ナイト・オブ・アルカディアン(ARCADIAN)92分

投稿者: | 2025年6月21日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

凶暴なモンスターによって人類が滅亡の危機に瀕している近未来を舞台に、ニコラス・ケイジ演じる父親と二人の息子たちのサバイバルと、モンスターとの死闘を描いた既視感漂うディストピアモンスターアクション!!

作品紹介

2025年1月17日公開

今回ご紹介する作品は、ニコラス・ケイジが主人公兄弟の頼れる父親を演じたモンスターホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ウィルスによって狂暴化した害虫の攻撃で大多数の人間が襲われた世界で、なんとか生き延びたポールと、

二人の息子トーマスとジョセフは、警戒しながら日々の生活を送っていたが、ある日、帰宅の遅くなったトーマスを迎えに行ったポールが、モンスターに襲われて重傷を負ってしまう。

牧場を経営している夫婦の所まで、薬を貰いに出かける兄弟だったが、そんな二人にもモンスターは容赦なく襲い掛かるのだった!!

監督は、(ダーティーコップ)や(レプタイル 蜥蜴)の脚本家として知られるベンジャミン・ブリューワーで、

ちょっと既視感の漂うモンスター映画を演出しています。

主人公兄弟の父親役で、(マッシブタレント)(詳しくはこちら)や(PIG ピッグ)(詳しくはこちら)等の

ニコラス・ケイジが製作も兼任して登場し、子供達を導いていきます。

ニコラス・ケイジ

で、その上の息子トーマス役で、(ファミリーマン ある父の決断)や(ジョー・ベル 心の旅)等のマックスウェル・ジェンキンスが登場し、モンスターと対峙して行きます。

マックスウェル・ジェンキンス

で、その弟ジョセフ役で(ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密) や(IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。)等の

ジェイデン・マーテルが登場し、ナイーブな少年を好演しています。

ジェイデン・マーテル

で、トーマスと恋仲になる少女役で、(ソルトバーン)や、ドラマシリーズ(ウィンクスサーガ:宿命)等の

セイディ・ソブラルが登場し、危機的な状況に陥ります。

セイディ・ソブラル

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ニコラス・ケイジ演じるポールが、ある路地を、辺りを警戒しながら足早に目的地を急ぎ、

大事に隠していた幼い兄弟トーマスとジョセフを抱え上げるシーンから始まります。

で、そこから15年の月日が流れ、ティーンエイジャーとなった兄弟は、まだまだ元気な父親と共に、厳重な鍵が取り付けられた建物で暮らしています。

説明を省いて状況で判断させる演出ですので、この世界の詳細は説明されませんが、状況や会話などから、

ある日突然、害虫が、なんらかのウィルスに感染し、そのウィルスが運悪く人類にとって非常に有害なウィルスで、

人類がどんどん死に追いやられていく中、逆に害虫は勢力を増してモンスター化し、さらに人類を襲い始める、という地獄のような生態系の変化があった事がふわっと分かります。

で、なんとかウィルスやモンスターからの攻撃を生き延びた数少ない人類が、昼間はなんとか、ひっそりと暮らしているものの、

夜間になると活発に動き出すモンスターバグズの攻撃に怯えている、という、まるでモンスターが地球を支配しているような世界となっていることも分かります。

で、絶対に明るいうちに帰宅しないと命に係わりますので、門限を速めに設定しているニコラス家族ではありますが、

思春期を迎えた兄弟の兄トーマスは、ちょっとしたコミュニティを築いている牧場経営の夫婦の所に、お手伝いとして顔を出していますが、

その作業は口実で、実は夫婦の年頃の娘にぞっこん中という、ちょっとした微笑ましい青春の1ページが描かれます。

しかし、そんな外の世界を知ろうとしている兄とは対照的に、弟のジョセフは少々内向的な研究家タイプで、

日々チェスの名人戦のやり取りを再現してみたり、モンスターの生態に興味があったりと、細かい部分を掘り下げていく、兄とは違うタイプに成長しています。

で、そんなある日、その建物の物置に以前から放置されていたトラクターを、ジョセフがなんとか動くように修理していたのですが、

ニコラス親父のちょっとした助け舟によって、ついにエンジンが動き始めた事で、物語も動き始めます。

トラックに乗って出かけた兄弟ですが、トーマスはやはり大好きな女子に逢いたい、という事で、途中で別れて別行動をとりはじめます。

で、ジョセフは、近くの廃墟の探検などに時間を費やし日暮れまでに帰宅しますが、トーマスは走って帰路を急ぐうちに誤って足を滑らせて森の中の大穴に落ちてしまいます。

で、暗くなりかけているのに、未だに帰宅しないトーマスを心配したニコラス親父は、自ら危険を冒して迎えに出かけ、

森の中で穴に落ちてる息子を発見しますが、そんな親子に変異モンスターが迫る!!

、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

ニコラス・ケイジ扮する父親と、2人のイケメン息子がモンスターと対峙するディストピアモンスターホラー作品です。

鑑賞し始めて数分で、多くの方が感じると思いますが、間違いなく名作モンスターホラー(クワイエットプレイス)の影響を色濃く受けた内容となっています。

モンスターによって人類が絶滅の危機に瀕している近未来が舞台、説明なく物語が始まって登場人物の行動によってモンスターの特性を説明して行く描き方、

メインは親一人と子供二人という人物設定、親の犠牲によって子供が助かるという物語展開、等、

リメイクか?スピンオフか?というぐらいに(クワイエットプレイス)の影響を強烈に感じる作品となっています。

低予算作品の常で、本作も(クワイエットプレイス)の一作目と同様に、なかなかモンスターが登場せずに、状況説明だけで危機感を煽って行く、という感じですが、

本作の場合は、さらに暗がりだけで動き回るという設定も加わっていますので、いざモンスターが登場しても、

イマイチどんな動きをしているのか判別しにくいため、(クワイエットプレイス)のような激闘やギリギリの攻防といったやり取りは薄味となっています。

モンスター自体も、頑張れば少年少女でも意外に倒せてしまうレベルの脅威ですので、その程度で人類が絶滅の危機に瀕するのも疑問ではありますが、

いがみ合いや他者の排除等が激しい大人世代とは違い、次の世代が、新しい文化を築いて行くような、希望へと向かうようなラストとなっていますので、

細かいモンスターの描写よりも、そういうドラマ部分が本作では一番描きたかった部分なのかもしれません。

という事で、説明等も少なく、既視感も満載の作品ではありますが、個性的なモンスターの動きや、次世代スターの活躍、

そして、突然復活するニコラスの英雄的な活躍等、独自の魅力も持った作品となっていますので、モンスターアクション等がお好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2024年製作 アメリカ製作 モンスターアクション

監督 ベンジャミン・ブリューワー 製作 ニコラス・ケイジ

出演 ニコラス・ケイジ、ジェイデン・マーテル、マックスウェル・ジェンキンス、セイディ・ソブラル

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