・ルスファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
2024年製作 アメリカ・タイ製作 SFサスペンスホラー
監督・脚本 ジェームス・クローク
出演 サッシャ・ルス、アレクシス・レン


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