お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
マリオ・ヴァン・ピープルズに息子を誘拐された、元工作員のスコット・アドキンスがギャング相手に無双ぶりを発揮する監督、主演の黄金コンビ復活作!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、今ハリウッドで最も動けるアクションスター、スコットアドキンス主演のアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
元特殊工作員であるリチャード(スコット・アドキンス)は現在は引退し、警備会社を経営していた。
そんな平穏な日々のある日、かつての仲間であり、現在は犯罪組織のボスであるムサモに息子が誘拐される。
要求は自身の組織の対抗組織であるギャング団を、その類まれなる戦闘能力で壊滅させること。
息子の命の危険に、やむを得ずギャング組織のアジトに向かうリチャードの前に銃火器で武装した男たちが立ちふさがる、、、!?
スコット・アドキンス主演、アイザック・フロンティーン監督のコンビ復活作品です。
このコンビでは他に、日本人俳優も多く出演した(NINJA)シリーズや、(デッドロック2)(デッドロック3)、(バーニングブラッド)など、
スコット・アドキンスが勢いをつけ出した時期に製作したコンビ作が結構あります。
そのコンビの久々のコラボ作品となっています。
という事で、気心の知れたコンビでの作品、ですのでスコット・アドキンスの魅力全開の作品となっています。
そして今回のラスボスは(黒豹のバラード)のころが懐かしいレジェンド、マリオ・ヴァン・ピープルズです。
決して格闘アクションスターというわけではありませんが、今回はラストで格闘シーンも結構あったりする印象的な役柄を演じています。
で、内容ですが、今回は、反抗期の息子を持つ父親という設定がありますので、前半は、学校などで喧嘩の絶えない息子に、
暴力では何も解決しない、という説教などしながら、良い父親として奮闘する平穏な日々を怒っているシングルファーザーと多感な時期の息子の人間ドラマが描かれます。
この辺は、結構丁寧に描かれていますので、父親の背中を見せつつ、ここぞという時に反撃に打って出る、アクションドラマを期待させる導入ですが、
いざ、息子が誘拐され、ギャング組織に殴り込みをかけるように強要されるやいなや、
あっという間に邦題の(キリングマシーン)と化して、何のうらみもないギャング団をあっという間に皆殺しにしていきます。
さっきまで、暴力ではなにも解決しない、と言っていたアドキンスが、です。
しかも、この皆殺し作戦を3回繰り返して、何人殺したかわからないぐらいに殺戮した後に、
さんざん暴れまわって、息子は無事奪還成功。
ラスボスのマリオ・ヴァン・ピープルズまでたどり着いて、いざ決戦となったら、マリオ・ヴァン・ピープルズはまさかの命乞い。
その命乞いのマリオ・ヴァン・ピープルズにとどめをさすか、ささないか、のシーンが、
本作のメインテーマっぽい、暴力ではなにも解決しない、に繋げたいようですが、
流石にさんざん殺戮を繰り返してきて、暴力の化身と化しておきながら、ラスボスだけ(厳密にはラスボスとその彼女)を許したところで、
説得力は薄いですね。
むしろ、暴力でしか何も解決しない、といったほうがまだ説得力があります。
マリオ・ヴァン・ピープルズが格闘アクションスターではないので、直接対決がないのはしょうがないですが、
代わりに、その場にいた別の闇組織のボスみたいなやつと、なんとなく一戦交えた後に、命乞いでは、
流石にキレのあるアクションが続いても、物語自体のキレがあまりに悪いように感じてしまいます。
スコット・アドキンスとアイザック・フロンティーン監督のコンビ復活は嬉しい事ですが、
流石にもうちょっとアクションを盛り上げる説得力のあるドラマを描いて欲しかったところです。
という事で、スコット・アドキンス主演作としては、いまいち消化不良な感じのする作品ではありますが、
アドキンスの身体能力の高さは、しっかり伝わる作品となっていますので、何も考えずに観れるアクション作品をお探しの方などは
結構楽しめる作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ストーリーはともかく、アアドキンスの技のキレには驚かされますよ。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 アクション
監督 アイザック・フロンティーン
出演 スコット・アドキンス、マリオ・ヴァン・ピープルズ、キャーリー・ペレス、スティーヴン・エルダー、ジェームス・P・ベネット
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